【陳情令】第3話「運命の邂逅」忘羨はここから始まった! | 占いworld♡エンタメ部

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彩衣鎮の魏無羨、江澄、江厭離たちが宿に赴くと金子軒一行が宿を独占。金子軒の配下としてここで綿綿が登場。先約の江氏は宿泊予定の宿を追われ、そのまま雲深不知処へ向かいますが、宿に招状を忘れてしまいます。雲深不知処入口で魏嬰は師姉を家主に会わせろと迫りますが、交替の酉の3刻に伝えるとの返答です。

酉の刻は17時~19時。酉の3刻は2時間を3等分する40分刻みの時間です。酉の下刻が19時なのでおそらく交替の時刻は19時。

ここで藍湛登場。

 

家主藍曦臣の弟である藍湛に江澄が頼みますが「招状なく入れられぬ」とのつれない言葉。魏嬰は「招状くらいで門前払いとは頭が固いな」と粘りますが、藍湛は去り、魏嬰は禁言術をかけられてしまう始末。頑なな藍忘機ここにあり!江厭離がいても容赦がありません。姑蘇藍氏は好きですが、さすがに融通が利かなさすぎですね(笑)

 

招状を取りに行った魏嬰が雲深不知処に戻ると誰もいません。夜も更けて真っ暗です。魏嬰は結界を破り、天子笑持参で雲深不知処に入ります。塀に昇るとそこには藍湛が。

 

藍湛「結界を破らぬこと。夜に戻った者は辰の刻(7時~9時)まで入らぬこと。酒を持ち込まぬこと。破れば家規に背く」

 

魏嬰「天子笑を分けてやる。だから見逃して」

 

藍湛「賂(まいない・賄賂)を渡せば罪が加わる」

 

魏嬰「さすがにやりすぎじゃないか?問答無用で禁言術をかけたり。あんたにも多少は責任があるだろ」

 

私は藍湛推しですがここは魏嬰に賛同したい。藍家の事情に疎い相手に厳しすぎる。魏嬰はいいよ。彼はへこたれないから。でも江厭離を門前で放置したのはいただけない。金子軒が後から来たのに宿を独占して江厭離を締め出したのに匹敵する所業だと思います。江厭離が好きなんですよ。私の中では彼女は観音菩薩。さりとて菩薩・江厭離は金子軒の無礼も藍湛の規則第一の石頭な振る舞いも、普通に許して気にしないでしょうから、代わりに私が怒っておく!ただ、おかげで金子軒の偉そうな俺様気質と藍湛の半端ない頑固さが伝わるので、これらの演出は大成功だと思います(笑)

 

 

月夜の屋根上でやり合った後、魏嬰は藍湛に再び禁言術をかけられ、連行されます。

 

 

そして宗主の曦臣兄様から江厭離と江澄が、藍湛の頼みで酉の3刻前に雲深不知処内に入れたらしきことを知ります。以前も観たはずなのにこのシーンすっかり忘れていましたよ。でも藍湛の冷たい対応の件については謝りません。言葉が足りなさ過ぎるでしょ!

 

不夜天。岐山温氏、仙督温若寒は温情に対し温晁の指揮の元で雲深不知処に行けと指示。目当ては陰鉄。温情姉さんと温寧が雲深不知処に来るー!

 

雲深不知処。魏嬰が連行された部屋には姑蘇藍氏の外弟子の亡骸が。魏嬰はその亡骸は本当の死人ではなく、霊識を失っている状態だと発言します。

 

藍湛「摂霊か?」

藍啓仁先生「傀儡だ」

魏嬰「そう、傀儡みたいだ。誰かに操られているような」

 

魏嬰は雲深不知処に来たばかりの一介の座学生。おまけに規則破り。それでいて非凡な優秀さを発揮。そもそも藍湛が魏嬰を連れて行った先は部外者がおいそれとは入れない部屋なのでは?魏嬰と手合わせして『認めたくないが、コイツはできる!』と思っての行動、という演出なんですかね?

 

まだ推測の段階と断りつつも、曦臣兄様は傀儡は邪術によるもので、邪術を使った者の野心は強いと考えていることを藍湛に伝え、頻発している弟子の失踪の調査を依頼します。

 

「陳情令」では藍氏双璧の父親が既に亡くなっているため、この座学時点で藍家宗主はもう沢蕪君なんですね。曦臣兄様は藍湛への要求が高すぎたように思うと藍湛に語った後、藍家宗主から弟を心配する兄の顔に戻ります。

 

曦臣兄様「せっかく座学に加わるのだ。各世家の弟子は年も近い。交流を図るとよかろう。あの魏の若君も悪くはない。型を破りたがる時もあるが、聡明で頭が切れ、快活な性分である。忘機、魏の若君は腕も立つのではないか?(藍湛の顔色を見て)勝負がつかなかったか」

 

曦臣兄様の言葉を聞いた藍湛は無言でその場を去ります。曦臣兄様の言葉はきっと図星。でも、素直に認めたくないんでしょうね。避塵を力いっぱい握りしめていたところを見るに、藍湛の中ではもう魏嬰へのよくわからない感情がぐるぐると渦巻いているのかもしれません。

 

再び不夜天。薛洋。薛洋は傀儡を試作しているようです。薛洋は温若寒に傀儡は隕鉄の力の足元にも及ばない。わざわざ弟子を捕えて、試作の傀儡で隕鉄の力をなくてもいいのに、と語ります。

 

隕鉄は全部で4つあり、温若寒は自身が所有する隕鉄の他3つの隕鉄を探している様子。他の世家を支配し、天下の覇権を握るために。

 

温若寒「薛洋。大梵西、姑蘇東、櫟陽北、最後の隕鉄はどこにある?」

薛洋「俺が櫟陽常氏の隕鉄を手にしたら、最後の場所を教えてやる」

 

「陳情令」では魏嬰が鬼道ヘ進むより前に薛洋が邪術で傀儡を作っているようですね。まだ試作段階だとしてもです。そして温若寒は高い修為による霊力の強さではなく、隕鉄の力で仙門を支配しようとしているとの設定のようです。だから温若寒の役者さんがそれなりの年齢の人なのかも。もっとも、「陳情令」では他家仙門世家の宗主役の役者さんも年かさの方が演じているので、あまり関係ないのかもですが。

 

アニメの温若寒は魔王のような雰囲気ですが、かなりのイケメン。若々しく息子の温晁よりはるかに格好いい。その状態を保てるのは並外れた高い修為と霊力の強さからくるものなんだろうなと勝手に解釈しております。

 

先に述べた通り「陳情令」では邪術に手を染めたのは魏嬰より薛洋の方が早い様子です。でも後に魏嬰は隕鉄から陰虎符を作り、温若寒が持つ隕鉄の欠片より強大な威力を手にすることになります。だから鬼道の開祖はあくまでも夷陵老祖・魏無羨。薛洋がそちらの能力に優れていても、魏嬰の方が腕前は上、ということになるのでしょう。

 

第3話のまとめです。忘羨からそれますが、「陳情令」の金子軒は江厭離を嫌な意味でなく意識しているように見えます。ただ、元来の王者気質と、御曹司として育てられたこと、精神的にまだ子供なことで対応が不器用極まりないことになっている。結果、江厭離その人よりも突っかかってくる魏嬰に気を取られてしまう感じでしょうか。もう少ししっかりしてよ!とハッパをかけたくなります。まぁ金子軒に限らず、主要人物総じて不器用さんばかりなんですけどね。

 

不器用さんだらけの中でも、筆頭はやはり藍湛だと思います。特に魏嬰死亡前の藍湛の不器用さ加減はとひときわ群を抜いてるのでは?

 

私は「魔道祖師」で「スパダリ」という言葉を知りました。藍湛の「スパダリ」顕現は魏嬰の復活後だと思いますが、BL除外の陳情令・藍湛の「スパダリ」がどのように発露するのかに注目して、今後のエピソードを視聴していきたいです。

 

とりあえず二人は出会ったばかり。第3話時点での藍湛の魏嬰に対する認識は『己の理解の範疇を超える不届き極まりない男』くらいかなと思います。次の第4話はいよいよ座学。楽しみです♪全然まとまってないですが、第3話の感想を終わります。