アニメ【烏は主を選ばない】 第5話「粛清」感想・長束は黒幕? | 占いworld♡エンタメ部

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第4話で若宮の近習になった雪哉少年。第5話の冒頭で賭場の賭けに負けた若宮に借金のカタとして売られてしまいます。

 

 

何この展開?面白過ぎるんですけど!

 

雪哉少年は売られた谷間で真面目に働いていました。一月半後に金の工面ができたと若宮が迎えに訪れます。嬉しさに駆け寄る風を装い若宮を殴ろうとした雪哉。でも若宮にあっさりとかわされてしまうのでした。

 

 

にっこりほほ笑む若宮。

 

雪哉は、谷間で偶然遭遇した長束派会合の様子を報告します。

 

 

北家の宮烏である和満が長束護衛の路近により、第4話での若宮暗殺を首謀し失敗したことを糾弾されていました。遅れて長束側近の敦房が現れ、路近に長束本人の判断を仰ぐ必要があると言い渡します。そして長束本人が最後に登場。

 

 

敦房は、路近は長束の威光を笠に着て暴虐の限りを尽くしていると主張。一方の路近はこれまでの長束への忠誠とその自分を信じてはもらえないかと長束に問います。

 

 

長束「よかろう」


 

長束から了承を得た路近は、和満に若宮暗殺は誰かの入知恵ではないかと追求、また長束の名前で借金をくり返していたことや悪行をを暴露します。和満は敦房と長束に助けを求めますがかなわず、路近に切られてしまいます。敦房は思わず「なんと惨い」とつぶやきます。

 

 

長束「敦房。路近は自ら汚れ役を買って出たのだ。さもなくばこの件はおさまらなかったであろう」

 

怖いんですが、長束。以上の顛末を雪哉少年が若宮へ伝えます。

 

 

澄尾「そうか。宮烏の独断か。いずれ和満は強盗か辻斬りにでも遭ったことにされて終わりだ」

雪哉「あの・・・、よくわからないんですが、長束派の中で長束様はどういうお立場なんでしょうか?つまり」
若宮「長束自身は何も指示しない。周囲が長束をかつぎあげ、勝手にその胸の内を忖度して動く。それが長束派であり、正体の見えにくい理由だ」
雪哉「そうかぁ」
澄尾「まだ何かあるのか?」
雪哉「僕は今回の襲撃には黒幕がいるのかなと思ったんですよね」
澄尾「黒幕?」
雪哉「路近も言ってましたけど、和満が事前に賊に毒を飲ませておくほど気の回る男には見えなかったんで。長束様の指示かなぁって。でも今の話を聞く限り」
澄尾「まぁ、根拠に乏しいな」
雪哉「ですよね」
澄尾「路近に脅されても和満は他に名前を出さなかったんだよな」
雪哉「はい。皇后様という説は?」
澄尾「大ありだ。だが、確実な証拠がない。和満が生きていればな」

 

ここまでを観て、黒幕は長束じゃないの?と私は思ってしまいました。路近に問われるかたちで長束は和満の断罪を承諾しましたが「路近は自ら汚れ役を買って出たのだ」と言っているのが、なんだか怪しい気がします。直接指示はしないとしても、裏で画策してるような。第4話の感想では、日野さんが長束の声を担当していることから藍湛を重ねていましたが、この第5話で長束藍湛モードは抜けたように思います。でも、実はまだ長束派です(笑) 腹黒そうな感じが逆に魅力的に思えて、若宮との対決が凄く楽しみになってきました。

 

さて、雪哉少年が谷間に売り飛ばされたのは、若宮が長束派の会合の様子を調べさせるためでした。先にそれを言ってくれと怒る雪哉。そりゃそうだ。若宮、面白い(笑)

 

東家のあせび姫に若宮の同母妹藤波に仕える早桃が訪ねてきます。藤波からの贈り物としてあせびは浮雲という名の琴を受け取ります。藤波はある高貴な方から許可を得て頂いたものだとあせびに伝えるのでした。

 

 

この浮雲という琴は何かいわくがあるようです。あせび姫は浮雲を奏でながら幼い日を回想し、初恋の少年が若宮だったことに気づくのでした。

 

そして、若宮に長束の側近敦房が訪ねてくるところで第5話は終了です。

 

八咫烏シリーズの一作目「烏に単は似合わない」の序章がどうも若宮のモノローグのようなのですが、ここにあせび姫と思われる幼い娘が登場します。ここの文章の感じだと「烏は主を選ばない」のメインヒロインはあせび姫な印象です。若宮の后になるのはあせび姫な気がしてきました。第1話からして、そんなニュアンスありますよね。

 

次回第6話「七夕の誘い」ではあせび姫が琴・浮雲を演奏するようです。予告では「あせびがつま弾く琴の調べが女たちの心を波立たせる」とありますので、どんな展開になるのかとても楽しみです!いや~「烏は主を選ばない」めちゃくちゃ面白いですね。