ランニング・デビルマン -85ページ目

ランニング・デビルマン

走るデビルマンの平和を守る闘いの記録を綴ったブログ。家庭平和を守る為に、大会参加は少なくなってきましたが…。
大会で見かけたら声をかけてください。

「そこ渡ってから右な!!それでラーメン屋のY字路を右だからな。」

T師匠に再び追いつかれ、大きな声で周りのランナーに聞こえるように道を示す。

やっぱりこの人がいると安心感が違う。そして大会とは言っても皆が助け合いながら進んでいくこの感じがたまらない。



もうすぐエイドだろ…。


この『もうすぐ病』が始まると、自分が思ってるよりも遥か遠くにエイドがあるデーモンの攻撃が始まる。
しかも師匠がいるし、上り坂はないしで走らざるを得ない状況に…。

(エイドまだかよ!!)

そんなことを思いながら進んでいくとやっとエイドが現れてきた…。


唐子エイド 71.9キロ タイム9時間15分


ここでトイレ休憩と夜間走行の準備、そしてうどんをいただいて補給…。

「おら、デビル先に行くぞ!」

げっ!!T師匠早すぎだろ!!まだうどんも茹で上がってきてないのに。

こうして再びぼっち走行になるデビルマン。暗く寂しい道を行く中で心境が変化していくのでありました…。


《続く》
(ふう、とりあえず補給して少し休もう…。)

そう思ったのも束の間、

「おら、デビル先に行くぞ!!」

最小限の休憩しか取らないと決めていたデビルよりも一足先にT師匠がエイドを出発する。

(ま、まじか…。)

急いで補給を済ませると後を追うようにしてデビルもエイドを出発する。とにかくこの人に付いていくことが先決だ。完走するためには今はまだ遅れちゃならない。

坂道を歩いている所でなんとか追いつき暫く一緒に行くものの、

「ここから先は自分のペースで行こう。結局最後は同じくらいの時間になるはずだから」

T師匠の提案通り、先行するデビルマン。ここでも『登りは歩いて下りは走る』の師匠の教えはきっちり守りながら進んでいく。
この区間、適度なアップダウンがあり河川敷とは違って飽きることは少ない。

やがて、T師匠を軟派したご婦人に追いつかれる…。

「デビルマンは登りは歩いて下りは走るのが作戦なの?」
「イエスサー!!」

この辺り似たようなペースだと前後のランナーの動きがよく見えるのだ。同じようなペースで何度も何度も抜きつ抜かれつを繰り返す人もいるのだ。

やがて…

「デビル~!!」

後方に退いていたSSマシンが追い付いてきた!
どうやら愉快なご一行様から抜け出して来たようだが、流石の走りである。
坂道もしっかり走っているのであっという間に置いていかれるデビルマン。気が付けば小江戸最大の分岐点、上唐子の交差点まで辿りつていた…。

《続く》
ただ真っ直ぐな道を行くのに、デビルアイは必要ない。
そっと目を瞑り、心眼だけで進んでいくデビルマン。もともと視界が悪いのでこれでも大きな問題はない。


やがて、河川敷コースから外れると私設エイドに辿り着く。こういう大会でも私設エイドを出して頂けることには深く感謝である。

こうして河川敷を終えると古墳コースへ突入。案内は無いとは言っていたが、要所要所にトレニックワールドの小さな案内を出してくれてあり、道に迷うような事はなく安心して進める。

抜きつ抜かれつ抜かれつつ進んでいくと、渡ればコンビニがある橋のとこまで来た。

「デビル~!」

この大きな声はヘンタ…の神様『T師匠』だ!

「な~にナンパしてんすか?」
「いやいや、俺がナンパされたんだよ!」

ご婦人連れで後ろから追いついてきたT師匠とここから暫く並走。というか多分このご婦人が走っているので歩くわけにもいかず、次のエイドまではかなり頑張って走ってしまったのだ…。

「しかし花園インターとか、自分の足で来るようなところじゃないっすよね。」
「ええ、そうなの?私、土地勘ないから良くわかんないのよ。」

なるほど。逆に知らないというのは武器になるものだな。下手に知っているからこそ躊躇するというもの世の中にはあるのだ。


こうして、第三エイド 浄恩寺 51.8キロ 6時間19分に到着。もう少し頑張れば残り全部歩いても行ける圏内に突入すると言われていたのでありました。

《続く》
(修復だ…。)

こういうこともあろうかと、ウイング装着に使っているダイソー製カラー輪ゴムのスペアは豊富に取り揃えている。
ただし、デビルハンドとデビルアイでは恐ろしいほど不器用になるだけに、この修復作業には思ったよりも時間がかかった…。

「自分、不器用ですから…。」

なんとか修理完了すると再び河川敷コースを進む。
次のエイドまでは多分一番短い区間のはず。とは言え、独りで進むとこれほど時間が経つのが長く感じるとは…。

二年前からエイドの場所が変更になっていることもあり、距離感がいまいち掴めない。荒川錯覚デーモンの攻撃にかなり苦しめられているデビルであるが、なんとか河川敷コースから外れた第二エイドに辿り着いた…。

CP2 手島エイド  32.7キロ 通過時間は 3時間45分。

ここでは海苔巻きやらお稲荷さんを頂く。エイドでは最小の滞在時間で出発するのがデビルの掟だ。
再び河川敷コースに戻って道路を渡ると、本気で退屈な河川敷に寝そうになりながら進む…。

早く河川敷終わってくれねーかな…。

ここから、落ちていくのもデビルの掟なのでありました…。

《続く》
(単独走では不利だな…。前方集団に追いついてカマキリが止まるというシェルの中に入れてもらわねば…。)

あくまでも他人の力に頼ろうとするデビルマン。

幸いにもバラけてはいるものの視界の中にはランナーの姿を捉えることは出来る。少しづつ少しづつではあるが前方との距離を詰め後ろに付く。

そのまま後ろに付くだけならいいのに、しばらくすると集団をパスして次の集団に付くということを繰り返していった…。


そう、寂しがり屋のくせに人見知りなデビルマン、初対面の人になかなか話しかけることも出来ずに仕方なく抜かして走っていたのである。


こうして、しばらく行くと第一CPの吉見エイド、21.2キロを2時間20分で通過。
軽く補給すると先を急ぐ。

まだまだ元気なうちに少しでも進んでおきたいところだが、そうは問屋が卸さないのがこの大会の恐ろしいところ。
とりあえず、参加賞で貰った太子堂のジャムサンドを食べながら河川敷を進む。

時折自転車乗りの人達とスレ違いざま交流を深めつつ進んでいく。


河川敷コースから一瞬外れるときには、皆が斜め横断しているところを敢えてまっすぐ進み、直角に曲がり手をあげて横断歩道を渡る。

「流石、正義のヒーロー!!」

沿道の方々からお声がけいただけた時は嬉しかったのさ…。


やがて、雁坂でもよくご一緒するミニーさんに追いついた…。


「あれ?調子悪いっすか?」
「ええ、まあ、それにしても良くウイング背負って走れるね」
「まあ、ほらちびウイングなんで」
「でも、なんか壊れてるよ…。」


またもや荒川強風デーモンにウイングを破壊されたデビルマンなのでありました…。


《続く》