⇒前編はこちら:幻のレナード「352」(前編)
とはいえ大学生がバンブー、それもいきなりレナードを所有なんて、普通ならありえん話。
社会人になって金策の目途も付き、ようやくイナガキに問い合わせたのであった。
「イナガキです」・・・風さんの声である。
「すみませんがレナードの352というモデルありませんか?」
www今考えると噴飯モノだなwww
風さんは電話の向こうで明らかにとまどっておられたが、それでも優しかった。
「・・・・あの・・・レオナルドに352というモデルは存じ上げませんねェ・・・」
(当時風さんはレナードをレオナルドとおっしゃっていた)
しかしそんなことも知らないアタシにとっては予想外であった。
「・・・そんなモデルありません・・・」
結局その後15年にわたり「352」を探したのだが、たまに売りに出る7’6”のレナードの赤巻きは39Hがほとんどで、たしかに「352」はまったく出てこない。
積極的に探したわけでもなかったので、フライの雑誌2号での出会いからほぼ20年たった30代後半、ようやくあきらめて同じレングスの39Hを手に入れることにした。
メタルパーツも同じで「まあエエか」とwww
たまたまアングラーズ〇〇〇(どっちだったか忘れた)さんで売りに出ていたのだが、届いた竿のコンディションは上々、シャフトには1350とナンバリングしてある。
いかにもアメリカの竿という雰囲気丸出しで、たいへん気に入ったのであった。
さて購入して10年、352のことはすっかり忘れていたある日のこと。
久しぶりに取り出して眺めたり匂いをかいだりして楽しんでいたところ、霊感なのか、何故ひらめいたのか全く思い出せないのだが、1350のナンバリングを見て、ン?これは、と思った。
押入れからフライの雑誌2号を引っ張り出し、久しぶりにレナード「352」の写真を見るとシャフトの同じ場所に何やら3桁の数字が。
拡大してみると、なんとなく「352」と判別できるじゃないの・・・
この瞬間、バラバラだったピースがまた1つになったのであった。
俺の20年を返せ!とはこのことである。自分のアホさ加減にはもう呆れて笑うしかなかった。
開高健の言葉を借りるに、旅は成就したのだ・・・成就したけど、ナンダカナァ・・・
(終)

