コモンるみから重要なお知らせ | だれも書かない★ニューヨーク1%未満★

だれも書かない★ニューヨーク1%未満★

日本からは見えにくい、知られざるニューヨークやニューヨーカーのこと、たまにプライベートなことを書いています。

おはようございます。
 
鬱陶しい季節のはずですが、今日も気持ちの良いお天気に恵まれたところが多いと思います。
 
紫陽花が美しい季節ですね。
お元気でお過ごしでいらっしゃいますでしょうか。
 
今日はお知らせがあります。

大変に苦しい決断でしたが、みなさまに13年間にわたってご愛顧いただいてきたRish NYは6月末日をもって閉店することにいたしました。

突然なことで驚かれた方、なんとなくそんな予感があった方、いろいろだと思います。
今年はプライム会員の募集もしませんでしたし、福袋もありません。
 
長年に渡りご愛顧くださった方や会員登録くださっている方にはすでにニュースレターをお送りしており、心の琴線に触れる暖かいメッセージをたくさん頂戴しています。
 
みなさまからのお優しいメッセージに感激しております。
本当にありがとうございます。
 
 

 

長い間ご愛顧くださりありがとうございました!

 

 

閉店の理由はいくつかあるのですが、一昨年夫がセミリタイアし、私もそろそろ仕事以外の時間を自分にプレゼントして夫婦一緒に楽しんで良い頃だと思ったことがメインです。

今がこれからの人生で一番若い。

若いうちにあれもこれもやっておけばよかったという後悔を、これ以上しない生き方を、自分に許していい頃だと思ったのです。


振り返れば、Rish NYを立ち上げたのは2011年、東日本大震災の後でした。
 
震災直後に、夫の理解を得てニューヨークから福島県と宮城県の被災地まで駆けつけ、できる限りの寄付などをしてきました。が、あまりに甚大な被害を前に、別の形で長期にわたってできるだけのことをしたいと強く思いました。
 
そして考えたのが日米で起業し、法人税や消費税、所得税を通じて国に税金という形で寄付しおまかせするということでした。
 
こうして13年間、パートナーになってくれた福島ともども、最初は何日もほぼ徹夜で頑張り、なんとか軌道にのせ、税金を払ってきました。
 
が、起業をしたのが50代で遅かったため、私も60代後半となりました。
10歳若い福島も50代。
 
以前のような無理な働き方を長く続けるのは福島にも申し訳ないと思い始めました。
 
ずっと朝早くから夜遅くまで仕事に忙殺されてきた夫もセミリタイアし、今では時間がたくさんできました。
 
その彼に合わせ、いつか二人でしたいと思ってきたことをする時期は「今だ」と思ったのです。
幸いなことに二人とも、冒険ができるぐらいの健康には恵まれています。
 
「いつかしたい」を先送りにし、「若い時にあれもこれもすれば良かった」と後悔する前に、これからの人生で一番若い今、したいことをする。
 
そんな贅沢をそろそろ許していい時期がきたと判断いたしました。
 
すでにこの秋には1か月の南ア、ボツワナ、ナミビアを中心とするアフリカツアーも計画しています。




わたしは大学4年生の時に、ファッション雑誌の編集に関わり、以来、正社員としてバブルの時代をときめく花形雑誌の編集者として20代を過ごしました。
 
こう書くとなんとなくカッコいい響きに聞こえるかもしれません。
けれど、当時からわたしは仕事しかできない人間でした。
わたしから仕事を抜いてしまえば何も残らない。
 
そんなバランスの悪い人間でした。
 
ふと気がつくと、お料理のレパートリーも狭く、他人と共同生活することより独りを好み、全て自分のペースでことを進めてしまう。
 
朝起きてから寝るまで仕事のことばかりを考えて過ごしました。
 
なので仕事はそこそこできるのですが、人間としては欠陥が多かったと自覚しています。
 
これではいけない、根底から全てを変えてみたくて30歳を過ぎた頃、5年間の報道ビザだけを頼りにニューヨークに来ました。
 
それから経験した孤独は壮絶なもので、日本では独りでいることが大好きだったわたしが、薄暗くなってきた部屋の片隅で長時間微動だにせず、膝を抱えて蹲りながら、人生のパートナーがほしいと切実に思いました。
 
今振り返れば、そのパートナーの渇望が人生を切り開くには良かったのだと思います。
 
30代後半に夫と知り合い、結婚。
 
けれど、元が独りが染み付いた人間です。
よく夫には、一緒に暮らし始めても、「るみの中には僕の居場所がない」とよく言われました。
 
そんなわたしには母性本能なるものはありません。
娘が生まれた瞬間、その小さな塊を見て、一番最初に思ったことは、
「この塊をお腹の中に押し戻したい」でした。笑
 
これから気が遠くなるほど延々と、この子の親としてわたしのような未熟な人間がお世話できるのだろうか。
わたしを見つめながら、眉をよせ、この人は何者だろうと言わんばかりに私を見ていた娘には、愛情というより得体の知れない生き物という感情しか湧かなかったことを鮮明に覚えています。
 
けれど、そんな情けない母親の元に生まれてきた娘も27歳。
今では年の離れた大親友という関係になれたと思っています。
 
Rish NYを立ち上げてからは、アクセサリーの耳のモデルとして、忙しい中よく協力してくれ、サポートしてくれました。
 
「辞めるの寂しいね」
「もったいない」
「同じように思ってくださっているカスタマーもたくさんいると思う」
そうしんみり言ってくれます。
 
「でも、これからはマミがしたかったことをしてほしい」
と、言ってくれるまでに成長しました。
 
 
 
 
仕事しかできなかったわたしの今後の人生はどうなるのか。
意外なことに不安はありません。
 
正直な気持ちは、「やり切った」というものだからです。
 
ニューヨークで買い付けをしていると、中には、お金だけチャージして商品を送ってこない、送ってきても注文していないものが届く、しかも欠陥品だったり。。。
もう日本じゃ考えられないことが日常茶飯事で起こりました。
 
でも、それも今では懐かしい思い出です。
 
7月以降はブログの更新は少しゆるいものになるかも知れません。
けれど、よろしければこれからも変わらず、どうぞお付き合いくださいませ。


また、最後に、
東京オフィスでも、ニューヨークでも本当にいい方たちに長きにわたって支えていただきてきました。
スタッフのみんなにはどう感謝を表現していいかわからないほどです。
 
創業当時からWEBデザイナーとして、素敵なサイト作りを可能にしてくれたおりえちゃん。
能楽師、書道家としてもご活躍されているウエブデザイナーのゆみこさん。
東京オフィスではみほちゃんとまみちゃん。
そしてわたしのアシスタントのりょうこちゃん。
 
ニューヨークでもえりちゃん、まいちゃん、やよいちゃん、まゆちゃん、サスキアなどたくさんの方にお世話になりました。
ご縁をいただいた方とは全員、ご帰国された後もお会いし、関係を続けてこられているのはありがたい限りです。
 
わたしは不器用な人間で、初対面の方とのスモールトークとか、本当に苦手です。
親しくなるのには時間がかかるのです。
 
けれど、一旦ご縁をいただいた方とは、深くなが〜くご縁を紡いでいけるタイプです。
 
こうしてブログを通じて、ご縁をいただいたみなさんとも、これが終わりではないと勝手に思っています。
 
どうぞこれからも引き続きよろしくお願いします。
 




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Rish NYの商品をお求めいただけますのは6月23日が最後となります。
ぜひこの機会をご利用くださいませ。

※一部今季の商品はセール対象外です。
 
 
長きにわたってご愛顧いただきまして本当にありがとうございました。
どうぞ残りわずかとなりましたが、引き続きよろしくお願いいたします。


感謝を込めて

コモンるみ

 

 

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