飛騨高山ウルトラマラソン71キロ走ってきました。
スタートから第1関門道の駅ひだ朝日村(21.8㎞)
第1関門から第2関門飛騨高山スキー場(21.8〜39.2㎞)
第2関門から第3関門丹生川支所(39.2〜57.2㎞)
第3関門からゴール(57.2〜71㎞)




ゴールにはたどり着きましたが、制限時間5分オーバーの11時間5分1秒でゴールでした。
振り返ってみると、前回完走してるから大丈夫とどこかなめてたんだろうなと。
ウルトラの神様はそんなに甘くなかったです。

天気は曇り。昨年に比べて暖かい。防寒のカッパはいらなかった。
スタートしてからも寒さを感じず。湿気が重く感じながら走る。
すぐに汗が出てくる。湿度が高いせいなのか。
昨年同様平地を走っていても心拍が170から175だったので、まだ体が湿度に慣れていない様子。様子みながら、心拍が上がりすぎたらスピードを落としながら走る。
心拍のこともあったので、美女高原の上りは積極的に歩き、下りは走る。予定通りキロ7で下れる自分がいる。去年より進歩。
だけど、美女高原ののぼりですでに脚がつりそうに。早すぎ。携帯したドリンク飲んでなんとかやり過ごす。
8:12ごろ第1関門通過、大体予定通り。

ここからスキー場に向かって上り坂。
心拍が180超えてたので、走るのをやめて歩く。落ち着いたら走るを繰り返す。
汗の量が半端ない。この頃には太陽の日差しが出てきて、湿気プラス日差し。10キロで500ml水分補給の予定をしてたのに、5キロ走った時点で残り100ml。熱中症か脱水を起こしてると考え、無理せず進むことに。すでに脚つり。エイド毎にかぶり水を脚にかけてなんとかやり過ごしながら進む。
29.5キロから本格的な坂。汗が止まらない。熱中症MAX。このままのペースだと第2関門ギリギリのライン。両太ももがつり始める。このまま走れるのか自信を失う、第2関門が越えられないかもと頭をよぎる。
この頃からボトルポーチを腰に巻くのが苦しくて、胃の高さまであげていた。
下り坂になり、案外走れる自分がいる。
上り下りを繰り返しているうちに、汗が落ち着いてきた。関門も15分前には着きそうな目処が立った。脚つりさえどうにかすればまだいける。
関門手前の仲間のエイドで、頂き物の芍薬甘草湯を飲み関門通過。関門閉鎖10分前。予定より20分遅れ。

ドロップバッグから補充分の補給ゼリーとおやつのゼリーを持ち、その場で栄養ドリンクを飲む。公設エイドのポカリを飲んだら味がしない。案外カラダがやられてるかも?と疑いながら前に進む。
エイドでゆっくりしすぎて、第3関門に間に合うのかギリギリのライン。
昨年脚がつり、急な下り坂が怖くて歩いたのだか、今年は走っていける。「足を地面に置く」感覚がブレーキをかけず脚に負担をかけず下りれたのかも。進歩。
裏ボスと言われる坂は歩き倒したが、下りは快調に走れる。平地もそこそこのスピードで走れている。
栄養ドリンクか芍薬甘草湯か分からないけれど脚はつらなくなってきた。心拍も下り坂のおかげで150から170。汗もずいぶん落ち着いてきてそんなにきつさを感じずにいれた。ただボトルポーチが苦しくて胃の高さまで上げるとお腹が楽で走りやすい状況は続く。
丹生川の関門も閉鎖6分前に滑り込み。予定より25分遅れ。でもまだゴールは間に合う。

丹生川のエイドで飛騨牛を楽しみにしていたのに、まったく食べたくない。焼きそばも無理。楽しみにしていたトマトシャーベットが売り切れていて、仕方なくオレンジを食べる。あと手持ちの補給ゼリー。
ファイテンブースで脚のマッサージをしてもらってスタート。脚が軽い。ファイテンのクリームすごい。
ここからはキロ9でいけばゴールは確実。
下りは走る、平らはガードレールや電柱を目安に走ったり歩いたりを交互にして前に進む。
65キロを過ぎてくると信号が出てくる。
信号に引っかかるとロスなので、信号ダッシュ。
65.8キロのエイドで時間確認すると少し余裕がなくなってきていた。もっと早く気付けばよかった。一緒にいた友人にも伝え走っては歩いてを繰り返す。
残り3キロの看板。残り21分。ここからキロ7で行けば間に合う。友人にも伝える。ふたりで走り出す。が、私がついていけない。胃が気持ち悪い。けど、熱中症の気持ち悪さではなく、お腹が空き過ぎて気持ち悪くなる感覚。あぁハンガーノック。
思えば、スキー場からちゃんとエネルギーを取っていなかった。冷たいものしか口に入らず、65.8キロのエイドで補給ゼリーを取る予定だったのだが、丹生川から歩きが多かったので今回は大丈夫だと過信した。
というか、丹生川くらいから飲み物も食べ物も口にしたくなかった。きっと軽い熱中症だったんだろう。65.8キロで何か食べていればよかったのだが、梅干しのみ。
あぁ完全に私のミス。
慌てて補給ゼリーを口にする。でも時すでに遅し。
友人を先に行かせ、走っていく背中を追いかけたが、脚は動かず、信号は赤に。足止め。ゴールが遠のく。
残り2キロ、残り12分。
走ってみる。脚が重い。さらに左ふくらはぎがつる。
完全に足売り切れ。歩く。
残り1キロ。左折して坂をかけ登ればゴールなのに、もう走れない。
残り600メートル。時計をみると16:15、制限時間。あぁ間に合わなかった。。。
ここで走っても仕方がない、というか走る余力がない。とぼとぼ歩く。
最後の登り坂。仲間が迎えにきてくれていた。間に合わなかったのに「お帰り!」って。あんなに応援してくれたのに間に合わなくて、自分が情けなくてでも嬉しくて泣けてきた。
仲間と一緒にゴールテープを切る。




今回は完全に私の補給のタイミングをミスりました。
そしてエイドで長居し過ぎました。これくらい大丈夫ってどこかで過信していました。
甘かった。
ですが、収穫もありました。
下り坂が脚を痛めず走れたこと。
ちょこちょこ走りでも、歩くことなくおりてこられたことはとても自信になりました。
後半の平地でそこそこのスピードで走れていたのも発見です。
知らないうちに力がついていたんだなぁと嬉しくなりました。
来年のことはまだまだ分かりませんが、日が経てば経つほど悔しさでいっぱいです。
あ、あとひとつ今回走って確信したこと。
ウルトラマラソンは計画(タイムマネジメント・補給)をしっかり立てておけば完走できます。
いまだフルPBが5時間28分の私が完走できるところにいるのは、タイムマネジメントのおかげかと。
今回計画通りに補給しなかったのがいかんかったですね。
チャレンジしたいなぁと思っている方、事前準備はしっかりとしてね
