まずは福音書の聖句を紹介します。
偽教師たちに気をつけなさい。彼らは羊の毛皮をかぶった狼だから、
あなたがたを引き裂いてしまうでしょう。
彼らの行いを見て、正体を見抜きなさい。ちょうど木を見分けるように。
実を見れば、何の木かはっきりわかります。
ぶどうといばら、いちじくとあざみとを見まちがえることなどありえません。
実を食べてみれば、どんな木かすぐにわかります。
おいしい実をつける木が、まずい実をつけるはずはないし、
まずい実をつける木が、おいしい実をつけるはずもありません。
まずい実しかつけない木は、結局は切り倒され、焼き捨てられてしまいます。
木でも人でも、それを見分けるには、どんな実を結ぶかを見ればよいのです。
マタイの福音書7章15節-20節(リビングバイブル)
昨今に大きな話題となった、エホバの証人の虐待推奨行為の被害については
私が知る限り、少なくとも十年以上前からインターネット上で話題になっており、
誰でもエホバの証人について検索すれば簡単に情報を得ることができるものでした。
しかし、エホバの証人の組織が、
体験した被害を訴える声、およびそれに伴って広まり続ける悪評に対し
ずっと何の対応も行ってこなかったというのは、
JWの関係者にとっては周知の事実です。
そして一昨年、他の宗教団体の2世被害者が起こした事件をきっかけに
世間の注目が飛び火して、
被害の実態が報道を通じて日本中で知られるようになりました。
児童への虐待や洗脳という、極めて不名誉な悪評で知られている宗教団体。
これがエホバの証人という「木」が日本で生み出してしまった「実」です。
一番の問題は勿論、多くの被害者を生み出してしまったことです。
しかし、これほどまでに悪評が広まり、世間からの印象が定着してしまったのは、
長年に渡り「きず」や「汚れ」を放置していたことが原因と言わざるを得ません。
だから、愛する人たち、このことを待ち望みながら、きずや汚れが何一つなく、
平和に過ごしていると神に認めていただけるように励みなさい。
ペテロへの手紙 二 3章14節(新共同訳)
この問題でエホバの証人が報道の取材を受けた時に返した回答については、
次の記事で取り上げます。