超人たちの人体 | 鈴木 彰の ミドル・シニアランナーのためのランニングブログ

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@runnerのCEO、e-Athletesヘッドコーチの鈴木彰が、なるべくプライベートな部分は避けつつ、主に概ね40歳以上のミドル・シニア(中高年!)ランナー向けにランニング関係のあれこれを綴ってみようかなってとこです。

 

 

 超人たちの人体

 

 日本科学未来館 7月17日~9月5日

 

 NHK主催の特別企画です。

 19日のNスペでも放映されました。

 

 「人間の…」ではなく、「超人たちの―!」ですから、通常の生理学、スポーツ科学的な内容よりも、数段、ぶっ飛んでいます!!

 

 3人のアスリートをターゲットに様な解析が行われていますが、あまりにぶっ飛び過ぎていて、今、直接参考になることは少ない感じではあります。が、逆に、数年、数十年先のスポーツ医科学に向かたヒントは満載です~。

 

 (1)ウサイン・ボルト

 

 ご存じ、100mのボルトです。

 脊柱側わん症をハンディとすることなく、むしろその克服を、むしろ武器して世界のトップに立ったという~。

 

 「トカゲ走法」などと言われ、妙に体をくねらせて走るという謎の走り方をするのが特徴なのですが、それがこの脊柱側わん症の克服から来ていたんですね。

 

 素質で決まると言われるスプリンターですが、様々な工夫と努力は、そんな言葉で片付けられるレベルではありません。

 メンタルの弱さ(大事なレースで失敗する)が指摘されていた時代もありましたが、それをも努力で克服しています。

 3人に共通のことですが、超人は、失意とその克服の経験が凄いですね。どんなにスポーツ科学が進歩し、肉体的な超人に変身しても、精神がそれに伴わなければ結果は出せないようです。

 

 

(2)タチアナ・マクファーデン

 

 パラ陸上の女王、マクファーレン。膝から下が麻痺状態ですが、上体の使い方において、人類の限界を超えているというか、未知の生理作用が行われているようです。。。

 

 上半身の鍛え方がハンパないのですが、これはまだ普通?のスーパーアスリート並み。凄いのは、使うことのできない脚をカバーする働きが脳に起こっているということです。脳にですよ、脳に!?

 

 人間の身体的に不可能と思われることを実現するために、体がその不可能に適応しようとする=超適応という概念が、未来の医学やスポーツ科学では大きな力になるのかも知れません。

 

 

 

 (3)ケレブ・ドレセル

 

 バタフライ100mの世界記録保持者。

 スピードだけでなく、美しく泳ぐことを求めるアスリートですが、呼吸機能に異常ともいえるほどの発達があることが分かっています。

 

 ドレセルの胸鎖乳突筋は常人の1.5倍も大きく、またその機能も、他のアスリートとは違った働きを持っているようです。

 

 ボルトらのジャマイカのスプリンターや、ケニアのランナー達も、腸腰筋が常人の3倍ほど太い!という報告もありますが、特定の筋肉が過度に発達し(発達させ)、特殊な能力を得るというマンガのようなことが実際にあり得るわけですね。