クローバー(ノンフィクション小説) -156ページ目
急速に仲良くなり
寮を抜け出す時には
美貴を誘うようになった。
楽しかった
寂しさを
抱える者同士……
同じ傷を
持つ者同士……
美貴は
私には素直だった。
私も初めて心開ける奴に
出会ったって思った。
裏切られるなんて
これっぽっちも思ってなかった。
裏切られるなんて
思ってなかったよ……
美貴は厳格な親の元で育った。
容姿も可愛い
でもふと見せる寂し気な影が
自分と重なってみえた。
美貴は父親に
暴力を振るわれていた。
性的虐待も……
それが本当かどうかは
彼女しか知らない。
でもそれを聞いた時
無性に腹が立った。
こいつを守りたい
そう思ったんだ。

