【おすすめ本】アウシュビッツ後の反ユダヤ主義~ポーランドにおける虐殺事件を糾明する
先日、ロシアで起こった「カチンの森」式典でのポーランド大統領の悲劇。
それが引き金で、ポーランドのことが気になり読み始めた。
アウシュビッツは、有名な話であるが、まさか戦後のポーランドがこんな状態であったとは驚きである。
ポーランドでの反ユダヤがこれほどまでとは。
一冊読み終わるのは、かなりタフな作業になりました。
とくに「キェルツェ・ポグロム」についての描写は、重い。
ポーランドの地勢的、歴史、国民性・・・いろんなことが重なった結果であろうが、人間がここまで残酷になれるとは恐ろしい。 「戦争」という出来事が引き起こす反応なのだろうか。
この本を読み、マルクス、共産主義、ロシア、ドイツ、東ヨーロッパ、イスラエル、パレスチナ紛争、宗教・・・が線で繋がっていることが理解できる。
ユダヤ人、シオニスト(シオニズム)の考え方は、今後どのような方向へ進んでいくのか。
おそらく、日本の歴史でも、侵略する側、される側でのこのようなエグイ話はたくさんあるだろう。
遠い過去の話ではない。隠したい、聞きたくないこともでてくるだろうが、きちんと直視するべき。
ポーランド、ワルシャワは、行かなくては行けないリストに入りました。
アウシュビッツ後の反ユダヤ主義~ポーランドにおける虐殺事件を糾明するヤン・T.グロス/染谷徹 白水社
【注目のロシアニュース】「問題解決の最善策はわいろ」、ロシアで多数が認識=調査
【注目のロシアニュース】「問題解決の最善策はわいろ」、ロシアで多数が認識=調査
「わいろ」
この言葉は、日本とロシアではニュアンスはもちろん、意味が違う。
辞書的な言葉の意味自体は同じではある。
しかし、あまりにもロシアでは日常的に機能しているので、日本人がこの言葉から受け取る感覚と、彼らの感覚では、ちょっと、いや、かなり違うと思う。
日本人からすると、「賄賂」の受け渡し行為は、法律に違反する重大な犯罪行為と思う人も多いだろう。
だが、ロシアでは「賄賂」がないと始まらない。
「賄賂」があるから、スムーズに「事」が運ぶのだ。
ロシアで新規の仕事を始める時には、どこからいくらくらいの賄賂の要求をされるのかをきちんと見積もることが大事である。
地元マフィアだけでなく、警察をはじめとする国家機関に対してもである。
これは、冗談ではない。
ロシアでビジネスをしたいのであれば、しっかり必要経費として考えなければいけない。
日本人は、ここを甘く、軽く受け取りすぎる。
必要経費というのが理解できない。
すぐに「払いたくない」「値引きしてくれ」となる。
観光の露店で土産物を値引くのとはわけが違う。
ビジネスの交渉は、もう既に始まっているのである。
中途半端な値引きは、結果的にそれ以上の大きな代償と引き換えになることが多い。
本当に、ここを日本人に理解してもらうのはタフな作業である・・・
ロシアで継続的にビジネスをしたいのであれば、もちろん継続的に支払いが続くランニングコストとしての意識も必要。
1回だけではない。
繰り返すが、甘く考えるとひどい目にあうから注意が必要である。
支払いを渋ると、最悪、オフィス、店舗に火をつけられたり、露骨にマフィアが脅しに来ることになる。
警察や税務署が言いがかりをつけてくる。
お金で解決できることは、お金で解決する。
ロシアでビジネスを成功させてければ、まずはこの国でのお金の使い方を理解しなくてはならない。
しかし、慣れてしまうと「賄賂」はとてもわかりやすい道具となる。
人間の感情を簡単にコントロールできてしまうのである。
わかりやすいのだ。
で、今回のニュース。
アンケートの数字は、信頼できない。
低すぎる。
思ったのだが、日本ほど賄賂に潔白な国民はいないのではないだろうか。
それが悪いことではないが、他の国で自分たちの「思い込み」を押しつけてはいけない。
改めていいますが、ロシアでビジネスをしたいのであれば、「賄賂」対策は十分にしてください。
命にかかわりますので。
*補足
「賄賂」は「何のために使うのか」を理解することである。
あくまでもツールである。
支払った代わりに、得ている「対価」がある。
それをうまく使い、利用すること、そして相手が「人間」であるということがポイントになってくる。
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「問題解決の最善策はわいろ」、ロシアで多数が認識=調査
5月14日13時0分配信 ロイター
[モスクワ 13日 ロイター] ロシアの独立系調査機関レバダ・センターが行った調査で、「わいろ」が問題を解決するための最善の方法だと考える人が半数以上に上ることが分かった。
ロシア国民1600人を対象に実施した調査によると、56%が「わいろは当局者と遭遇する人なら誰もが渡すもの」と回答した。
4年の任期の折り返し点を迎えたメドベージェフ大統領は、ロシアにまん延する汚職の根絶と法律を順守する国作りを宣言している。
しかし今回の調査で、ロシア人はいまだに、よりよい医療サービスを受けるためにわいろを支払い、運転免許証を「購入」することを好み、交通違反で捕まった際には警察官を買収、さらにはわが子をよい学校に入れるためにもわいろを贈っていることが明らかになった。
また、10%の人が親族などの葬儀を手配するためにもわいろを支払ったことを認めている。
一方、わいろを渡すことが「不正行為や犯罪」と考えている人はわずか10%で、30%の人がわいろを提供することは「問題解決のためにほかの方法が見つからない普通の人々」がやる行為だと回答している。
【注目のロシアニュース】<露大統領>スターリンの「犯罪」批判
なぜ、今スターリン批判なのか。
やはり、先日の「カチンの森事件」での新たな悲劇が無関係ではないだろう。
http://ameblo.jp/russianchoco/entry-10510703685.html
(もちろん国内政治内部の派閥問題、国内の一部で出ているスターリン再評価への牽制もあると思う)
第二次大戦時に起こった「カチンの森事件」は、スターリンがやったことだ。
先日、ロシアがこの歴史的な悲劇に対してアクションを起こした。
その流れで、きちんと原因を明らかにすると同時に、スターリンとの距離を明確にし、かつ政治的に有利なポジションをとりたいのだろう。
さて、日本はこの問題に対して無関心でいいのかというとそうではない。
久しぶりのチャンスがきたのではないだろうか。
「北方領土」問題である。
北方領土は、強引な言い方をすれば、スターリンとの問題である。
ロシアが、スターリンを批判したということは、過去のスターリンが「犯罪的」にやってきたこと、それによって残った「しこり」を認めて、方向を正す可能性、責任をとるということが可能性として考えられる。
その点は、ロシア側も織り込み済みで、微妙な言い回しで牽制をしている。
外務省の今後の動きに注目です。
「北方領土」問題の一つの視点として、佐藤優氏のスピーチ動画をどうぞ。
全部で5つあります。
「北方領土」問題だけでなく、氏の考え方、経験、ロシア人の考え方、裏事情など面白い話も出てきます。
お時間ある方は、全部見てみてください。
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<露大統領>スターリンの「犯罪」批判
5月7日19時20分配信 毎日新聞
【モスクワ大木俊治】ロシア紙「イズベスチヤ」は7日、就任から2年を迎えたメドベージェフ大統領との会見記事を掲載し、国営テレビも同日、会見の模様を放映した。大統領はこの中で、旧ソ連の指導者スターリンを「国民に対し多くの犯罪を行った。その行為は許されない」と批判した。大統領は昨年10月、自身のブログでスターリン批判を展開したが、公の場で言及したのは初めて。
大統領はまた、第二次世界大戦後のソ連政権を「基本的人権や自由が押しつぶされた全体主義体制」と批判。一方で「ソ連軍の(同大戦で果たした)使命と、戦後のソ連国家を区別すべきだ」と述べ、ソ連軍が欧州をナチス・ドイツの支配から解放したことは「歴史的事実」だと強調した。
このほか日露間の領土問題について、双方が極端な立場を離れて取り組めば「将来に問題を解決することができる」と述べたが、これまで繰り返してきた「我々の世代での解決」には言及しなかった。
会見は9日の対独戦勝65周年を主なテーマに行われた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100507-00000058-mai-int