走り過ぎ…? | 鈴木 彰の ミドル・シニアランナーのためのランニングブログ

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@runnerのCEO、e-Athletesヘッドコーチの鈴木彰が、なるべくプライベートな部分は避けつつ、主に概ね40歳以上のミドル・シニア(中高年!)ランナー向けにランニング関係のあれこれを綴ってみようかなってとこです。

 一昔前の話ですが、実業団に進んだ教え子が「時間があるからといって、練習が変わるわけではない。確かに一般ランナーより早い時間帯には走れるが、だからといって特別な練習ができるわけではない」とボヤいていたことがありました。


 まあ、一理はあります。ただ、オマエが言うな!という感じですが。

 実業団の選手も、時間とお金を融通してもらって結果が出ないと、いろいろ言われるので大変です。。。


 時間があれば、もっと走れる!というのは道理なのですが、いくらでも時間があれば、いくらでも走れるのか?というと、そうかもしれませんし、そうではないのかもしれません。


 北京五輪のマラソンを制したワンジル選手は「日本人は練習し過ぎ!」と指摘したことがありましたが、量を追い過ぎるということは確かにあるかも知れません。


 「練習しないでどうするのか!いちばん多く練習した者が勝つのだ!」~というのが日本流ですが、それでは実業団勢はなぜ川内選手に勝てなかったのか?


 たくさん練習するのは良いのですが、そんなに走り込んで、いつ疲労を抜くのか、きちんと回復しているのか~というのは疑問に思うことはあります。

 とにかく合宿が多いですし、それも長期になることもあります。その間、もちろん休養日もあるのですが、ちゃんと回っているのかな?


 回る~というのは、トレーニング負荷をかけ、休養・回復することで、その効果を得られる!というトレーニングの基本です。走れば走るほど強くなる!~と単純に考えるのではなく、きちんと走って、きちんと回復させて~というサイクルを回していかないとダメなわけですね。


 そこで鍵になるのが回復力です。膨大な練習量をこなすには、驚異的な回復力が必要です。回復してなくても練習は積めますが、その効果は?というと怪しくなってきます。

 調整失敗とかの疲労の問題ではなく、強化段階のトレーニング効果そのものです。「練習し過ぎ!」とか言われちゃうのは、ここがちょっとどうなのかな、という感じですね。


 100の練習を消化しても50の効果しかなかったら、60の練習を消化して60の効果のあったランナーには勝てません。


 決めるのは、走行距離ではなく、トレーニング負荷と回復のバランスです。