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ランニング・デビルマン

走るデビルマンの平和を守る闘いの記録を綴ったブログ。家庭平和を守る為に、大会参加は少なくなってきましたが…。
大会で見かけたら声をかけてください。

小学校1年生の時の遠足は、九十九谷まで歩いて登ったんだっけ…。

廃校となった秋元小学校の1年生の遠足は今思えばかなりハードだったなあ…。なんてことを思いつつ、激坂を早歩きで登っていく。道の端には延々とテープでバミりがしてあり、こんなことまでやってある運営の気遣いにすこし感動する。普通はここまでやれるもんじゃない…。更には見通しの悪いカーブにも警備員を配置する徹底ぶり。君津ウルトラマラソンは至れり尽くせりのおもてなしだ。

 

やがて、前方に歩いている参加者を発見。走れなくても早歩きで結構な人数の選手をパスしていく…。

ウルトラは走れなくて歩ければなんとかなる。経験値だけで実力はないが、九十九谷に着く前までに10人近くは抜いただろうか。

絶景を眺めながら、エイドのある神野寺へ向う。神野寺といえば虎が逃げたことでも有名なお寺だ。その時小学生だったデビルマンは、夏休み中は逃げた虎のせいでほとんど外にでて遊ぶことが出来ずに、このまま捕まらなければ2学期も学校行かなくて良いんじゃね?と思った矢先に射殺されて、結局夏休みだけがつぶれたという苦い経験をしているのだ…。

 

途中のフリマカフェではハービー兄貴が応援してくれている。エイドの帰りに寄ることにしよう…。

 

こうしてなんとか少しの余裕を持って関門突破を果たしたデビルマン、ここから先は下り基調のコースに一息つく暇もなく襲い来るデーモンたちに攻撃に耐えなくてはいけないのでありました。

 

<続く>

ここまでくれば俺のテリトリーだ…。
 
しかし、そんなホームタウンデシジョン感とは裏腹にここのところの練習不足のつけがここで一気に襲いかかる。両ふくらはぎが攣るというか痙攣するというかとにかく激痛がはしり、歩くのが精一杯な状態に…。
 
(お前がこの地を離れて30年以上、すでにここにはお前の居場所は無いのだ…)
 
小糸デーモンの声が聞こえてくる…。少しでも走れば激痛が走り、痛くならないように痛くならないように歩いていく。
それでもこんなところでリタイヤ出来ないことは地元出身だけに良くわかっている。交通手段がなにも無いのだから…。とにかく経験値だけは無駄に持っているデビルマン、両足の激痛をなんとか騙し騙ししながら、関門時間を気にしながら歩いていく。ここで後方にいたおっティー三人娘に華麗にパスされながら…。
 
気がつくと前も後ろも誰もいない。いるのは道を横切っていった猿くらいだ…。
 
清和デーモンの攻撃だな…。
清和地区、君津の中でも秘境中の秘境の地、それがデビルマンの生まれ故郷。小学校のときに房総スカイラインが開通し、気がつけば費用の回収が終わったのか数年前に料金所も撤去され、でも50年近く全くと言っていいほど景色が変わっていない時の止まった過疎の地帯だよな…。
まさか、ここを大会で走ることになろうとは。
 
実家の手前200mほどの交差点で鹿野山方面に右折し、小学校の頃使っていた通学路を進む。トンネルを抜け、橋を渡りエイドに到着。
 
あれ?ここ坂本屋があったところだよね?
昔はラーメン食べたり出前を取ったりしていたお店も潰れて無くなってしまったか。子供の頃は田舎ながら買い食いできるようなお店や大人が飲む場末のスナックとか商売をしているところがあったのに、それすら無くなってしまっているんだものなあ…。
 
スタッフさんとしばし談笑
「デビルマンさんはなんか地元の人なんですよね?」
「東粟倉の出身ですよね」
「ほんとにすぐそこの地元じゃあないですか!!」
 
「アクアラインマラソン走ってましたよね。応援してました」
 
今回、アクアや館山で一緒に走りました的なお声がけをちょくちょくいただき、千葉県での地道な活動が少しだけ花開いているようでデビルご満悦。
エイド補給でスタッフさんにお礼を言い、気を取り直して再スタート。
 
「さあ、激坂行きますか!」
 
ここから先は鹿野山デーモンが待ち構える君津ウルトラマラソン最大の難所。果たしてこの脚で関門突破出来るのか?ギリギリの攻防がまだまだ続いていたのでありました…。
 
<続く>
 


編集

この道は、実家にいたとしても普段は使わない道だな…。

歩道があるか、自動車の通りが少ない道を選んでコースにしたのであろう。国道127号を横切り、館山道をくぐり、中島小糸地区へと進んでいく。このあたりに来ると比較的勝手知ったる場所になるので、気持ち的には楽になるのであるが、ジリジリと上がる気温に少しづつ体力も削られていくのだ。

 

(館山道通過!!)

 

エイドを過ぎ、周東中学校(旧小糸中学校)を通ると部活中の中学生から声援を受ける。

「頑張れ〜!!」

「お前も頑張れよ!!」

お約束のやり取りだな…。

 

程なく、セブンイレブンの駐車場脇に設置された第3エイドをスルーして(この先は往復するので帰りに寄ることになる)第1の登り坂デーモン登場。ここまで一緒に走ってきたマイメロさんとみおんさんには先に行ってもらい、無理せず歩くことを選択する。

 

(復路のだーまえさん撮影)

すれ違うランナーさん全てにハイタッチを…はこのご時世出来ないので拍手と声掛けをしながら進む。途中ハービー兄貴が車でやってきて泡の出る飲み物を差し入れてくれたのは内緒で…。

 

こうして楽しみながら往復して、セブンイレブン駐車場脇エイドまで帰ってきた時には、明らかに練習不足デーモンの攻撃を両ふくらはぎに受けていることにうすうす気づきながら気が付かないふりをしているデビルマンなのであった…。

 

<続く>

 

日鐵グラウンドからスタートし、街中をゆるゆると進む。朝が早いせいだろうか?それともこんなご時世だからなのか、ほとんど沿道には人はいない。要所要所で必ず立っているスタッフさんに声をかけつつ進んでいく。そしてJRの高架を階段で越えて、小糸川に出る途中で一緒に走っていたみおんさんが突如コンビニにピットイン!!

 

「うお!!速いな!!もうアルコローディングか!!」

 

そんなこんなで小糸川に到着。

亀橋という橋わ渡らずに左折したのだが、その亀橋の亀がどう見てもパチもんの亀なところがなんとも君津クオリティ…。

(亀に見えそうで頭とか尻尾は明らかに亀ではない…)

 

のどかな川沿いのジョギングサイクリングコースを行くデビルマン。同じ君津市内とはいえ、このあたりを通るのは生まれて初めてかもしれないな…。こうしてワイワイとおってぃー繋がりの皆さんと楽しくエイドまでの道のりを進んでいく。

 

第一エイドに着くと、きっちり水分補給をしないと暑さでやられそうなくらいまでは気温が上昇していた…。暑さデーモンの攻撃が激しさを増してきている。でもそんな中、エイド横では一服の清涼剤として、365日の紙飛行機の生演奏が流れている…。

 

 

こうして更にディープな君津の奥地めがけて進んでいくデビルマンなのでありました…。(とはいえその奥地が生まれ故郷なのだが…)

<続く>

君津市民の歌

(1番の歌詞)

君津のまちに日が昇り

早蕨萌える谷がある

サクラ並木の鹿野山

流れは小糸小櫃川

あーあーわが町は君津市は

水と緑の若いまち

 

小学校の運動会でさんざん歌って踊らされた曲の歌詞とメロディーが未だに脳裏に焼き付いているとはな…。デビルの母校である秋元小学校は昨年統廃合されて廃校となり、今まで中学校のあったところに小学校が新設され、玉突きの形で中学校も統廃合されて隣の中学校へ統合されている。(ちなみに今回のコースで横を通った周東中学が旧小糸中学でデビルの母校清和中学と統合されて名前が変わったのだ)

更に言うと、昔は鹿野山小学校というのがあったのだ、だいぶ前に廃校となり秋元小学校に統合されているという、まあ鉄のまちとか言いながらも山間部では過疎化が進んでいるまちでもあるのだ…。

とはいえ、都心から車なら1時間ちょっとで来ることのできる風光明媚な田舎町、リモートワークが出来る環境さえあれば人も戻ってくるのではないかなあと勝手に妄想。最近は鹿野山にサイクリストさんも結構くるみたいだし、鴨川に抜ける丘陵地帯はいろんな需要があるとおもうんだけどなあ…。

 

なんてことを思いつつ、いざスタート!!

スタートゲート先でランナーさんを見送りつつ、感染対策で急遽変更になったウェーブスタートの最後に陣取ってスタートを待つ。スイーパーさんは今回最後尾ランナーで関門肩叩きではないそうなので、捕まると鹿野山12時の関門間に合わない可能性大。

 

「そういや途中リタイヤしたらどうやって帰ってくんの?」

「電車もねえ、バスは1日1度来るかどうかのリアルこんな村やだですぜ」

「しかもバスは小さいコミュニティバスだから人数乗れないし…」

 

なんてやたらと地元の詳しい情報を晒してスイーパーをビビらしてみる。

そんなスイーパーさんのyoutube動画でスタートの様子が見れますぜ!!

 

<続く>