アニメ【烏は主を選ばない】 第4話「御前会議」感想・ごめん、私は長束派! | 占いworld♡エンタメ部

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第2、3話を飛ばして第4話の感想を書きたいと思います。第2、3話は今はなんとなく感想を書く気になれないのです。いずれ書くこともあるやもですが、第4話から本格的にストーリーが動き出した感があり、また個人的理由から第4話の感想に入っていきます!


 

御前会議から締め出された若宮。10年前に若宮が皇太子として選定されたことに異議を唱え、皇太子を選び直すことを議題に上げる今上陛下秘書官。紫宸殿には内から鍵がかけられていましたが、それを難なく開けてしまう若宮。入室した若宮は現在の金烏で若宮の父でもある今上陛下を「二羽の金烏は災いのもと」と玉座から引きずり下ろします。

 

長束「今のは、あまりにむごいなさりようではありますまいか。仮にも陛下は20年の長きに渡り山内を治められたお方。もう少し穏便な方法もあったはずです」

若宮「兄上は本当によく気が回る。うつけな弟を見て、もどかしく思うこともあるのではないか?もし自分が皇太子であったらと」

長束「滅相もない。私がここに出向いたのは、ひとえに宗家の者として山内のことを案ずるがゆえ。真の金烏にあらせられる若宮殿下が平和と安寧をもたらして下さるのであれば、私が取って代わるなどありえぬことでございます」

若宮「では、誓えるか。今ここで跪き、頭を垂れ、私に忠誠を尽くすと」

長束「(手をつき、頭を下げ)親愛なる真の金烏陛下に身命を賭して忠義を尽くすと、お誓い申し上げまする」

若宮「それでいい」

 

若宮は1年後の金烏の即位式前に一人の姫を入内させると宣言して、紫宸殿を退出します。紫宸殿の扉でハラハラしながら様子を伺っていた雪哉は長束が恐ろしい目つきで睨んでいるのに気づき、急いで若宮の後を追います。

 

 

敦房「長束様!」

長束「1年だ。それまで何としても」


このセリフから長束自身、若宮廃嫡を考えていることが伺えるのですが、私の現時点の感想としては、この決意を固めさせた原因は若宮の真の金烏としての恣意的態度かと考えます。


長束は「若宮が平和と安寧をもたらしてくれるのなら私が取って代わる必要はない」と言っています。聡明と言われる彼のこの言葉に偽りはないと思います。もちろん若宮不在の御前会議で上座にいる時点で野心があるのは間違いないです。


ただ、若宮廃嫡と長束が皇太子となることは皇后を中心とした周囲の思惑が先行したもので、長束自身は種火程度の野心しか持っていなかったのではないかと私は考えています。ですが、若宮に屈辱的な行為を強いられたことで、種火に油が注がれ、大きな炎になったのかと。高貴なお方として育った人にとって屈辱に甘んじることはかなりきついことではないでしょうか。その上で若宮は平和と安寧をもたらす存在ではないと判断したのではないかと思うのです。ちなみに原作未読です。


長束贔屓な理由はもうひとつありまして、たぶんこちらのウエイトの方が大きいです。長束の声が日野聡さんだということです。今後、回が進んで「烏は主を選ばない」の長束像が私の中で固まってくれば、印象も変わるのかもしれません。でも、今の私にはラジオドラマ「魔道祖師」の藍忘機、湛が若宮に高飛車にやられちゃってるように見えてしまうのです。日野さんの湛がめちゃめちゃ好きなんですよ。長束はまだたいして喋ってないので、まだうまく切り替えができていないのだと思います。


若宮はもちろんうつけなどではなく、意図をもってこれら諸々を行っていますので、若宮と長束共に現在抱いているイメージは今後変わっていくでしょう。第2、3話の感想を書く気にはならなくても、話しそのものはとても面白く、引き続き期待して視聴をしていきます。何より主人公の雪哉少年が凄くいい。少年マンガの主人公ぽい感じが大好きです。若宮の近習になったことですし、次回も楽しみです!