裏切り‐11‐
冷めた子と言われてきた。
感情を
ずっと抑えてきた……
故に
笑う事も泣く事も
ほとんどなかった。
そのままどんどん成長していくと
今度は……
笑い方も泣き方も
分からなくなっていた。
世の中を……
冷めきった目で見ていた。
裏切り‐10‐
ポケベルを打った。
《1410 6[82 19[67(明日迎えに行くからね)》
そして
義之に会いに行った。
「ルナちゃ~ん!!」
「大声で呼ぶな バーカ」
「何かいい事あったっしょ!?」
「何で? 何もねーよ」
「だってすげぇ笑顔だったよ!」
「え!? あたし笑ってたか?」
「うん!」
「……うまく笑えてるか?」
「うん!!」
裏切り‐9‐
美貴がわたしにこう言った。
「彼氏に会いに行くからルナ乗せてってくれない?」
「あぁ いいよ!」
美貴は裕と
私は義之と続いていた。
私も義之に
会いたかったし……
美貴を乗せて裕の元へ。
そして
わたしとミキが出会った場所……
この日を最後に
2度と美貴に
会う事はなかった。