今日の行程は三岐鉄道北勢線楚原駅からスタートです。
楚原駅前に程近い楚原神社であさイチ参拝、今日の無事をお願いします。
まあそれだけでなくその他欲張りにお願いするのですが。
楚原神社の歴史の書かれている解説板。
永禄十二年兵火により焼失って信長の伊勢侵攻の年じゃん。
またか~ホントごめんなさい。
楚原駅前の先から街道は北寄りにそれていきます、この交差点が街道再開ポイント。
国道421号を越えて細道に入ります。
今日はこんな道が多いようなので楽しみ。
笠田新田観音堂の横を過ぎて・・・。
前方には森が見えますが道が消えてる?
街道は突然メチャ急坂で下り始めます・・・。
坂道の上を通る竹は・・・水路?雨樋?
結構鬱蒼とした森の中の街道。
カメラが明るく写してますが現地ではこの写真よりも暗いのでした、ややひんやりっぽい雰囲気。
いきなり登場の山間街道でたまに見かける廃車さん。
こちらの趣味の方の間では「草ヒロ」というらしいです。
マツダポーターキャブさんのようです。
1989年が最終型のようなので若くても35歳かぁ~。
見栄えのしない橋が見えてますが・・・。
ポーターキャブさんの向かいに石碑があります。
祢左免乃橋、ねざめの橋、寝覚めの橋。
江戸時代の橋の標柱でした。
何で江戸時代かというと、裏に「二井文五右衛門」、ググると江戸時代の庄屋さんの名前にこの名前がありました、おそらくその人かと思われます。
目の覚めるほどの朱塗りの橋だったからこの名前が付いたということですが今は見る影もありません。
文五右衛門さんのおかげで現代では名もなくてもおかしくない橋の名前が伝わったのですねありがとう。
文五右衛門さんが私財を投じて架けた橋なのかなと想像がふくらみます。
橋の上では氷がぱきぱき。
寝覚めの橋で明知川を越えて交通量の多い道を渡ります。
先にもまた怪しげな道が続きます、これが濃州道です。
こんな道がちゃんと現代まで残ってるのって驚きですよね。
事実上ほとんど存在価値もなさそうな曲線のゆらりとした旧道なんて潰して農地になっていてもおかしくないような気がしますもん。
嬉しいですけど笑。
ああもう梅が咲いてきてる。
今日も今日とて青空に映える鉄塔。
鉄塔を巻くように街道。
よそ様の裏庭のような道になってきて大丈夫かな・・・。
良く残ったなこの踏み跡の街道!
なんだか石碑が林の中に埋もれていますが近づけませんでした。
怪しげな区間を通り過ぎていなべ警察署前の県道に出ました。
ここに不動明王堂がありました。
ここは車で前を通るときに気になっていたところなのでちょっとワクワク。
扉は開くかな~、こういったお寺のお堂の扉の空く確率って個人的には5割くらいの感触です。
開きました!
手を合わせて・・・。
奥の方に俵米一俵価格表なるものが貼られています、とても興味深いのですが・・・。
いつの時代のものだろ?
靴を脱いで中に上がるまではしませんでしたのでわかりませんでした。
「ここに十円入れるとおみくじがいただかれます」
ら抜き言葉では無いのが新鮮です、おみくじの機械?がありました!
なんとまあこのご時世に10円!
これは今尾街道歩きでの今尾神社の20円おみくじを越えるスペシャルプライス。
あの時は10円玉が切れててできなかったのでした。
こちらも随分レトロな箱のように見受けられましたのでちゃんと動くのか心配ですが・・・やってみます!
10円を入れると・・・ペッという感じでおみくじが飛び出しました笑。
いやメチャちゃんとしたおみくじが出てきました、しかもやったね大吉です!
気をよくして再び歩き始めます。
遠くに見えるのは鈴鹿山系藤原岳です。
またこの先あのあたりで森に突入するはずですが、途中にセブンイレブンが新規オープンしてた。
充分休憩させていただきました。
セブンイレブンって他のコンビニにくらべてトイレがきれいな上に男性でも個室二つとも使える店が多いのでありがたいのです。
おそらくあのタイルとかではなくて木目調の床が、男性諸氏に汚してはいけない感を与えるのが良いのではないかと。
さてまたこんなところから。
車がバンバン通る道にくらべると別世界です。
ひっそりと稲荷さんがありました。
地元の人以外知らないだろな~。
こんな道が残ってるのってホント面白いです、
下り気味の坂道で森を抜けると突き当り、ここは右方向に。
のんびりした雰囲気の場所に出ました、橋があります、渡った先も上り坂です。
谷底っぽいところを流れる山田川という川に良い感じのレトロな橋が架かっています。
山田橋、いかにも昭和レトロな石造りの立派な親柱。
こんな立派な橋があるからにはやはり一昔前にはこの道が主要道だったという事ですね。
西を見たら鈴鹿山脈が美しい姿を見せてくれてました。
手前から竜ヶ岳、三池岳、釈迦ヶ岳、国見岳、御在所岳、鎌ヶ岳。
まあまあ白いな~。
今回は鄙びた面白い道が多くて楽しいな、続きます。