前回の続き
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そして、やってきた35キロ。
僕の脚は、突然、走ることを拒否しだすのであった。
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【前編】、【中編】 に続く、最終回。
突然やってきた、35キロ。 登校拒否ならぬ、走行拒否。
という名の、筋肉疲労 or エネルギー枯渇 (多分です)。
脚が動かない!
「こ、こいつ、動かないぞ!」
と言っても、後の祭り。
その時に、脳裏に浮かぶ、今までの悪行の数々。
1. レース前、飲み過ぎ、寝不足。
2. レース前、走りすぎ、疲労蓄積。
3. 実力不足
4. リゾート地での堕落
5. ビールの美味さ
6. などなど
とにかく、脚が動かない。 これが、俗にいう 「売り切れ」ってヤツなのか、と茫然とする。
ペースは、4:52。
加えて、前半の雨による靴グチュグチュからの靴擦れ的痛み。
「痛いよー、走るのやめたいよー」
いかんいかん、と思い直し、38キロまでは、なんとかもちこたえるも、39キロで、とうとう5分の壁を超してしまう。
39キロ(上り坂): 5:03
40キロ(上り坂): 5:08
これで、自己ベストの夢は厳しいものになりましたが、後ろから聞こえてくる聞き覚えのある足音。
(ウィリアム(仮名)だ!)
ゼェゼェハァハァ苦しい中、ウィリアムと再会の挨拶をして、最後の2キロを励まし合いながら、並走する。
「OMO、前の男、越すぞ!」
「がってんでぇ!」
「おい、ウィリー、次も食うぞ」
「I got it」
などと、息も絶え絶えの中、声を出し、励まし合いながら、残りの2キロを疾走。(4:28 ~ 4:36)
そして、ヘロヘロになりながら、ウィリアムの3メートル後方でゴール。
ゴール後、彼女の元へ駆け寄った後の ウィリーと握手して、写真を撮ってもらって、マラソンへの話を五言十言しながら、熱くて固い握手をして、お別れ。
そして、「おまけ篇」 へ続く・・・。