「そこ渡ってから右な!!それでラーメン屋のY字路を右だからな。」
T師匠に再び追いつかれ、大きな声で周りのランナーに聞こえるように道を示す。
やっぱりこの人がいると安心感が違う。そして大会とは言っても皆が助け合いながら進んでいくこの感じがたまらない。
もうすぐエイドだろ…。
この『もうすぐ病』が始まると、自分が思ってるよりも遥か遠くにエイドがあるデーモンの攻撃が始まる。
しかも師匠がいるし、上り坂はないしで走らざるを得ない状況に…。
(エイドまだかよ!!)
そんなことを思いながら進んでいくとやっとエイドが現れてきた…。
唐子エイド 71.9キロ タイム9時間15分
ここでトイレ休憩と夜間走行の準備、そしてうどんをいただいて補給…。
「おら、デビル先に行くぞ!」
げっ!!T師匠早すぎだろ!!まだうどんも茹で上がってきてないのに。
こうして再びぼっち走行になるデビルマン。暗く寂しい道を行く中で心境が変化していくのでありました…。
《続く》