彼らの行いを見て、正体を見抜きなさい。実を見れば、何の木かはっきりわかります。② | 元J民の色々考察ノート

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エホバの証人が子供達に対して行った行為の実態が、報道によって

日本中で公に知られるようになったことまでは、前回の記事で語りました。

 

 

 

 

これらの報道の取材に対するエホバの証人の回答について書かれたニュースを、

ごく一部に限り抜粋して紹介します。

 

「ベルトでお尻を叩かれた」「大学進学は罪」──宗教2世1131人に聞く宗教的虐待の実態

https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2022/11/21131_1.php

(Newsweek)

 

「エホバの証人」めぐり弁護団結成 「抑圧されている信者救いたい」

https://www.asahi.com/articles/ASR2S5Q51R2QUTIL05N.html

(朝日新聞デジタル)

 

エホバの証人が“虐待”指摘に徹底反論「一部の批判的な人たちが間違った情報を広めている」

https://news.yahoo.co.jp/articles/8d809bec1e19f159959f7f31df3063681f9ff3e0

(yahooニュース)

 

これらの報道が正確であれば、

エホバの証人の組織の公的な回答は以下のようなものということになります。

 

「方法は各家庭で決めることだ、体罰をしていた親がいたとすれば残念なことだ。

教えを強制することもしていない」

 

組織に不満を持つ元関係者のコメントのみに基づいて、

ゆがんだ報告や誤った結論が出されている。そうした意見は事実に反している」

 

「教団は宗教的少数派として迫害を受けており、

差別や間違った情報に対して脆弱だ」

「報道機関がエホバの証人のような脆弱な少数派を尊重することは非常に重要」

 

 

・・・・・・

 

被害報告の信ぴょう性については

当事者の立場としては考えるまでもないことなので、

このエホバの証人の回答が

エホバの証人という宗教、及び信者達にどのような影響を与えるかを考えてみます。

 

例えば企業内でのパワーハラスメントや、教育現場での過剰な体罰が立証された場合

現在の日本では、当然その「組織」が責任を負います。

 

それでも、被害が一人の人間だけの身に起きたことであれば、

実質的にはあくまで当事者間の問題であり、主要な責任は加害者個人にある、

と考える余地はあるかもしれません。

 

では被害を訴える人が、百人以上いるとしたら?

その声に賛同する人が、数百人もいるとしたら?

 

日本のあらゆる地方に、被害者がいるとしたら?

インターネットで団体名を検索した時、

その団体についての情報の大部分が被害についての内容で占められているとしたら?

 

「弱者への虐待行為」そのものが その団体の「特徴」です。

その行為を組織的に推奨したかどうかに関わらず、組織として責任を負うべきです。

 

組織内で、広範囲で、大規模に、虐待が行われている状況が存在していたのであれば

そしてその被害を訴える声があるにもかかわらず、何も対処をしなかったのであれば

それで世間から批判されるのは組織体制の落ち度です。

 

 

エホバの証人の世界本部は、元2世の訴えについて

「親達が身勝手に行った蛮行であり、組織として責任を負う必要は一切無い」

と本気で思っているかもしれないし

あるいは、行政や司法によって被害者側の訴えが正式に立証されるまでは、

「組織に責任は無い」と徹底抗戦する姿勢を貫く意向なのかもしれません。

 

しかし、ここは日本です。

大きな組織の代表が、組織の不祥事に対して

「内部の人間が勝手にやったことで、組織が批判される謂れが無い」

と答えるのは、常識ある日本人にとっては良識的にありえない選択です。

 

一番の問題は、被害を訴える人々に対する態度です。

一大組織が、力の弱い被害者に対して「彼らは悪意を持って嘘をついている

というような印象操作を与えかねない反論を本当にしているのなら、

【その被害が事実か否か、実情が公に立証されているか否かに関わらず】

この日本と言う国において、組織としてのモラル(道徳基準)が

日本国内の一般的な組織団体と比べても、甚だしく低いことを証明しています。

 

 

その上、エホバの証人は、

マスコミは我々の宗派を尊重すべきである、とまで主張したようです。

 

しかし組織の代表する者が、被害者を中傷するような不適切な発言をして

結果として宗教全体の評判を悪化させることは、

日本各地で宣教活動を行っている信者達の立場を危うくするものであり、

実質的にはエホバの証人みずから、エホバの証人を攻撃しているといえます。

 

「あなたたちのせいで、神の名は異邦人の中で汚されている」と書いてあるとおりです。

 

ローマ人への手紙2章24節(新共同訳)

 

エホバの証人は、

「エホバ」という神の名前を、組織の通称として掲げている国内唯一の宗教です。

 

エホバの証人の組織が「行い」と「言葉」によって

「エホバ」という名称の印象を、最も悪くしてしまった団体であるというのは

残念ながら客観的な事実という他ありません。