クローバー(ノンフィクション小説) -212ページ目

事件-16-


男は自分の力が女には敵わないものと
思い知らせるかのように上からグッと押さえつけた。

確かに……この力には敵わない


それでも何の抵抗もしない事に
男が苛立っているのが分かった。

事件-15-



「静かにしろ」

男の低い声が響く……


私は騒いでなどいない。

静寂の中、明らかに男は動揺していた。
多分この手の変質者はワーワーキャーキャー
泣きわめく女に痺れるんだろう。


なのにこの状況で
微動だにしない女が…



…ここにいる。

事件-14-


そんな怖い目に遭っても
私は一言も言葉を発しないんだ。


慣れ?

これまでも幾度となくそういう場面に
遭遇した。



慣れなのか?



それとも
この世への……諦めなのか