君津ウルトラマラソン その6 | ランニング・デビルマン

ランニング・デビルマン

走るデビルマンの平和を守る闘いの記録を綴ったブログ。家庭平和を守る為に、大会参加は少なくなってきましたが…。
大会で見かけたら声をかけてください。

ここまでくれば俺のテリトリーだ…。
 
しかし、そんなホームタウンデシジョン感とは裏腹にここのところの練習不足のつけがここで一気に襲いかかる。両ふくらはぎが攣るというか痙攣するというかとにかく激痛がはしり、歩くのが精一杯な状態に…。
 
(お前がこの地を離れて30年以上、すでにここにはお前の居場所は無いのだ…)
 
小糸デーモンの声が聞こえてくる…。少しでも走れば激痛が走り、痛くならないように痛くならないように歩いていく。
それでもこんなところでリタイヤ出来ないことは地元出身だけに良くわかっている。交通手段がなにも無いのだから…。とにかく経験値だけは無駄に持っているデビルマン、両足の激痛をなんとか騙し騙ししながら、関門時間を気にしながら歩いていく。ここで後方にいたおっティー三人娘に華麗にパスされながら…。
 
気がつくと前も後ろも誰もいない。いるのは道を横切っていった猿くらいだ…。
 
清和デーモンの攻撃だな…。
清和地区、君津の中でも秘境中の秘境の地、それがデビルマンの生まれ故郷。小学校のときに房総スカイラインが開通し、気がつけば費用の回収が終わったのか数年前に料金所も撤去され、でも50年近く全くと言っていいほど景色が変わっていない時の止まった過疎の地帯だよな…。
まさか、ここを大会で走ることになろうとは。
 
実家の手前200mほどの交差点で鹿野山方面に右折し、小学校の頃使っていた通学路を進む。トンネルを抜け、橋を渡りエイドに到着。
 
あれ?ここ坂本屋があったところだよね?
昔はラーメン食べたり出前を取ったりしていたお店も潰れて無くなってしまったか。子供の頃は田舎ながら買い食いできるようなお店や大人が飲む場末のスナックとか商売をしているところがあったのに、それすら無くなってしまっているんだものなあ…。
 
スタッフさんとしばし談笑
「デビルマンさんはなんか地元の人なんですよね?」
「東粟倉の出身ですよね」
「ほんとにすぐそこの地元じゃあないですか!!」
 
「アクアラインマラソン走ってましたよね。応援してました」
 
今回、アクアや館山で一緒に走りました的なお声がけをちょくちょくいただき、千葉県での地道な活動が少しだけ花開いているようでデビルご満悦。
エイド補給でスタッフさんにお礼を言い、気を取り直して再スタート。
 
「さあ、激坂行きますか!」
 
ここから先は鹿野山デーモンが待ち構える君津ウルトラマラソン最大の難所。果たしてこの脚で関門突破出来るのか?ギリギリの攻防がまだまだ続いていたのでありました…。
 
<続く>
 


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