霊場巡りにまつわる話 13 身の周りのささいな東西事情 | 50代親父の無為な日々

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変わり映えの無い50代の日乗とお寺巡り、モノづくりと外出の記録

先日、京都の西本願寺へ行った。

リンク:京都へお参り(後編・ファラフェルガーデンと西本願寺)

 

大伽藍であった。

市内に大きな無料駐車場を維持できるとはこういうことか・・・

やっぱ真宗だけあって金黒

 

ところで西本願寺といえば大谷本廟もあるが、本廟には小学生低学年の頃、45年程前に行った覚えがある。母方のお祖母さんの納骨で京都へ行ったのだが、そのときに見た石のマンションが、何かわからないけれどとても印象的であった。

 

で、納骨の時に坊さんが「骨壺を集めます」といって順に集めていったのだが、あるご家族の骨壺を「こちらではありません」といって受け取らなかったことも鮮明に覚えている。

 

この件は当時子供だったアタシには訳が分からなかったが、おそらく東の大谷祖廟へ行くはずが、間違って西の本廟へ来てしまったのであろう。

 

※Wikiより拝借

石のマンションについては、それが何なのかずっと知らないままだったのだが、4年前に清水寺へ行くのに五条バイパスを降りる時、すぐ横に石のマンションが見えて「これだー」と思い出した。

 

調べると西本願寺の大谷本廟で、つまり母方実家は西本願寺だった、とわかった。

 

ここから本題(悪口ではないですが伏字で勘弁。人間関係も変えてますが、ストーリーは事実です)

5年ほど前、アタシの父方実家の月命日でお坊様(いつもおっさまと呼んでいる●●さん)が読経にいらっしゃった時、母方実家の伯父の話になった。

お坊様「毎月お経読みに行っておりますが、○○さん(伯父)変わらず元気ですよ」

アタシ「そうだったんですか、それはよかった」

 

父方は東本願寺で、同じおっさまが読経に行かれるということは母方実家も同じ東のはず。

ところが4年前、大谷本廟が西本願寺と分かり、実は母方って西本願寺なの???となった。

 

で、おっさまが月命日にいらっしゃった時、

アタシ「母方の○○さんちって西本願寺なのに、どうして東の●●さんが行かれるんですの?」

お坊様「ああ、アレね。もともとお西さんの坊さんが来てたんだけどね」

えっ!伯父さん宗旨替えしたのか???それとも何か深い道理があるのか?と思いきや、

 

お坊様「いい加減なお経読むから○○さん怒っちゃって

ここで嫁さん「プッwww」

お坊様「それで私が○○さんから頼まれて毎月行ってるんですが、大きな法事はその(いい加減な)お坊さんに頼まれるみたいで」とあっさりお答えになったのである。

嫁さん「(*ノ∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \」

 

どっちでもいいのか・・・たしかに普段生活してる分には困らんわな。

みんなおおらかだなあ、というのが正直な感想であった。

 

※西本願寺の天邪鬼・・・この形の鬼はあちこちで見かける

 

そんなウチのおっさまも、父方の伯母に言わせると「何言っとるか分からん」らしい。

たしかに先日の法事でも焼香で香炉を回す間に高速モニョモニュになっていたな。

 

アタシは読経とはそういうもの、と思っているし、面白いから気にならないんだけどね。

ただ、4年前に高野山の宿坊(西禅院)で朝のお勤めに参加させていただいたときは、銅鑼が鳴り響く真言宗の勤行で、いつもと違う迫力で感動したものであった。

 

ただ正信偈だけは子供の頃から大谷の正信偈を聞いているせいか、youtubeでお西さんの正信偈を聞くと何か違和感があって、どうにも座りが悪いのである。

(終)