クローバー(ノンフィクション小説) -214ページ目

事件-10-



はぁ……

見上げた顔を下に向け大きく息をつく。

そんなため息は悲しみでも淋しさでもない。
自分の存在がこの世と融合できたような……

寧ろ喜び。

誰にも見せない優しい顔。




星が流れたら何を願おう……

事件-9-


自転車に乗りながら色んな事を考えていた。

時間が長いからどうでもいい事まで
考えてしまう。

触れる風は春の心地よいものでも
冬の凍てつくようなものでもなく
どこか侘しさを抱えた秋の夜風。

手を伸ばせば届きそうな星達を見上げ……


きっと普段見せないような穏やかな顔をしてるのが自分で分かる。

事件-8-


私は知らない男達と
付き合っている事になっていた。

何でだよ


名前も顔も知らないのに


あたしは……
何を求めてんだ?

男か?



分からないんだ。