ホノルルマラソン【前編】 の続き
8キロ通過。
正直、どこをどう走っているのか、全く分からずに、9キロ、10キロ、と過ぎていく。 空はまだ、真っ暗。 ヒマなので、筋肉ムキムキの金髪系欧米人の後を追っかける。
しかし、ペースが合わずに、別の高身長系欧米人(仮名=ウィリアム)の追っかけをすることにする。 彼とは馬が合ったようで、この後、3キロぐらい並走。
13キロで、坂登場。
一旦、ウィリアムとお別れして、パックマンのように次々と、前のランナーを捕獲していく。
C・・・
この辺から小雨が降り出して、18キロの高速道路に入る頃には、完全な雨。 火照った身体を冷やしてくれるのはありがたいのですが、靴がビショビショになり、気持ち悪く、やる気メーターが1つダウン。
(そして、このビショビショ靴が、後ほど、我が足裏を苦しめようとは、誰が予想しただろうか。)
高速に入ると、雨に加えて、強い風。それもランナーが大嫌いな 向かい風! 「誰か風よけになってくれる方はいませんか。」 とちょっと前を見ると、身長2メートルくらいの大男が走っている。「すみません、ちょっと軒をお借りしますね。」 と、心の中でお願いして、後ろに付かせてもらう。
3キロぐらい、風よけとして使わせてもらったお礼に、今度は僕が風よけをしてあげようと、前に出たら、ついて来なくなったので、仕方なく、次の方を探す。
「撃沈上等」 と書かれたシャツを着た日本人の周りに3人のグループがいたので、この方々の塊に入らせてもらうことに。
そんなこんなで、21キロを通過し、24キロ過ぎで高速道路を出て、ぐるりと回って、折り返し。 そして、また高速道路に戻る・・・。まだまだ脚は元気。
一緒に出場している知り合いの方々とスライドして、元気をもらう。 雨も止み、だんだんと暑くなってくる。 30キロ通過。この辺になると、単独走が多くなり、ちょっとずつ集中力が無くなっていく。
そして、やってきた35キロ。
僕の脚は、突然、走ることを拒否しだすのであった。
続く。