(前編の続き)
うわさ話が事実かどうかは、今となってはわからない。もちろん絶好のチャンスではあったが、多少キナ臭いうわさであり、分不相応なモノでもあるため、絶対に親バレするわけにいかなかった。
ただ紆余曲折の末に私の手許にやってきた2500cは、さすがの回転であった。
しかしベイトロッドがなかった。いや、正確にはバークレーのグラスベイトを持っていたのだが、これにはダイワのST20クローズドフェイスをつけていた。
これで何をするかというと、今は禁止となってしまったが、名四の木曽川大橋で歩道から下へ天秤仕掛けをそのまま垂らすのである。それを長島の花火を見ながらやるのが当時の夏定番の娯楽で、セイゴやカマスなどが釣れるのだが、おかげでロッドはすぐに腰が抜けてしまった。
さすがに2500cをこんな釣りに使いたくないので、中学生のうちはほとんど使うことはなかった。2500cとは別に中古マグサーボSS-10と無名の安物グラスベイトロッド500円が偶然手に入ったので、それで雷魚ばかり釣っていたのである。
※2つともまだ残ってるのだ。
それに遠心ブレーキのコマが最初からなくなっていることを知らず、当初バックラッシュの嵐であった。ようやく途中で気づいたのだが、それをどこで手に入れるかも悩みの種だった。なんせ舶来品であるから、部品が手に入るわけ無いと思っていたのである。
その後、高校生になってようやく行動範囲が広がり、スミスのスーパーストライクを手に入れることができた。そして同時に遠心ブレーキの駒も手に入れた。(店員さんに相談したらあっけなく「ありますよ」)
そして近所の池に行って投げてみることにした。スーパーストライクはマシンガンスペシャルで、今にして思うと棒みたいな竿である。ラインはとっておきのトライリーン(笑)、キャスコンの調整はマグサーボと同じ要領である。これでよし、とばかりにキャストする。
シャー・・・と軽くまわる。バックラッシュなしである。
お、と思ってキャスコンを緩めて、もう一度キャストする。
シャー・・・・・・・とブッ飛んでいった。
もう明らかにマグサーボと次元の違う飛距離である。ナニコレ・・・
2500cの実力を目の当たりにした瞬間であった。
2500cはその後数台手に入れたが、今でもこの2500cは手許にある。
※ハンドルなどはその辺に転がってたものです。
(終)

