「これ、いただいてもよろしいんですか?」
「どうぞどうぞ」
地獄に仏、悪魔に焼鳥とはこの事だ。図々しくもコースに面したお庭で焼鳥をほうばるデビルマン。恐らく親戚の皆様か近所の方々が集まってお庭でパーティー中だ。
「いやあ、ビールとかないですよね?」
「いや、焼酎で良ければ、これ飲んで」
サワーを頂く。
図々しいにも程があるが、そこは記念撮影サービスで帳消しと言うことで。
ヤンママがカメラを向けてくるので大サービスするデビルマン。
「ほら、撮るよ~!」
「ギャア!」
小さい子供が泣き叫ぶ中、デビルはカメラに一緒に収まると、もう一口サワーを頂きコース復帰。
「ごちそうさまでした!ありがとうございました!」
あの子のトラウマにならない事を祈る…。
こうして、残り15キロを後ろ髪引かれる思いで進んでいくデビルマン。この後の補給は千葉特産品の大エイドまでなしだ。前回はパンやおにぎりがあったはずだが今回は一切無し。かろうじてバナナと飴が置いてあるエイドがあるがあまりにも貧弱だ。
(ああ、前回大会はここでおにぎりもらったよな…。)
そんな事を考えながらすすで行くと思いがけず声をかけられる。
「デビルマン、この先にいるよ」
?
?
すぐに答えはわかるのでありました…。
《続く》