「はい、現金で持っているとは考えられません。
海外に持ち出したか株に変えているんじゃないでしょうか?
田代悦子の口座に株の配当金が振り込まれていますから」
和美は亮に分かり安く説明した。
「そうですか、田代さんは完全に自分の口座を勝手に使われていますね」
「ええ、それと台帳には3億円の借用書が挟まっていました」
「誰ですか?」
「岡村達也です」
「やはりそうですか。今日ルーセントホテルで
黒崎正一郎と岡村幹事長の食事を
玲奈さんが目撃しましたが、ただならない関係だったんですね」
「現在、政治資金は政治家の資金管理団体に個人では
最高150万円まで、企業からの献金は許されていません。
そこで献金者を何人にも分けて寄付している人がいるようです」
「借用書のお金は、表向きは借金ですが
もし返さな無ければ献金と同じです」
「これからコンピュータのデータの分析に入りますので、
事実関係が見えてくると思います。少々お時間をください」
「大変だと思いますがよろしくお願いします」
亮は和美の力を信じていた。
亮は大学テニス部の先輩落合に連絡をした。
「落合先輩、お久しぶりです。團亮です」
「おお、團。ハワイで大変だったそうだな。
証券会社の方はうまく行っているか?」
「お陰さまでうまく行っています」
「それで今度は何の用だ?」
「すみません。国税庁にお知り合いがいらっしゃいますか?」
「国税庁は財務省の管轄だ!」
財務省のキャリアの落合は亮を見下すように答えた。
「ちょうどいい。ある人間を調べて欲しいんです」
「だれだ?」
「黒崎正一郎です」
「あの黒崎グループの黒崎正一郎か?あいつはたぶん無理だ!」
落合は簡単に答えた。
「どうしてもだめですか?」
再度亮は落合に頼んだ。
「まあ、国税の人間を探しておく、明日連絡をする」
「済みません、お願いします」
亮は美咲の初めての男が落合だと
知っているだけに落合との会話が苦手だった。
「ふう・・・やはり今度は美咲さんに頼もう」
亮は落合との電話を切ると悦子の居るベッドルームに戻った。
「悦子さん海外に仕入れに言った時、
黒崎さんから何か頼まれませんでしたか?」
「はい、香港に行く時現地の黒崎の会社の人に
シンガポールドルを渡しました」
「どれくらい?」
「200枚くらいですけど・・・」
「何ドル札?」
「それは見ていません」
「おそらく高額紙幣の10000シンガポールドルでしょう」
「えっ、それってどれくらい?」
「1シンガポールドルは78円、シンガポールの
最高額紙幣は10000ドルです
から200枚で1億5千万円です」
「それって法律違反じゃないの?」
「はい、500万円以上のお金を海外に持ち出す事、
送金する時は届け出がいります。
それを怠った場合、外為法違反です」
「じゃあ私も・・・」
「それに関しては刑法ではありませんから大した罪にはなりません、
その外為法違反から推測される脱税が問題なんです」
「黒崎の手口良く分かったわ、亮さんありがとう。今夜別れ話を伝えるわ」
「気を付けてください、逆上する可能性があります」
「はい・・・」
亮は悦子の部屋を出ると銀座に向かった。
~~~~~
銀座の蝶には内村と甲山と徳田そして黒崎が入って来た。
「いらっしゃいませ」
絵里子が4人に深々と頭を下げた。
「ママ、今日は黒崎さんと一緒だ」
内村がにこやかな顔をした。
「珍しいわ、みなさんが一緒なんて・・・」
絵里子はまず黒崎に語り掛けた。
「うん、会議で内村さんの声を掛けられてね」
正一郎の一言で絵里子は亮の作戦通りに事が進み思わず微笑んだ。
「黒崎さん、今日は新人の娘(コ)紹介します。美喜ちゃーん」
悦子は亮が美宝堂の息子だと言う事で信用をしていたが
亮の個人的な事は知らなかった。
「そうですね。日本の大学では薬学、アメリカでは経営学を学びました」
「美宝堂の息子さんがどうして薬学を?」
「人を助けようと思って・・・」
「人助け・・・ですか?」
悦子は薬剤師がそんなに人助けが出来るとは思っていなかった。
「はい、警察よりもレスキューより
医師や看護師よりも一度に多くの
人を助けるには世界中で苦しんでいる人の為に
いい薬を作る事だと思って薬学を勉強しました」
「面白い事を考えるんですね」
「そうですか、面白ですか?」
亮は自分が面白いと言われるのが不思議だった。
「それなのにどうして進路変更をして経営学を学んだんですか?」
「製薬会社の社長ならどちらの知識も必要だと思って
勉強しました」
「なんか、あなたなら社長になれそうな気がする。頑張ってください」
悦子は今まで会ったどんな男性よりもしっかりしたビジョンを
持っている亮がいっぺんで好きになった。
「はい、ところで黒崎さんと簡単に別れられるんですか。色々と
しがらみがあるんじゃないですか?お金の件とか」
「ええ、それがちょっと・・・」
「なんですか?」
「私名義の預金口座を関西ステート銀行、
いなほ銀行、四菱現行、二井銀行
シティ銀行に作って彼に通帳と印鑑、
カードを預けてあります」
「なるほど・・・あまり良い事には使っていないようですね。
口座の作り過ぎです」
「ええ、振り込み詐欺には使っているとは
思いませんが。気味が悪いです」
「おそらく、ビジネスで絡んだ会社からの
リベートバック用の口座
に使っているんだと思います」
「やだ!何かあったら私が警察に目を付けられるの?」
「もちろんです、悦子さんの口座に振り込んだ
企業が税務署の査察を受けてあなたの口座が出てきたら
振り込まれたお金の行方を聞かれると思いますよ」
「し、知らない。私何も知らないわ」
悦子は興奮して首を横に振った。
「悦子さん、黒崎さんのやっている事が
僕の想像通りだったら脱税は刑事事件です。
所得税法違反は5年以下の懲役、
500万円以下の罰金になります。
もし取引業者から個人的にリベートを
受け取っていたとしたら
特別背任になります。会社法960条、取締役が会社に
著しい損害を与える行為をしたら懲役10年以下および
1000万円の罰金処せられます」
亮は黒崎の犯罪を証し悦子に恐怖心を植え込んでいた。
「怖い!どうしたらいいんですか?」
「当然、悦子さんは通帳を返して
もらわなくてはならないんですけど、
大金が入っていたら無理ですね」
「は、はい・・・」
亮に抱かれて快楽を味わった後の
悦子は自分が利用され犯罪に加担していると言う
恐怖心は尋常では無く体を震わせていた。
「ちょっと待ってください、いい方法を考えます」
亮はベッドルームから出て蓮華に電話を掛けた。
「蓮華、今どこに居ますか?」
「中村さんのところに来て、コンピュータの中のデータと
金庫の中に有った台帳の写真と通帳の写真を渡しました」
「なるほど、証拠品はこっちに隠していたんですね」
「他に不動産の契約書と金の延べ板が10枚有りました」
「分かりました、中村さんに代わってください」
亮は思いがけない金庫の中身の多さにニヤニヤ笑った。
「電話代わりました、中村です」
「台帳の中身はどうですか?」
「はい、まず預金通帳の件ですが。
田代悦子名義の通帳に
現在5000万円の預金、
過去に7億5千800万円が下ろされています」
「そ、そんなに!」
「振り込み人は個人が27人、会社が5社です。
名前は後で書きだしておきます」
「振込先は?」
「どこにも振り込みはしていません」
「なるほど証拠は残していないんですね。
問題はそれだけのお金を
何に使っているかですね」
亮の個人的な事は知らなかった。
「そうですね。日本の大学では薬学、アメリカでは経営学を学びました」
「美宝堂の息子さんがどうして薬学を?」
「人を助けようと思って・・・」
「人助け・・・ですか?」
悦子は薬剤師がそんなに人助けが出来るとは思っていなかった。
「はい、警察よりもレスキューより
医師や看護師よりも一度に多くの
人を助けるには世界中で苦しんでいる人の為に
いい薬を作る事だと思って薬学を勉強しました」
「面白い事を考えるんですね」
「そうですか、面白ですか?」
亮は自分が面白いと言われるのが不思議だった。
「それなのにどうして進路変更をして経営学を学んだんですか?」
「製薬会社の社長ならどちらの知識も必要だと思って
勉強しました」
「なんか、あなたなら社長になれそうな気がする。頑張ってください」
悦子は今まで会ったどんな男性よりもしっかりしたビジョンを
持っている亮がいっぺんで好きになった。
「はい、ところで黒崎さんと簡単に別れられるんですか。色々と
しがらみがあるんじゃないですか?お金の件とか」
「ええ、それがちょっと・・・」
「なんですか?」
「私名義の預金口座を関西ステート銀行、
いなほ銀行、四菱現行、二井銀行
シティ銀行に作って彼に通帳と印鑑、
カードを預けてあります」
「なるほど・・・あまり良い事には使っていないようですね。
口座の作り過ぎです」
「ええ、振り込み詐欺には使っているとは
思いませんが。気味が悪いです」
「おそらく、ビジネスで絡んだ会社からの
リベートバック用の口座
に使っているんだと思います」
「やだ!何かあったら私が警察に目を付けられるの?」
「もちろんです、悦子さんの口座に振り込んだ
企業が税務署の査察を受けてあなたの口座が出てきたら
振り込まれたお金の行方を聞かれると思いますよ」
「し、知らない。私何も知らないわ」
悦子は興奮して首を横に振った。
「悦子さん、黒崎さんのやっている事が
僕の想像通りだったら脱税は刑事事件です。
所得税法違反は5年以下の懲役、
500万円以下の罰金になります。
もし取引業者から個人的にリベートを
受け取っていたとしたら
特別背任になります。会社法960条、取締役が会社に
著しい損害を与える行為をしたら懲役10年以下および
1000万円の罰金処せられます」
亮は黒崎の犯罪を証し悦子に恐怖心を植え込んでいた。
「怖い!どうしたらいいんですか?」
「当然、悦子さんは通帳を返して
もらわなくてはならないんですけど、
大金が入っていたら無理ですね」
「は、はい・・・」
亮に抱かれて快楽を味わった後の
悦子は自分が利用され犯罪に加担していると言う
恐怖心は尋常では無く体を震わせていた。
「ちょっと待ってください、いい方法を考えます」
亮はベッドルームから出て蓮華に電話を掛けた。
「蓮華、今どこに居ますか?」
「中村さんのところに来て、コンピュータの中のデータと
金庫の中に有った台帳の写真と通帳の写真を渡しました」
「なるほど、証拠品はこっちに隠していたんですね」
「他に不動産の契約書と金の延べ板が10枚有りました」
「分かりました、中村さんに代わってください」
亮は思いがけない金庫の中身の多さにニヤニヤ笑った。
「電話代わりました、中村です」
「台帳の中身はどうですか?」
「はい、まず預金通帳の件ですが。
田代悦子名義の通帳に
現在5000万円の預金、
過去に7億5千800万円が下ろされています」
「そ、そんなに!」
「振り込み人は個人が27人、会社が5社です。
名前は後で書きだしておきます」
「振込先は?」
「どこにも振り込みはしていません」
「なるほど証拠は残していないんですね。
問題はそれだけのお金を
何に使っているかですね」
悦子はベッドの枕元にある時計を見て
亮に甘えてきた。
「悦子さん、黒崎正一郎さんてどんな人ですか?」
亮はすべてを知っていながらあえて悦子を味方に
引き入れる為に黒崎の話を始めた。
「大阪の黒崎グループ会社のトップです」
悦子は自分を悦子と呼んでもらって気分を良くしていた。
「でも今日の契約書のどこにも黒崎さんの名前がありませんでしたね」
「ええ、こんな小さな仕事に自分の名前が出るなんて
彼には許せないんだと思いますよ」
「小さな仕事か・・・わかってないなあ」
「何が分かっていないの?」
悦子は吐き捨てるように言った亮の言葉が気になった。
「たとえば大手商社のやっているビジネス、数百億、数千億円の
仕事ですが純利益率は1%以下、しかも投資金と人件費リスクは大きい。
つまり、取引金額が大きいからと言って偉いとは一概に言えないと
思っています」
「でも私は大した仕事をしていないわ」
「たとえば、大手企業の社員の平均年収は1100万円、月収90万円
少し程度です。つまり収入で考えると一日5万円の売り上げを上げる
そば屋さんを営業しているのとさほど変わりません。
汗を流して一生懸命働いているそば屋さんを大した仕事では無いと言えますか?」
「いいえ、素敵です」
亮の的確な話に悦子は納得していた。
「そうです。自分の仕事に誇りを持って人が喜ぶ仕事をすれば良いと思いますよ。
悦子さんが安くて良い物を売ればみんな喜びますよ、そして売り上げも伸びます」
「そうですね、團さん」
「亮って呼んでください。本名はアキラですけどみんなリョウと
呼んでいます」
「はい、亮さん」
「2店目を早く出せるように頑張ってください」
「はい、これからもアドバイスお願いします」
悦子は亮を籠絡するどころか黒崎正一郎の愛人やめる事を考えていた。
「こちらこそよろしくお願いします」
~~~~~
「キャシー、元気か?」
正一郎と話をしていたキャシーに内村が声を掛けた。
「ウチムラさん、元気です」
内村とキャシーが親しげにハグをした。
「内村社長、キャシー親しいんですね」
正一郎が内村に聞いた。
「ああ、アメリカのスチュアートエネルギー省長官
主催のパーティで知り合ったんだ」
「そうですか・・・」
正一郎はアメリカ、しかもアメリカ大統領の右腕と言われる
スチュアート省長官と聞いて嫉妬心が湧き上がった。
「実はキャシーは大統領の後援者の1人なんだ」
内村は自慢げに正一郎に話をした。
「なるほど、キャシーさんは国と随分太いパイプをお持ちなんですね」
正一郎はキャシーを利用してアメリカとのビジネスを思い浮かべていた。
「うん、その政治力を利用して世界中に何千と言うビルを持ち総資産3兆ドルの
ランド不動産のトップだ。親しくして損はない」
「そうですね。キャシーさんは日本にどれくらい滞在の予定ですか?」
「日本支社が安定する半年くらい居るらしいですよ」
「えっ、そんなに長くですか!」
「私はそう聞いています。六本木にマンションを買ったそうですから
本当じゃないですか?」
内村は正一郎にキャシーに興味を持たせるように
巧みに仕向けた。
「内村さん、キャシーさん付いて色々教えてくれませんか」
「分かりました、詳しい事は蝶で飲みながら・・・」
内村は期待を持たせて正一郎の耳元で囁いた。
「は、はい」
~~~~~
「亮さん。私黒崎と別れます。今の仕事を始めた時から今愛人の手当て
をもらっている訳じゃないし、この部屋だって黒崎の名義、
玄関の部屋だって鍵が掛かっていて私は入った事もない」
「そうですね、収入が安定しているなら独立すべきです。愛人は永遠に
妻にはなれません。それに年相応の男性と付き合うべきだと思います」
「そうよね、その通りだわ」
亮は完全に悦子を自分の方に顔を向けさせた。
「亮さん、あなたは不思議な人ね。いったい何をしている人なの?」
亮に甘えてきた。
「悦子さん、黒崎正一郎さんてどんな人ですか?」
亮はすべてを知っていながらあえて悦子を味方に
引き入れる為に黒崎の話を始めた。
「大阪の黒崎グループ会社のトップです」
悦子は自分を悦子と呼んでもらって気分を良くしていた。
「でも今日の契約書のどこにも黒崎さんの名前がありませんでしたね」
「ええ、こんな小さな仕事に自分の名前が出るなんて
彼には許せないんだと思いますよ」
「小さな仕事か・・・わかってないなあ」
「何が分かっていないの?」
悦子は吐き捨てるように言った亮の言葉が気になった。
「たとえば大手商社のやっているビジネス、数百億、数千億円の
仕事ですが純利益率は1%以下、しかも投資金と人件費リスクは大きい。
つまり、取引金額が大きいからと言って偉いとは一概に言えないと
思っています」
「でも私は大した仕事をしていないわ」
「たとえば、大手企業の社員の平均年収は1100万円、月収90万円
少し程度です。つまり収入で考えると一日5万円の売り上げを上げる
そば屋さんを営業しているのとさほど変わりません。
汗を流して一生懸命働いているそば屋さんを大した仕事では無いと言えますか?」
「いいえ、素敵です」
亮の的確な話に悦子は納得していた。
「そうです。自分の仕事に誇りを持って人が喜ぶ仕事をすれば良いと思いますよ。
悦子さんが安くて良い物を売ればみんな喜びますよ、そして売り上げも伸びます」
「そうですね、團さん」
「亮って呼んでください。本名はアキラですけどみんなリョウと
呼んでいます」
「はい、亮さん」
「2店目を早く出せるように頑張ってください」
「はい、これからもアドバイスお願いします」
悦子は亮を籠絡するどころか黒崎正一郎の愛人やめる事を考えていた。
「こちらこそよろしくお願いします」
~~~~~
「キャシー、元気か?」
正一郎と話をしていたキャシーに内村が声を掛けた。
「ウチムラさん、元気です」
内村とキャシーが親しげにハグをした。
「内村社長、キャシー親しいんですね」
正一郎が内村に聞いた。
「ああ、アメリカのスチュアートエネルギー省長官
主催のパーティで知り合ったんだ」
「そうですか・・・」
正一郎はアメリカ、しかもアメリカ大統領の右腕と言われる
スチュアート省長官と聞いて嫉妬心が湧き上がった。
「実はキャシーは大統領の後援者の1人なんだ」
内村は自慢げに正一郎に話をした。
「なるほど、キャシーさんは国と随分太いパイプをお持ちなんですね」
正一郎はキャシーを利用してアメリカとのビジネスを思い浮かべていた。
「うん、その政治力を利用して世界中に何千と言うビルを持ち総資産3兆ドルの
ランド不動産のトップだ。親しくして損はない」
「そうですね。キャシーさんは日本にどれくらい滞在の予定ですか?」
「日本支社が安定する半年くらい居るらしいですよ」
「えっ、そんなに長くですか!」
「私はそう聞いています。六本木にマンションを買ったそうですから
本当じゃないですか?」
内村は正一郎にキャシーに興味を持たせるように
巧みに仕向けた。
「内村さん、キャシーさん付いて色々教えてくれませんか」
「分かりました、詳しい事は蝶で飲みながら・・・」
内村は期待を持たせて正一郎の耳元で囁いた。
「は、はい」
~~~~~
「亮さん。私黒崎と別れます。今の仕事を始めた時から今愛人の手当て
をもらっている訳じゃないし、この部屋だって黒崎の名義、
玄関の部屋だって鍵が掛かっていて私は入った事もない」
「そうですね、収入が安定しているなら独立すべきです。愛人は永遠に
妻にはなれません。それに年相応の男性と付き合うべきだと思います」
「そうよね、その通りだわ」
亮は完全に悦子を自分の方に顔を向けさせた。
「亮さん、あなたは不思議な人ね。いったい何をしている人なの?」