「陳情令」第46話 金丹の真実【後編】夷陵老祖・魏無羨の秘密 | 占いworld♡エンタメ部

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ネタバレ全開ですので、ご注意ください。

「陳情令」第46話 金丹の真実【前編】からの続きです。


温寧大活躍のターンです。鬼将軍として戦っていない時の温寧は弱々しいくらい優しい青年の印象が強いですが、ここでは人が違うかのようにハイパーカッコいいです。


もう一人の主役は江澄ですが、私は藍湛推しのため、キャプチャ登場率不公平感満載になるかと思いますが、このまま進めて行きます。どうぞお許しください。

 

温寧「これを抜け。早く!」

 

江澄「抜いたら何だ!」

 

温寧「(抜けただろうが)」

 

江澄「(抜けた?)」

藍湛「(抜けた・・・)」

 

江澄「封印を解いたのか?」

 

温寧「封印は解かれていない。剣は自ら、封じている。あなたが鞘に戻して他の人に抜かせてもそれが誰であれ抜くことはできない」

 

江澄「なぜだ。なぜ私なら抜ける?」

温寧「剣が判断した。魏の若君だと」

江澄「魏無羨と判断しただと?どうして?なぜ私なんだ?」

 

温寧「なぜなら今あなたの体で霊力を生み出す金丹は彼のものだから」

 

(息を飲む江澄)

(息を飲む藍湛)

 

江澄「でたらめを言うな」

温寧「でたらめじゃない!」

江澄「だまってろ!金丹は、私の金丹は確かに」

温寧「抱山散人が修復した」

江澄「なぜ知っている?そんなことまで聞いたのか?」

 

温寧「違う。魏の若君は今まで誰にも明かしたことはない。僕がこの目で見た」

江澄「嘘だ!あの場にお前はいなかった。山に入ったのは私一人。後をつけられるものか」

温寧「後はつけていない」

江澄「嘘だ!」

 

温寧「では、聞いてろ。嘘かどうかを。あなたは黒い布で目隠しをして長い杖を持っていた。山頂に近づくと林にぶつかって半時ほど迂回してから鐘の音が聞こえたはず。驚いた鳥たちが飛び立ち、あなたは杖を握りしめた。剣を握るように。鐘が静まった時、後ろから剣を突き付けられた。女子の声がしたはず。この先へは進むなと。あなたはすぐに歩みを止め、緊張し、興奮を隠せなかった。女子は低く抑えた声であなたの名前と要件を尋ねた。あなたは」

江澄「黙れ!」

 

温寧「こう答えた。自分は蔵色散人の息子魏嬰と!蓮花塢が襲われて一門が犠牲となり、化丹手温逐流に金丹を消されたと言った。そしてその女子に何度か両親に関することを聞かれ、最後の質問に答える時に香料の匂いがしたはず。その後意識を失った」

江澄「なぜ知っている?なぜ知っているんだ!」

 

温寧「だから言った通りだ。あの場にいた。いたのは僕だけじゃない。魏の若君もいた!それだけじゃない。後、僕の姉の温情もあの場にいた」

 

温寧「江宗主、本当にあそこが抱山散人の隠居する場所だと思うか?あそこはただの夷陵の山のひとつに過ぎない!」

江澄「嘘だ!嘘だ、ありえない!でたらめを言うな!なぜ嘘をつく。だったら金丹は、なぜ金丹は修復された?」

温寧「あなたの金丹は修復されてなんかいない!」

江澄「嘘だ。嘘だ。嘘だ」

 

温寧「江宗主、予想はつくはず。修復されたと感じたのは僕の姉がいたからだ。岐山温氏の最高の名医である温情が!魏の若君の金丹を取り出してあなたに移した」

 

(茫然自失の江澄)

(涙する藍湛)

 

温寧「魏の若君が二度と随便を使わなくなったのは若気の至りとでも?礼儀知らずで常識に欠けた人間だとみんなから後ろ指をさされるのを心から望んでいたとでも?たとえ剣を持っていても金丹がなければ霊力が足りず、剣を抜いたとしても長くは持ちこたえられない」

 

藍湛「(魏嬰・・・)」

(涙の江澄)

 

温寧「鬼道の術の祖。なぜ突然魏の若君が鬼道を究めたか。人々の敵夷陵老祖になったか。それは金丹がないから。もう剣の道には立てない。そうする以外、他に方法がなかったんだ。だから」

 

(泣き続ける江澄)

(藍湛も涙が止まらない)(力強く毅然とした温寧)

(過去の自分に憤る藍湛)

(たぶんまだ自分に怒ってる)

(そして泣く)

(魏嬰を連れ出す)

(僕も行かなくちゃ)

 

温寧「この剣を持って宴席や練武場、どんな場所でもいいし、どんな人でもいいからこれを差し出して剣を抜けるかどうか試してみるといい。今の話が嘘なのかどうなのかがわかる」

 

温寧「江宗主。あなたは負けず嫌いで常に誰かと競っている。でも元来、永遠にあの人にはかなわない」

 

江澄「嘘だ。嘘だ。そんな訳がない。嘘だ。私を騙して。騙したな!(随便を持ってこの場から去る)」

 

場面は変わり

温寧「二の若君。早くここを離れましょう」

 

(うなづく藍湛)

 

金丹の秘密が明かされるエピソードは原作とアニメを比較してもこの「陳情令」が超絶好みです。セリフはないですが藍湛の心情が伝わってくるからです。泣いてますし。過去、正道へ戻るようしつこいほどに魏嬰を諭したのは、心から心配していたからですが、魏嬰が拒否した理由が金丹がないからと知ったらやはり色々思いますよね。


江澄は藍湛の比でなく驚愕度が激しいはず。兄弟同然でずっと伴にいるべき相手だと思っていたからこそ、裏切られた衝撃が強くて憎悪の対象になっていた魏嬰。その彼から金丹をもらっていた。鬼道を修めたのも金丹がないため。悲劇の遠因にも影響する出来事ですし、認められない、認めたくないって、錯乱するのも致し方ないかと思います。


陳情令では、江澄は温情にホの字設定でしたが、結局江澄は温情も切り捨てた。この件では彼女も絡んでいたこともありシンドイの倍増ですね。


墨香銅臭さんの作品に触れたのは天官賜福が最初でしたが、天官賜福も魔道祖師も同じテーマが流れているように思います。私は海王星の愛だと感じました。わかりにくくてすみません。


どんなに崇高な意志や願いがあっても大いなる流れには逆らうことができない。そんな残酷な世界の中で見返りを求めず、思うようにいかないことだらけでも、自分の信じる道をひたすらに祈るように進んでいく。私の考える海王星の愛はそんなイメージです。その体現者が謝憐であり、魏嬰だと思った訳なのです。


この「金丹の真実」のエピソードは私が思う海王星の愛を素晴らしく語ってくれていると感じるので大好きなのです。藍湛のキャプチャもたくさん載せられたし、ブログが書けてよかったです。ありがとうございました。