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鈴木 彰の ミドル・シニアランナーのためのランニングブログ

@runnerのCEO、e-Athletesヘッドコーチの鈴木彰が、なるべくプライベートな部分は避けつつ、主に概ね40歳以上のミドル・シニア(中高年!)ランナー向けにランニング関係のあれこれを綴ってみようかなってとこです。

 

 コロナ禍の影響もあり、今年は将棋界も過密日程だそうで、まだキャリアの短い藤井二冠に対しては、連戦の疲労も心配されているようです。

 

 そこでよく言われるのが「若いから、大丈夫だろう」ということ―。

 

 若いと疲労回復が早い―。まあ、ざっくりでいうと、そうです。疲労の程度が同じくらいであれば、40~50歳代の棋士の先生方よりも回復が早いということは想像できますね。

 

 しかし問題は、負荷に対する耐性というところにあります。1局あたり、どのくらいの疲労が生じるのかも、その耐性次第。

 

 ステップメール(eA40Plus!)でも触れているところですが、スピードや瞬発力等とは違い、持久的な負荷に対しては、ある程度の経験の積み重ねがないと、その耐性は向上していきません。

 

 我々の世界でいうと、5000mを14分台で走ってしまうような高校生も、2時間以上続けて走るとなると、その耐性はほとんど出来ていません。

 一方、10時間以上かけて100kmくらいなら軽く走っちゃう、そこらへんのおじさんはたくさんいますね。

 

 そういうことで将棋においても、長時間の対局を、何年間もかけ、何千局も対戦していくことで向上し得る「将棋持久力」のようなものがあって然るべきでしょう。その点で本来、藤井二冠はまだまだ圧倒的に弱い(低い)はずではないかと。

 王位戦で、当初、木村九段優位とみられていたのもその点なのですが、、尋常じゃないぞ、藤井二冠!

 

 ちなみに木村九段は長年、ランニングを日課としていて、中学生の頃から体重がまったく変わっていないそうです。

 藤井二冠も、なにかのインタビューで、「少し走って体力をつけないといけない」みたいなことを言っていましたね。

  

 

 流行りの将棋ネタです。

 藤井聡太二冠の活躍に、ミーハーにも私もすっかりハマっています。

 

 で、将棋の話そのものをしても仕方ないので、体力・持久力面で。

 王位戦もABEMAでけっこう見てましたが、連戦&対局時間の長さは凄いですね!長考されると、こっちも仕事になりません、、、長考してる間に仕事しろよという話もありますが。

 

 でで、その体力・持久力面ですが~

 ただ座っているだけだから、体力は関係ないだろ…ということでもないでしょう。やはり相当疲れるはずです。脳はもちろん、身体も。

 

 プロ棋士は、1局で体重が2~3kgも減る!という話もあるそうですが、おいおいホントかよ?何が減ってるんだよ?という疑問もあります。走るよりも、ダイエットになる?いえいえ、あくまでもプロ棋士の場合は!…だそうです。

 

 脳は、ブドウ糖(グルコース)を唯一のエネルギー源としています。私達ランナーが筋肉でグリコーゲンを使うのとはちょっと仕組みが違いますが、長時間の対局中、相当なエネルギーを消費しているのは確かですね。

 

 ただ、体重が2kgも3kgも減るのかというと、そんな量のブドウ糖(グルコース)を消費するというのは、ウルトラマラソンを1本走る以上の燃焼が起こっていることになります。

 そら、お昼もおやつもけっこう重要なわけです。

 

 おやっと思ったのは、対局中、けっこう頻繁に水分を摂っているということ。まあ、この季節ですからね。

 とはいえ、本当に頻繁です。そんなに飲むの?というくらい。

 

 もしかしたら、脳の回転が異常に速いので、CPUのように大量の発熱もしているのではないか?それに伴い、発汗も多いのではないか?

 飲んでも飲んでも足りない…。その分が終わった後の体重の減少になっているのでは??もう、ほとんど運動と同じです。。。

 

 

 アールビーズの「トライアルマラソンシリーズ」が、8月29日の札幌大会からスタートしました。

 

 マラソン大会の本格再開に向け、まさにトライアル的な意味合いもあるかと思います。

 

 <新型コロナウィルス感染拡大防止特別参加規約>を設け、少人数制のウェーブスタートとするなど、これでもか!というくらいの予防対策が講じられているようです。

 

 3月の東京マラソンの開催可否も一部で報じられましたが、密集!の要素が強く、ハーハーゼーゼーで飛沫感染のリスクもあるランニングは、コロナ禍の初期からやり玉にあげられていたように、世間の信用の非常に薄い分野です。

 それだけに、本格再開に向けてはこのように公式ルールではなくても、間違いのない運営をし、成功実績を重ねていかなければなりません。

 

 これは、実際に参加された方から伺った話ですが~スタート前の整列時までマスクを着用するよう、再三にわたってアナウンスされていたにも関わらず、相当数のランナーがこれを守っていなかったとのこと…。

 

 そのことでの実際の感染リスクがどれほどあるのかないのかは分かりませんが、少なくても、「決められたことを守れない・守るつもりがない」というのは、非常によろしくありません。

 「今日、ここで走れればなんだっていい」…というのではなく、もうちょっと長い目で、国内全体のマラソン大会の行く末を考えてもらいたいものです。

 

 トライアルマラソン~まだまだ続きます。(会場によっては開催不可となることもあるかも知れませんが)

 これからご参加される方、どんな小さなルールも厳守して臨んでください。

 

 

 

 

 

 田中希実さん

 3000mに続き、GP陸上の1500mでも日本記録更新!ですね~。

 4分05秒27って、もう何十年前かの私の学生時代の正確な数字を覚えていないくらい(確か05秒台)の自己ベストもたぶん破られています。。。

 

 ちっちゃい頃、マラソンランナーだったお母様に、よく大会会場にも連れられて来ていましたが、あの子がこんなになるなんて…!

 

 20歳―

 五輪マラソン金メダリストの高橋尚子さんや野口みずきさんも、この年代くらいの時には1500mに取り組んでいました。しっかりスピードをつけ、それから時間をかけて距離を伸ばしていったわけですね。

 

 果たして、田中さんは―?

 終盤の切り替えは、高橋さんにも野口さんにもなかったもので、1500mや5000mで大成しそうな雰囲気は十分あります。

 それでもタイプからいうと、やっぱりマラソンかな?と。お母様も決してスピードランナーではなかったですからね。

 このスピードを生かして、マラソンで世界と闘ってくれるのではないかと。

 

 同じGP陸上で自己ベストで2位だった卜部蘭選手は大学の後輩にあたりますが、お母様はやはり私たちの世代の1500mのトップアスリートでした。すんげえストイックな選手でしたね。

 中距離選手にしては距離を踏むタイプですが、このまま1500mで行くのかな、先々は5000mかな。