こんにちは。
瑠璃色の世界へようこそ Rinkoです。
今年も、11月2日、3日に
比叡山延暦寺、無動寺谷で
大阿闍梨様による
八千枚大護摩供 が執り行われました。
この行事では、
千日回峰行を満行された大阿闍梨様が
17日間五穀や塩分を断たれた後、
2日間(11/2、3)断水、断食、不眠で
護摩を焚かれます。
「八千枚」とは、護摩木を八千個焚く
という意味ではありません。
人間が持っている数知れない煩悩を
表しているそうです。
煩悩とは・・・
人間にとって、永遠の課題ですね。
17日間も五穀と塩分を断つと、
普通の人は死んでしまうか
倒れてしまうと思いますが、
その極限の状態で、さらに2日間、
断水、断食、不眠で護摩を焚かれます。
私達家族は、毎年護摩木と御札を
お願いしております。
護摩木をお願いするときに
願意を書きます。
(心身健全とか、病気平癒とか、
家内安全とか・・・)
今年は、大阿闍梨様は、護摩木
一本一本に託された願いの成就の他、
コロナウイルスの鎮静を
祈念して下さったそうです。
今年は、11月3日、
この行事の結願(けちがん、終了の意味)
のときに行ってきました
ここが無動寺谷の入口↓
ここから15分ほど下ります。
鳥居が見えてきました。
「辨財天」と書いてあります。
(無動寺谷には、辨財天様がお祀りされて
いる辨天堂もあります。)
この鳥居が見えてくるともうすぐ
少し歩くと明王堂に到着。
(ご本尊は不動明王様)
千日回峰行を満行された大阿闍梨様が
輪番をされているところです。
千日回峰行とは、
7年間に渡って行われる修行で、
1000日間で約4万キロ
(地球1周分)を歩く行です。
1~3年目は、年に100日、
4~5年目は、年に200日となっています。
深夜に無動寺谷を出発し
(お昼ではなく、真っ暗な山道を
歩くのです)
ご真言を唱えながら、
東塔、西塔、横川、日吉大社等
約260個所を礼拝しながら30km程歩きます。
私は、無動寺谷やここで行われる行に
とても興味があり、本を何冊も読みました。
何があっても・・・、
雨が降ろうと、雪が降ろうと、
体調が悪くても、怪我をしていても、
毎日、一人で長距離を歩く行。
想像を絶するすごい行だと思います。
これだけでもすごいのに、さらに
1~5年の700日の行が終わった後、
最も過酷な「堂入り」という行があります。
その行が行われるのが、この明王堂です。
「堂入り」では、9日間、不眠・不休・
断食・断水・不臥(横にならない)で
ご真言を唱え続けるそうです。
ど、どういう状態か、
想像ができない・・・
私なら、2~3日眠らずにいると
倒れて爆睡してしまいそう・・・
すごい行ですよね。
明王堂から見える琵琶湖↓
明王堂前にある、色づき始めた紅葉↓
いつも、この場所で
「たくさんのお坊さんたちが
修行をしてこられたんだろうな。
この紅葉の木は、
たくさんのお坊さんたちを
見守ってきたんだろうな。」
こんなことを思い、
ジーンとなるRinkoでした。
ちなみに、この日、
比叡山ドライブウェイの出口が
土砂崩れで通行止めで出られず、
別の道を探して辿り着き、
やっと明王堂に到着したのですが、
大阿闍梨様のお加持には
間に合いませんでした
行事終了後の余韻を感じながら、
明王堂のお不動様に、
今年も一年無事に過ごさせていただいた
ことの感謝をお伝えし、
お守りの申し込みをして
明王堂を後にしたのでした。
それでは、今日も最後まで読んでいただいてありがとうございました。
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