本栖湖にはいるとデビルは一気にペースダウン。寂し過ぎて死んでしまいそうになるくらいに本栖湖は静かだ…。
(本栖湖デーモンを倒す!!)
昨年のDNSの借りを返すためにここまで来たんだ、どれだけ強力なデーモンが来ても負けてたまるか!というか朝のあれだけ難敵だったデーモンに比べればすっかり天候も回復した本栖湖デーモンにも負ける気はしない。足取りは重くなっていたが、何故か確信に似た自信が湧いてきた…。
(本栖湖過ぎたらペースをあげる。今は耐える時…。)
不思議なものだ。制限時間が厳しくなろうとも、諦めるということが選択肢に無いのがデビル脳の特徴だ。
後続に次々抜かれてズルズルと後退するも、立ち止まることは無いのだから確実に前へ進んでいるのだ。
やがて、本栖湖にポツンとあった私設エイドまで辿り着く。
「いやあ、ここにエイド出してくれるだけで嬉しいんだよね!」
今回は本当に私設エイドに助けて貰っている。公式エイドも数は多いがなにぶんそこはランナーズウェルネスクオリティ。以前に比べれば良くなっているものの、私設エイドとの相乗効果があるだけで何倍も富士五湖を楽しめるってもんですよね。
「デビル~、壮年ザルです!」
おお!なんだかランナーっぽい格好してるから誰かと思ったら壮年ザルことsnufkinさんにここで抜かれる。初ウルトラにしてしっかりした足取りで本栖湖を攻略している。
デビルも徐々にペースを取り戻しながら本栖湖を攻略し終えると、遂に二回目の本栖湖エイドに戻ってきた…。
(さあ行くぞ!本栖湖目掛けて闘っているウルトラの戦士達にパワーを与えるために!)
残りは青梅マラソン一本分、デビルは遂に禁断の呪文を唱えた。
いつ走るの?
今でしょ!
骨付きデビルウィングが少しはためいた気がした…。
《続く》

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