【陳情令】第1話「目覚め」感想・ブロマンスの忘羨 | 占いworld♡エンタメ部

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アニメ「魔道祖師」、ドラマ「陳情令」、ラジオドラマ「魔道祖師」を周回してきました。「陳情令」は順不同で思いつくまま、これまで記事にしてきましたが、ここで改めて順番に感想を書いてみたいと考えています。思いつきなので途中で気が変わる可能性もありますが、まずはやっていこうと思います。ちなみに感想は基本【忘羨】がメインの予定です。

 

 

断崖絶壁から身を投げようとする魏無羨/魏嬰。手を伸ばし救おうとする藍忘機/藍湛と、剣を振り下ろす江澄。魏嬰は藍湛の手を振り切り、谷底へと落ちていくところから「陳情令」は始まります。魏嬰が落ちていく断崖絶壁は不夜天から続く場所のように見えます。

 

「陳情令」は中国の検閲のため直接的BL表現を除外して制作され、たぶん中国ブロマンスの先駆けになった作品なのかと思います。とりあえず、その視点で【忘羨】に注目していきたいのですが、冒頭部分から「陳情令」はアニメやラジオドラマと異なる展開です。大混乱の不夜天から藍湛が魏嬰を乱葬崗に連れ去る場面がなく、魏嬰を助けようとするも当の魏嬰から「失せろ!」と拒絶されるシーンが存在しない。後に藍湛が魏嬰をかばったがために罰として戒鞭を受ける流れがあったように思いますが、魏嬰からの「失せろ!」はなかった気がします。記憶が誤っていた場合には、後日修正します。

 

16年後の莫家荘で舎身呪により、魏嬰は莫玄羽の肉体で目覚めます。

 

莫玄羽の舎身呪による傷は4つ。

 

魏嬰は莫家荘の邪祟(じゃすい)退治に訪れていた姑蘇藍氏子弟とすれ違い、『なんて偶然だ。復活したとたん姑蘇藍氏の登場とは。まさか、あいつも来てるのか?』と心の中でつぶやきます。

 

その後、魏嬰は召陰旗で陣を組み邪祟退治の準備をする思追の姑蘇藍氏の衣から藍湛を回想しています。この時のBGMはもちろん「忘羨」。魏嬰はどこか想いに浸っているようで、その場にうずくまり思追から「どうされた?」と聞かれています。アニメやラジオドラマでは藍湛に対して復活後の魏嬰はドライというか、あっさりしている印象が強いですが「陳情令」の魏嬰はかなりウェットな感触です。

 

夜になると魏嬰は草笛で「忘羨」を奏でます。西院で邪祟を祓う態勢の思追はこの草笛の音に「姑蘇の調べか?」と漏らします。景儀は「こんな下手な曲など知らぬ」と切り捨てますが、この時に魏嬰は藍湛を回想し「藍湛」とつぶやいているんですよね。


改めて「陳情令」を観ると、復活後の魏嬰は最初から藍湛への想い入れがあるように表現されている気がします。ブロマンス「知己」はBL排除とは言え、侮れないのではないでしょうか。

 

その後、莫家の凶悪な邪祟に頓挫し、思追達は含光君に応援の信号弾を打ちます。これには魏嬰もうろたえ、姿をくらまします。

 

信号弾により含光君が登場。物陰に潜む魏嬰は含光君を見てほほ笑みます。「相変わらず全身白装束だな」すごく嬉しそうに見えるのですが、本音はどうなんですかね。本当は藍湛に会いたいのじゃないの?

 

凶暴な鬼腕の怨念はいったん藍湛により抑えられ、剣に移り大人しくなります。

藍家子弟「こんなに凶暴とは何の悪霊です?」

藍湛「一品霊器に宿った霊識だ。剣に宿れば剣霊となる」

景儀「一品霊器がこれほどの怨念を?」

藍湛「陰虎符」

思追「剣霊に陰虎符の痕跡があると?」

景儀「不夜天の戦いで陰虎符は破壊された。まさか、夷陵老祖が生きている?」

 

この間に魏嬰は逃げ、立ち去る影を藍湛は追うものの逃走されてしまいます。

藍湛『魏嬰、お前なのか?』

 

立ち去った魏嬰の腕に残された舎身呪の傷。莫家荘の3人が死亡したため、3つの傷は消えましたが、1つだけ傷が深いまま残っています。

魏嬰「最後の敵は、一体誰なんだ?」


ここは「陳情令」オリジナル表現ですね。アニメもラジオドラマも4つ目の傷はありませんでした。傷が全て無くならないと魏嬰の魂は転生ができなくなりますが、最後の人物はこの時点では皆目見当がつきません。

 

感想のまとめです。第1話から忘羨は引き合っていませんか?ブロマンス、なのかもしれませんが、私の目からは既にラブラブにしか見えないです。藍湛は言わずもがなですが、魏嬰が藍湛に向ける気持ちがね。知己としてなのかもしれないですが、アニメやラジオドラマの乱葬崗での藍湛の記憶がないあっけらかんとした魏嬰と比べると、「陳情令」の魏嬰は随分とセンシティブな印象が強いです(対藍湛)。