いわゆる「厚底シューズ」が国際ルールで規制されることになりました。
7月末から適用になっていますが、国内では8月には競技会がほとんどないので、9月入りした今、各地でさまざまな波紋を広げています。
まず改正点から~
☆シューズの靴底の厚さ
<ロード>は40mmまで使用可能
<800m以上のトラック>は25mmまで使用可能
☆いずれもソールのプレートは1枚までとする。
・2019年までに発売されたほとんどの厚底シューズが該当するようです。まあ、規制(事実上の締め出し)ですから当然ンですね。
・2020年に発売された新モデルには、既にこの新ルールを織り込んでいるものもあります。
さて、国際ルールとしての改訂ですが、国内の運用はまた別のルールが発効されています。
<日本国内では、11月30日までを移行期間として、一定の条件のもと、競技会毎にこの新ルールを適用するかしないかを主催者が決定する>
今すぐダメだと言っているわけではない。移行期間を設けますよ、ということです。ただ、自由に使ってよいわけではありません。それぞれの競技界毎に使ってよいかダメか、主催者が決めるということです。ランナー個々が決めるわけではありません。
主催者が使っても良いと決めた場合は、そのシューズを使った人全員のリストを提出しなければならないという規則も出来ました。大変な作業ですね。そうすると多くの主催者は、使用NGと判断しそうです。
ロードでの規制は想定内なのですが、トラックは突然決まったもので、世界中で「寝耳に水」状態です。25㎜って、まともな厚底はほぼ全部NGってことですね。
実際、8月に開催されたグランプリ陸上の1500mでは、一悶着あったようです。
また、先週の日本パラ陸上選手権大会でもこのルールが適用され、コール時にシューズチェックがあったようですね。選手はもちろん、ガイドランナーさんにも適用されたようです。
これから開催される大会は、大なり小なり(今日から日本インカレも開催していますが) 、この新規則の適用に関して、なんらかのアナウンスがあるはずですので、ご注意ください。
また、メーカーも、これから次々に新規則に準じたシューズを開発・販売していくでしょう。最近、旧モデルを購入した!…という方は災難ですが、、、
あくまでも陸連の公式ルールですから、そんなの関係ねーや!という市民ランナーも少なからずおられるはずです。
しかし、そうもいっていられない面もあります、、、
(1)非公式大会の動向がまだ読めない。。。
公認大会ではない。陸連登録の部ではなく、一般の部で出場する~という場合は全然関係ないかのように思われます。
しかし、そういう大会の多くは、規則面において「「陸連規則に準じる」としているものです。
どこまで準じるの?というと、分かりません。分からない!!のです。今後、各大会ごとになんらかのアナウンスがあるでしょう。
(2)規制されたシューズはなくなる?
使用の規制はパスしても、メーカーは、公式ルールにそぐわないシューズの生産を中止する可能性があります。
そうすると、厚底シューズ用にフォームを変えたランナーは、今後、新規則ように走り方を再変更するか、シューズ難民化しなければならなくなります。。。
これはけっこう大変ですね。
とにかく、今後、長~~~~く走り続けていくためには、新規則に則った走り方をしていくしかありません、、、