オリンピックは、国の競争なのか、個人の競技なのかは議論の余地を残すところではありますが~
少なくても、国のオリンピック委員会(JOC等)や競技団体(日本陸連等)が代表選手を選考し、派遣しているという現実があるのは確かです。
また、陸上競技においては、1ヵ国から1種目3名まで~と決まっており、リレーを除く全種目に参加標準記録Aと参加標準記録Bが設定されています。
Aを突破した選手がいなければ、Bを突破した選手が何人いても、その種目では1人しか出場できません。したがって、3人出場できる条件は、(A/A/A)か(A/A/B)となります。2人が出場できるのは(A/A)か(A/B)。1人の場合は、(A)か(B)ってことになります。
ただし、日本陸上チームの派遣の総枠というのがありますので、突破すれば代表に選ばれるとも限りません。男女の10000mなんかも、そういう点でビミョーなところです。
日本のマラソンなんかは、男女ともに何十人も標準記録を突破しているので、そんなこと自体が問題にもなりませんが、他の種目は極めて重要なことになります。もちろんケニアの長距離種目も同様です。
また、日本陸連は、総枠のうち男女3人ずつの計6枠を有望種目であるマラソンに充てることに決めてます。派遣は果たして2人か、3人か…なんて問題もないわけです。数年後は分かりませんが。。。
陸上王国アメリカなんかは、ほとんどの種目に3人ずつ送り込んでくるわけですが、広い世界には、B標準さえ1人も突破できない国がいくつもあります。
そういった「陸上発展途上国」のために、突破者が1人もいなかった場合、全種目の中から1人だけ出場することが出来る~というルールがあります。まさに国の代表です。
100mの1次予選に、1人だけシロートみたいな格好と走りをした若い選手が出ていたり、長距離・マラソンで、スタート直後から大きく遅れだす選手がいたりするのは、たいていはそういう出場者だと思って間違いないでしょう。
さて、それではこのルール、枠は何のためにあるのでしょうか。これはズバリ、陸上競技の普及と発展のためです。
陸上、あるいはスポーツなんかに時間やお金、体力を費やすことのできない国の選手にもオリンピックを経験してもらい、何年、何十年も先の、その国の陸上やスポーツの発展に尽くす人材になってもらいたい~という願いと想いがあるわけです。
ちょうど100年前~日本は、初めてオリンピックに参加しました。(1912年・アムステルダム五輪)
まだ、オリンピックというのがどういうモンなのかもよくわからない中、日本はとりあえず2人の代表を送り込んだものの、まったく通用せずボロボロ。。。しかし、2人は、この時の経験と情報や知識、器具等を日本に持ち帰り、その後の日本のスポーツ、陸上の発展に大きく寄与したのです。
そのうちのお一人が金栗四三先生~箱根駅伝の創設にも尽力した日本の「マラソンの父」と呼ばれるお方です。日本のマラソンは、そういうところから始まっているのです。
参加することに意義がある。