ほたるを観に。 | H2のブログ

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「明日は何をしようかな?」



おぉーっ!

超驚。


夜駆けにふと頭をよぎったコトバ。



もう十数年

こんなことを思ったことはなかった。


しかも今

やれること、

やりたいことの当てもないのに。



ずっと昔、こどもたちがまだ小さな頃、

ほたるを観に行ったことを思い出した。

こどもたちは寝てしまっていたけれど。



「見ごろ」



とのこと。

行ってみようかな。



夜の高速道路、山あいの県道を

2時間ほど一人ドライブ。



当時の記憶とは全く違う光景。


道と並走する川の方にふと光の粒が。

脇道に車を駐めて暗闇を恐る恐る川岸へ。


森のシルエットの闇に浮かぶ無数の灯り。



空間が腹式呼吸をするように

視界中の灯りが一斉に 

ゆっくりとゆったりと

明滅を繰り返す。



時折

灯りがすーっと流れて

空へ。


星々と区別がつかない。



宇宙には

流れ星。


ほたると区別がつかない。



清流の苔の匂い

カジカガエルの声

堰を落ちる水の音

冷気に凝縮する水蒸気。



「ただここにいる」



護岸の端っこに横たわって暫く

肌寒さに意識を取り戻した頃

灯りの数が少なくなって


帰ろう。



思考をなくしたひと時の充実。



まずひとつ思い出せたのかも。




今日もありがとうございます。