昨日のブログの続きです。
（強すぎて手に負えない赤鋒尊）
（曦臣兄様・簫、藍湛・琴、魏嬰・笛で合奏し鎮魂しようとするが）
（心身ともにボロボロの曦臣兄様が脱落）
（江澄から受けとった陳情を奏でる魏嬰）
（棺に赤鋒尊を封印）
曦臣兄様「金宗主。無駄なあがきはやめなさい」
曦臣兄様「さもなくば、私も容赦せずにお前の命を取る」
金光瑤「沢蕪君に感謝を」
曦臣兄様「懐桑。さっきの薬をくれ」
聶懐桑「曦臣兄さん、後ろ！」
（曦臣兄様の剣で刺される金光瑤）
金光瑤「藍、曦臣！」
曦臣兄様「金宗主、言ったはずだ」
曦臣兄様「これ以上あがくなら私も容赦はしないと」
金光瑤「ええ、確かに言いました。でも私が何を・・・」
聶懐桑「み、見たんだ！さっき三の兄君が、いやそうじゃない金宗主が、後ろに手を伸ばしたのを。だからもしかして、その」
金光瑤「なんと知らぬ存ぜぬとは恐れ入った。懐桑お前はたいしたものだな。長年本性を隠して。この私でさえも全く気づかなかった！」
聶懐桑「私は、曦臣兄さん信じて。さっき本当に見たんだ」
金光瑤「藍曦臣。数えきれない嘘をついて人を騙してきた。父も兄も妻子も恩師も友も殺し、天下の悪事は全てやりつくした！」
金光瑤「けれど傷つけようと思わなかった。あなたのことだけは」
金光瑤「温氏に追われていたあなたを窮地から救ったし、雲深不知処の再建も全力で支援した」
金光瑤「こたび一時的に霊力を封じた以外、いつ私があなたを裏切った？蘇憫善はただ名前を憶えていたというだけであれほど報いた！」
金光瑤「なのにあなたも聶明玦と同じで私に生きる道さえ残そうとはしないのかぁ！」
（轟音ともに暴風がまきあがり封印された棺から赤鋒尊が）
金光瑤「私の二の兄君、一緒に死んでくれますね！」
（曦臣兄様は握っていた金光瑤の左手首を離していく）
（一緒の死を受け入ようとする曦臣兄様を見た金光瑤は彼を突き放す）
（突き飛ばされた曦臣兄様）
金光瑤「聶明玦！この私がお前など恐れると思うか！」
（炎が燃え上がり観音像が倒れ始める）
（完全に倒れた観音像）
（瓦礫の前で茫然と立ちすくむ曦臣兄様）
聶明玦、金光瑤、曦臣兄様は義兄弟として誓いを立て「三尊」となりましたが、とても辛い最後を迎えることになってしまいました。三尊の誓いを立てた時、聶明玦は金光瑤を信用していませんでしたが、彼が逸材なことに疑念はなく、監督指導を担うつもりで兄弟の契りを結ぶことにした訳です。
聶明玦は公明正大な実力者ですが、曲がったことを一切許さない苛烈の人。徹頭徹尾武人で権謀術数は到底受け入れられないし、金光瑤の行動を理解しようとする素地を持ち合わせていません。聶明玦と金光瑤のあまりに大きく隔たる価値観。その二人を曦臣兄様が心を砕き調和を保とうとしましたが、結局最悪の結果を迎えることに。死しても尚、闘い続ける聶明玦と金光瑤を思うとやるせない気持ちでいっぱいです。
曦臣兄様の誕生日は10月8日。天秤座です。調和とバランス、平和を尊び、他者への配慮を常に忘れない性質を持ちます。「世家公子の風格容貌格づけ第1位」というのも実に天秤座らしいです。曦臣兄様と瓜二つでも愛想の欠片もない藍湛はそりゃお兄様にはかなわないよね、と思います。もっとも当人たち（とくに藍湛）は容貌格づけなどはどうでもいいことでしょうけれど。
他者へ配慮ができるのは観察眼が優れているゆえです。金光瑤は金夫人に「人の顔色を伺うのがお得意」と言われていましたが、根っこは一緒の質。金光瑤は魚座の人と私は考えていますが、魚座は観察云々の前に全てが入ってきてわかってしまうという感じです。そこには思考が働いていません。善くも悪くも感じ取ってしまうのです。
金光瑤が天秤座ポイントが強いと考えると、天秤座は公平さを強く意識しますので、不平等な扱いは到底見過ごすことのできない重要な問題です。そのため金光瑤は自分の甚だしくバランスが崩れた境遇を抜け出すことが最大優先事項となり、権力への道へ突き進んだのかもしれません。
金光瑤の魚座考察はこちらをどうぞ。
最後に沢蕪君のサビアンシンボルを。曦臣兄様は天秤座15度が彼にドンピシャだと思いましたが、この観音廟での一件で天秤座16度も味わうことになるのでしょう。閉関などでゆっくり自分を癒してもらえたらと切に願います。
藍曦臣誕生日・10月8日