鬱(うつ)。
昨夜、処方された抗うつ剤を飲んでみました。
恐る恐る。
恐れたのには理由があります。
20年前、クラッシャー上司によるパワハラで初めての鬱。
15年前、思いがけない異動で半年間何もできず2度目の鬱。
1度目は「なんで俺がそんなものに屈するか」と、
若さの気力で乗り越えられたような気がします。
その時は抗うつ剤をきちんと´活用´できていたような。
だって、服用した記憶もないくらいですから(笑)。
2度目は1度目より重い症状でした。
異動先で半年間、唸り声を出せないで威嚇する猫のように
じっと気を高ぶらせて固まっていましたから。
数年間という休職を余儀なくされました。
この時の抗うつ剤がきつかった。
効果なのか副作用なのか心身に起こる現象に区別がつかない。
´合う´薬の種類や組み合わせ、量の調整のためだったのか、
何度も処方が変わりました。
そのたびに襲ってくる心身の状態の変化・不調。
「良くなってるの?悪くなってるの?」
わかりませんでした。
結局、休職期間も終わりそうになって、
´寛解´状態にもあったので、
服薬しながら復職しました。
ここ数年、
「ブレインフォグ」「シャンビリ感」「手・体の震え」「便秘」
がひどくなってきたのを自覚し始めるようになりました。
「無自覚」な瞬間が多くなっていました。
「卒倒」することもありました。
仕事や生活にも支障や限界を感じるようになりました。
ある時当時の主治医に、私はこんなことを言いました。
「こんなにおかしな頭になってしまった。」
「発症時の状況をノートに書き出してる。」
主治医は半ば切れ気味に、
「おかしくない!」
「なんでそんなことしてるんだ!」
「仕事いけてるんだろ!」
と。
10年以上、
「仕事いけてる?」
「体調の変化は?」
「じゃ、前と同じにしとく」
の1分?いや30秒?診療の繰り返しでした…。
通院・服薬を止めました。
その後約6か月間、
とんでもない離脱症状を経験しました。
文字への表現方法がわからないくらい。
やっと、ここ数年の´症状´がなくなりました。
「よくやった♡」
今思えば、薬を´活用する´のでなく、薬に´利用される´
意識に、立ち位置が変わってしまっていたんでしょうね。
おそらく、薬に限らず…。
いつのまにか、ニーチェの
「深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ」
に飲み込まれていました。
で、今日は小刻みな昼寝を何回かすることができました。
効果というより副作用なのでしょうが…。
昼寝自体への罪悪感を感じましたが、
思考を忘れる瞬間がありがたかった。
ほっとする感覚を味わえました。
漢方薬だけではここまでには至りませんでした。
人生の強制終了に続いて、思考の強制終了。
抗うつ剤も使い方次第ということなんでしょうか。
3度目にしてやっと…。
今日もこういう機会や場所をいただけて、
ほんと、ありがとうございます。