【陳情令】第4話「異端の仙師」感想・魏嬰は異端の仙師 | 占いworld♡エンタメ部

占いworld♡エンタメ部

占いに携わる立場からエンタメ作品について語っていきます。
ネタバレ全開ですので、ご注意ください。

翌日の座学開始を控え、藍啓仁先生へ各門派子弟から拝礼が行われます。蘭陵金氏金子軒は金糸であつらえた「河洛経世書」を贈呈。清河聶氏は聶懐桑は「紫砂の丹鼎」を贈呈。丹鼎は丹薬を練って作る器で鼎は金属製の三脚の器のことですが、紫砂は陶器用の土。贈呈の品は紫砂の香炉なのかな。そして聶氏の副使として孟瑶が登場します。沢蕪君と孟瑶の出会いのシーンですね。

岐山温氏の温晁が温情と温寧を連れ、雲深不知処へやってきます。招状を持たないので入口で止められますが強行突破、雲夢江氏江澄拝礼の途中に乱入します。剣が抜かれ、一触即発の状態を沢蕪君が裂氷で事態を収拾。温晁は依然として憤懣やるかたない様子でしたが、温情が挨拶で割って入り、どうにか事なきを得ます。

 

温晁に拝礼を邪魔されて目立たないのですが、雲夢江氏は贈呈の品がない感じなんでしょうか?江澄ひとりで立ってたし。挨拶終了後に後方から江氏子弟が品を持って来る運びなのですかね?


温情は温若寒の命令で隕鉄探査のため雲深不知処の裏山へ訪れ、そこに結界が張られていることに気づきます。聶懐桑と魚とりに裏山へ来ていた魏嬰はそんな温情と出くわします。

魏嬰「ここで何を?雲深不知処の裏山は立入り禁止だ。特に用もないのに散歩に来るとは思えないな」
温情「じゃあ、あなたは何の用?」

魏嬰「俺かい?当然、ちゃんとした理由さ。魚を捕まえに」

 

気が強く気丈な印象が強い温情。演じている女優さん、とても綺麗な人ですね。可憐で可愛い感じです。江厭離役の女優さんは可愛いより優しげな印象が強いですが、役柄が影響しているのかもしれません。

座学が始まり、退屈極まりない授業に魏嬰はさっそく悪戯三昧。そんな魏嬰に藍先生より問いが出されます。蔵書閣で二人だけで過ごす【忘羨】にとって重要シーンのきっかけとなる出来事です。また、藍先生と魏嬰のやり取りは後の魏嬰自身の運命を示唆する内容かと思います。第4話のタイトル「異端の仙師」は魏嬰のことを示しているのでしょうね。

 

藍先生「両親や妻子のいる首切り人が非業の死を遂げた。斬首した数は100余人。骸が7日もさらされ怨念が悪霊となり凶行に及んだ。どうする?」
魏嬰「・・・」
藍先生「忘機、教えてやれ」
藍湛「方法は3つ。第一に化度。第二に鎮め、第三に絶やす。両親と妻子からの念で化度して執念を消し、効力がなくば鎮め、鎮められぬ場合は根こそぎ怨念を断つ。玄門は手順を遵守しませんと」

 


 

藍先生「完璧な答えだ。修行でも処世でも問われるべきは堅実さだ。取るに足りぬ山精や物の怪を祓った程度でおごり高ぶり満足しているようではいずれ恥をかく」
魏嬰「先生、質問があります」
藍先生「何だ」
魏嬰「化度が第一でもうまくいかないこともある。執念を消すなんて言うのは簡単だ。新しい衣の執念とかならまだしも、家族を殺され復讐を誓うほどの執念なら?」
藍湛「まず化度し、次に鎮め、効かねば根こそぎ除く」
魏嬰「それじゃ、一辺倒だ。実はさっきも答えは分かってたが、第四の方法を考えていた」
藍先生「第四の方法など初耳だ。言ってみよ」
魏嬰「非業の死を遂げれば悪霊になって当然だ。だったら生前首を斬った100余人の墓を掘り起こして怨念を刺激しその悪霊と戦わせる」
藍先生「罰当たりな!邪を祓う目的は化度であるぞ!それどころか怨念を刺激するとは人の道にもとる!」
魏嬰「化度できないこともあるなら利用するべきでは?大禹の治水でも”塞ぐは下策、流すは上策”。鎮圧は塞ぐこと。すなわち下策だ。」
藍先生「(巻物?を魏嬰に投げつける)」
魏嬰「(投げつけられたものを避けて)霊気も怨念も”気”でしょ。霊気は丹田にため力に利用できるなら、怨念も利用できる」
藍先生「では再度、聞く。その怨念を制御する方法は?」
魏嬰「考え中です」
藍先生「(また何かを魏嬰に投げつける)もし操れたら各世家が許さぬ。出ていけ!蔵書閣で『礼則編』を1000回写せ!」

 

 

『礼則編』を1000回。陳情令(字幕版を参照しています)はこの類の数字が常にもりもりです。なんと言っても桁が違う。原作で『礼則編を10回も書き写せば成仏してしまいそうだ』との記述がありますが、1回のボリュームが原作より少ないとしても1000回の書き写しは可能なのでしょうか?もしかすると『八百万(やおよろず)』のように文字通りの1000回ではなく、とにかく数が多いことを表現しているのですかね?


藍先生「忘機よ、蔵書閣へ連れていけ。写し終えるまで監視せよ」

 

藍湛「はい」

 

藍先生に追い出された魏嬰は裏山へ。弓の練習をしていた温寧と裏山を偵察していた温情に遭遇します。度々温情に出会うことから、裏山に疑念を抱き始める魏嬰。

 

魏嬰「(温氏姉弟と別れ)この裏山には本当に何か秘密が?」

 

藍湛が表れ、軽く手合わせ(笑) 魏嬰、嬉しそう。

 

魏嬰「機兄、あんただったか」

 

藍湛は魏嬰を蔵書閣へ連行するために探しに来たのでしょう。というところで続く。

 

第4話の個人的な感想です。岐山温氏が怪しいことに曦臣兄様がかなり警戒している模様。そして陳情令では雲深不知処の消失と曦臣兄様の失踪がないので、沢蕪君はここで孟瑶と出会う流れになっているのですね。ふむ、ふむ。この回は藍湛より曦臣兄様の出番が多い印象がありました。また、全体的に今後の展開へのつなぎな感じが強い気がします。陳情令としての設定説明がなされた回という感覚です。あくまで私の感想ですので念のため。それでは、第4話の感想を終わります。