After tone -3ページ目

suspicion

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桜が咲いている
あなたはそこにいない


画面が饒舌に今日を語っている

受け止める余韻に倍音の不協が小さく響いてた

聞こえないフリをしたのに
聞こえたのは気のせいだったかもしれないのに



雨の Saturday
特別な土曜日





桜が咲いている
あなたはここにいない



桜が咲いている
あなたは誰とそれを観てるの?










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恋人の定義

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辛い時 悲しい時
ただ ただ 話を聞いて欲しい時


本当は側にいて頷いてくれるだけでいいのだけれど

ただ声を聞いて ただ声を聞かせて…

凹んで泣いてるその時も
否定をせずに頷いて欲しい
大丈夫だよって抱きしめて欲しい


悲しみが止まらなくて眠れない夜

ひとりぼっちの夜の静寂に沈みそうになる


熱い身体は原因不明

いよいよ"その時"が迫っているのかと 1人恐怖の闇に墜落しそうになる

悲しみは数多の想いの束

脈絡なくとも事案を全て繋げて我が身に落とす

バカだと思われるほど弱っている私を
救い上げてくれる誰かが欲しい



私がこんな人だなんて…
知っている人は誰もいないのだから…

いつも強くて明るくて
果てしなく前向きで 
立ち向かう敵には負けを知らず…



だから結局 自分に言い聞かせるのだ

大丈夫 大丈夫
sara…貴女は強い

大丈夫 大丈夫
ずっと自分に負けずに生きてきた

大丈夫 大丈夫
ここで終わっても 後悔はない
貴女は頑張った

思い通りにならない身体に
ちょっと悔しいだけ
ちょっと悲しいだけ

ちょっと涙が止まらないだけ……






熱風

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朦朧とした意識

鈍い痛み

熱い身体

アイス枕の冷たい場所を探して目を閉じる


浮かんでくる声
囁くように私の名を呼ぶ


波の音が耳音を撫でてる…
穏やかな波音


手を伸ばしても届かない距離なのに
貴方はいつもそばにいる


《不安にならなくていいよ
君はみんなに愛されてる…》


朦朧とした意識
耳の奥に響く幻





ねぇ…


声が聴きたい…