ランニング・デビルマン -142ページ目

ランニング・デビルマン

走るデビルマンの平和を守る闘いの記録を綴ったブログ。家庭平和を守る為に、大会参加は少なくなってきましたが…。
大会で見かけたら声をかけてください。

右折して雁坂峠への登山道へ向かう。


ここはまだ舗装路であるが、ほんの一瞬だけ登りで未舗装路の区間が現れる。


ズルズルズルー!!!
(うぉ!ま、まじかよ…。)


グリップを失ったデビルの足元を固めるALTRA Instinct。全くと言っていいほど登ることが出来なくなる。まさかこれほどまでに足元が覚束ないとは…。
おそらく、普通のランシューであれば滑るとはいえ、ここまで酷いことにはならないであろう。ベアフット系と謳いつつ、ロードで走ることだけに特化したInstinnctではシューズの裏にふざけたソールパターンが刻まれているだけである…。


わずか100メートルほどしかないと思われるこの区間で、何人もの後続ランナーにパスされるデビルマン。
それでもなんとか立て直し、四つん這いになりながら、それこそ藁にもすがる思いでこの区間をやっとのことで抜ける。


(まだ本格的登山道に入っていないのに、この消耗はヤバすぎる…。)



「まあ、山道は岩場だったりしてここまでは滑らないから」

お声がけ頂き励ましてもらうが、それでもこの靴と濡れた山道では相性が悪すぎるぞ。とにかく少しでも負担を減らすべく、視界を遮るデビルアイを自らの手で引きちぎると山道区間へと突入する。
ウィングを失い、デビルアイも失い、最早傷だらけのデビルでは雁坂デーモンはあまりにも強大過ぎるのか?


とはいえ、昨年経験しているコースだけのことはあり、無理しないペースでゆるゆると登って行く事は出来た。どれくらいのキツさなのか判っているということがこれほど精神的に楽なことだとは始めて知った。

それでも増水した沢を渡り、ズルズル滑る山路を行くのは決して楽ではない…。

この時威力を発揮したのが部長のところのメリノウールソックスだということはみんなに知ってもらいたい事実だ。ジャブジャブと川を渡ってもグズグズにならずに足元を守ってくれた。悪天候悪コンディションの時こそ威力を発揮する優れものだ。


この区間ではタイガーを抜き去る。


まだ行ける!!


そう思ったのも束の間、雁坂小屋を過ぎてから本当の地獄が待ち構えていることを知っているのに知らんふりしているデビルなのであった…。


【続く】



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60度に傾いたデビルウィングを気にしながらではあの峠を超えることは出来ない!!

命の次に大事なウィングではあるが、命まで取られては元も子もない。山に入る前の最後のコンビニで補給をすると同時に、モノコックフレームを引き剥がし、電飾とウィングの皮の部分だけを残し、店員さんにお願いをする。


「大変申し訳ないのですが、この残骸を捨てさせてもらっても良いでしょうか?」
「あ~、それゴミ箱に入らないでしょ、こっちで預かるから捨てっていいよ。」


かたじけない…。

本当に山梨の方々にはお世話になりっぱなしである。
このご恩は大会以外で訪れて、お土産を買ったり地域経済に貢献するしかないだろう。


こうして、早々に正丸での電飾点灯を諦めたデビルマン。降り続ける雨に打たれながら第1CPまで辿り着いた時には昨年よりも大きな遅れが出ていた。早くも時間内完走に黄色信号が灯った感があるが、それでも峠は越えて行かねばならぬ。


昨年まではエイド休憩10分の掟があったが、今年は補給を済ませると早々に出発。とにかくロスタイムを少しでも少なくする以外に作戦がないというのが本音である…。



遂に雁坂デーモンとの直接対決に挑むデビルマン、いきなり致命的な弱点を露呈することになろうとは、この時はまだ思ってもいなかったのであった…。


【続く】




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なんだかいつもと勝手が違うなあ…。

そう感じながら雁の道を行くデビルとハッタマンの中身の人。ガッチャと赤い彗星は強制徒歩区間を終えるとすぐに前へ行ってしまった。


「あの~、これ落ちましたよ」


ああ!ウィングとバックパックを接続するジョイントパーツが早くも取れてしまった~!!がっちり接着した筈なのに、こんなにも早く破損するとは!!
幸いにも右側だけなので、ウィングが傾いてはいるもののなんとか走行は続けられる。

去年の反省から、序盤のコンビニ休憩は可能な限り避けるつもりでいたので、このまま傾いたウィングのままで進むことを決意。とにかくいけるところまで行くしかねえ…。

暫く行くと、ハッタマンの中身の人がトイレ休憩ということなので、その時間を利用してウィングの補修作業と可倒式ウィングを閉じた状態へと変化させる。
しかし、濡れたウィングに補修テープの粘着力は意味をなさない…。閉じた状態になったものの、傾いた状態に変わりはない。あと130キロくらいこの状態ではとてもじゃないが保たないぞ…。


降り続く雨の中進んでいくと、巨峰の丘マラソンに向かうバスの中から手を振られる。


おしゃれな感じのランナーの皆さんと戯れながら進んでいくと、デビルの所属するセレブなランチームTBRCの監督車が声をかけてくれながらパスして行く。
皆さんは昨夜お洒落な別荘で特上のお肉をたらふく召し上がってからの大会出走ということで、羨ましく思うものの、川又の誠ちゃんカレーだけを楽しみにデビルは進むのだ…。

$ランニング・デビルマン
(提供:いけのすけスポーツ)


こうして、ほぼ最後尾から前走者をあまり抜くこともなく、ポツポツしかいないランナーを見ながら行くと、前回冷やし桃を買った直売所へ。


ところがどこを探しても『冷やし桃あります』の看板が無いのだ。


「あの、冷やし桃ってやってないんですか?」
「ああ、あれは夏だけだよ。」

落胆の色を隠せないデビルマン。雁坂の楽しみが消えたと思ったその瞬間

「これで良ければ食べてきな。雨が降ると痛んじゃうんだよね」

所々黒い部分はあるものの、そこを取り除けば完熟桃だ!売り物にならないというだけで味は同じで格別だ!!


「ありがとうございます!!お金はここに置きますね」
「ああ、いいよいいよただで。峠を超えていくんだろ。頑張りなよ。」


流石はフルーツ王国山梨県だ。最高の補給をして再び走り出すものの、背中のウィングは限界を迎えようとしていた。デビルはここで重大な決断を下すのっであった…。


【続く】



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目を覚ますと外は雨。
覚悟を決めるとすぐさまデビル蒸着!!ホテルの一室から悪魔は降臨する。



(もしもの時のために、デビルフィンガーをこまかい作業ができるように改造しておかなくては…。)


タッチパネル対応に改造したデビルフィンガーであれば、もしもの時に電話も出来るし、テープも剥がせる。ただしデビルの電話は未だガラケーですが、何か?


電飾ウィングを光らせながらチェクアウトを済ませると、わずか30秒でスタートの位置に辿り着く。そこは既に変態の巣窟…。一般デビルにはとっても敷居が高い場所だ。


そんな中、ガッチャを始め、タイガーや緑鬼、赤い彗星のシャア(北海道産)やミニーなど正装ランナーが増えているのに驚きだ!!雁坂も遂にここまで来たか…。そんな感慨にふけっている暇もなくD&G&Tは恒例のお見送り位置へ陣取る。

$ランニング・デビルマン
(提供:いけのすけスポーツ)


今年から甲府警察の指導により、スタート位置が信号の手前から一列でと変更になったため、強制ウェーブスタートしかも信号待ちありという変則方式に。
お約束通りに6時スタート時には信号は赤でいきなり出鼻をくじかれるという幸先の悪いスタート!!

250人近くがすべてスタートするまでには約8分のロスタイムということで、この時点で優勝を諦めたヒーローズもお約束の最後尾スタートを切る。

今年から甲府警察の指導により、スタートから約1キロは強制徒歩区間。

デビル競歩でケツぷりっぷり作戦発動!!


$ランニング・デビルマン
(提供:いけのすけスポーツ)

この後、序盤戦から悲劇が待ち構えていようとは、この時はまだ判らなかった、ぷりケツデビルなのであった…。

【続く】



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「ゴールの小さな旅川越温泉は、6時から9時まで清掃のため入浴は出来ません。」

前日説明会での一言は時間内完走を狙うランナー達を恐怖のどん底に陥れた。どれだけ一生懸命走って時間内完走をギリギリ果たしたとしても、雨に打たれて濡れた体を洗うことはままならないのだ…。


スポーツエイドはスパルタだ。


たとえ台風が来る事が判っていようとも、大会を中止する気などさらさらない。これこそ、T代表が代表たる由縁だろう。


こうして説明会後は数人で前夜祭。だんまや水産でしばし楽しいひと時を過ごす。


「いやあ、それにしてもデビルのオクムの記事はいつもにも増して酷かったなあ!!」

「いや、酷かったのは読んでる人達の方だよ。ビキニが出たらコメント書き込むくせに、それ以外のところではほとんどコメント付かないんだから。」


などと他愛ない会話に花が咲く。去年は大生2杯であったが今年は中生5杯。
泡の出る飲み物攻撃もほどほどに切り上げ、スタート地点から徒歩30秒のホテルに帰るとウィングの最終補強や持ち物の最終チェックを行いベッドにはいる。



いつもは熟睡出来るのに、この日だけは何度も目が覚めて、浅い眠りに終始した。



(真夜中の正丸峠を越える頃には寝不足でフラフラかもな…。)



甲府の夜は更け、地面を濡らす雨が降り出していた…。

【続く】


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