アニメ【烏は主を選ばない】 第6話「七夕の誘い」感想・七夕の節句と腹の内を明かさない南家の人々 | 占いworld♡エンタメ部

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第5話で琴・浮雲をあせび姫に贈った若宮実妹の藤波。お疲れのようです。まだ幼く見えますが、早桃の言う責任あるお役目とは桜花宮の取り仕切りなのかと思われます。

 

長束側近・南家の敦房が若宮に訪れます。敦房は路近を筆頭とする過激な宮烏を警戒。長束派の陰謀から若宮を守るので、若宮が即位した折に長束を守って欲しいと願い出ます。

 

長束は母・皇后に挨拶。七夕を控えてということなんですかね?平安風の世界だけに節句を大変重視しているようです。

 

節句は陰陽五行説が由来。中国から日本に伝来後、宮中では数々の節句を祝いました。その後江戸幕府が「五節句」を公的行事として定めたそうです。現代の7月7日は梅雨の真っ最中で星空が見えないことがほとんどですが、明治に新暦になるまでは旧暦でしたので、今と季節にずれがあります。ちなみに今年令和6年の旧暦での七夕は、新暦ですと8月10日になります。8月10日なら星を見る確率は格段に上がりますね。

 

 1月7日・人日の節句(七草の節句)
 3月3日・上巳の節句(桃の節句)
 5月5日・端午の節句(菖蒲の節句)
 7月7日・七夕の節句(星まつり)
 9月9日・重陽の節句(菊の節句)

 

大紫の御前「そなた、七夕はどうする?」

長束「融殿より南家の朝宅にて宴のお誘いを頂いております」

大紫の御前「わらわが口添えしておいたのだ。ちょうど融の娘も来ていよう。御簾越しにでも会ってみてはどうだ?」

長束「私は山神様に仕える身ですので」

大紫の御前「つまらんのう。とは言え、親兄弟にも腹の内を明かさないのが南家だ。ある意味そなたは誰よりも南家らしいのかもしれん」

 

そうなんですね。長束が腹の内を明かさないのは至極納得なのですが、そうなると一見とても人のよさそうな敦房も南家の人間だけに容易に腹の内は明かさないということですか?

 

敦房は若宮からある依頼を受けます。敦房を心配する雪哉。

 

澄尾「油断は禁物。敦房も皇后と同じ南家の宮烏だ。にしても、なかなか骨のある奴だ。奈月彦が誘えばこっちに来てくれるかな?」

 

若宮の訪れを待つ桜花宮。あせび姫が琴を見事に演奏し、あせび姫を侮っていた面々は圧倒されます。

 

 

茶の花「よいものを聞かせて頂きました。楽人の東とはよく言ったものですね」

あせび「あ、ありがとう」

茶の花「それにしても大きな琴」

あせび「東家固有の琴なんです」

茶の花「ええ、ええ、存じておりますとも。この桜に霞も随分前と前に見た覚えがございます」

藤波「茶の花。私が許可を得て下賜したのだ」

茶の花「恐れながら、藤波様は中立であるべきお立場。おひとりの姫を贔屓にされるのはいかがなものかと」

茶の花「(あせびに向かって)無垢な顔をして懐に入る様はまるで烏太夫よのう」

あせび「烏大夫?」

茶の花「ご存じないか?麗しい姫に化けて宮中に潜り込み、皇子を誘惑したあげく命を持って償わされた卑しい烏の話を」

うこぎ「姫様!耳を貸してはなりません」

茶の花「大事な姫ならいっそ教えて差し上げればよいのだ。この桜花宮で母親の二の舞にならぬように」

 

浮雲とあせびの母と烏大夫につながりがあるようですが、いったい何なのでしょう?うこぎは全て知っていて、あえてあせびには何も教えずにいるようです。あせび姫が良くも悪くも純粋培養に育てられたのには、この件が影響しているような気がします。

 

若宮は桜花宮へ出立しますが、雪哉が急ぎの馬を飛ばします。

 

 

雪哉「南家からお使いが。是非おいでくださいと」

若宮「よくやった!黒!」

雪哉「(若宮と入れ替わって)ちっくしょう、あのバカ烏。あ~あ、結局僕の役回りって」

 

桜花宮で若宮が来れないことを平謝りして伝える雪哉。七夕に若宮が来ないなど前代未聞だと激怒する女房たち。若宮が文すらよこさないとの憤慨の声に、雪哉は詫び状を送っているはずと伝えます。ひたすら怒られまくる雪哉が気の毒なのですが、とても面白い(笑)

 

南家朝宅。南家当主融が「若宮が面会したいとの要請があり、七夕の本日にお越しくださいと使いを出したところなのです」と長束と話しています。七夕の日に面会するとの使いを出すことが若宮が敦房に出した依頼だったのですね。そして、若宮が登場。

 

夏殿。

白珠「あたくしと取引をしませんか」

浜木綿「取引?」

白珠「あなたには、南家には入内をあきらめて欲しいのです。その代わり、あたくしが入内したあかつきには北家が南家を格別に取り計らうことをお約束します」

浜木綿「話にならんな。北家が正式に味方するという約定でも持って出直して来い」

白珠「では、あなたの秘密をばらすと言ったら?あたくしは知っているのですよ。あなたの過去。そしてなぜ今、桜花宮にいるのか」

 

ひぇ~、白珠怖い。脅してる。私はハンサムウーマン浜木綿が結構好きなんですが、浜木綿は何か密命を下されて桜花宮に来ているような気がしているのです。白珠の秘密話と関係ありそう。なんとなくそう思うだけで、よくはわからないけど。

 

南家朝宅。若宮に席を譲り、座をはずそうとする長束にその必要はない「兄上とも一度腹を割って話してみたい。朝廷ではできぬ話をな」と告げるのでした。

 

え?若宮・長束直接対決、期待していいんですか?次回、凄く楽しみなんですが!そして、第7話「転落」の予告なんですが、水に落ちたのはあせび姫かなと思うのですが、白珠を平手打ちしているのは誰?浜木綿?それともあせび?悲劇って刃傷沙汰でもあるのかしら?ますます面白そうです、楽しみです!