針のむしろ状態で過ごした2週間 | だれも書かない★ニューヨーク1%未満★

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日本からは見えにくい、知られざるニューヨークやニューヨーカーのこと、たまにプライベートなことを書いています。

今だから話せることなんですが。。。

 

 

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3週間前、

これまで数々の旅行を一緒にしてきた

夫婦で仲良しの友人ミシェルが、

血液細胞の癌の一種、

B細胞リンパ腫ではないかと

診断を受けました。

 

わたしには心配させたくないからと

しばらく教えてくれてなかったのですが

2週間前うちに遊びにきてくれた時

実は。。。と打ち明けられました。

 

 

これまでローマ、アマルフィ、プロバンス、

コートダジュール、ロワール地方、

モロッコなどを一緒に旅行している

大切な友人です。

 

今年も一緒にアフリカに行けたらいいねと

話していたところでした。

 

 

彼女はとても冷静な話ぶりだったのですが、

心の中で打ちのめされているのは容易に想像がつきます。

 

わたしもショックのあまり

なんと声をかけていいのか。

必死に言葉を探すのですがうまくいかず、

思わず涙が出そうになります。

 

 

結局、何もいえず、彼女を

ぎゅっと抱きしめることしかできませんでした。

 

 

 

 

 

 

 

 
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さらにわたしが心配になったのは

彼女の夫でした。

 

 

二人は30年以上連れ添った

子供のいない夫婦です。

 

 

彼女はしっかり者で仕切り屋さんです。

 

 

ここ数年は車の運転も彼女。

税金の申告から旅行の計画、

パスポート、航空券の手配、

住んでいるビルの細々した雑用も

彼女が一手に采配をふるっています。

 

 

彼女のことももちろん心配なのですが、

遺されることになる

彼女の夫のこともとても心配でした。

 

彼女なしで彼はどうするのだろう。

 

それを彼女が考えないはずがありません。

 

その時は再検査を受け、結果が出るまで

あと2週間かかるというところでした。

あと2週間も、宙ぶらりんのまま、

癌かもしれない不安を

抱えて生きていくなんて。

 

いくら気丈夫な彼女とはいえ、

かなりキツかったはずです。

その間、本当にいろいろなことを

考えたと言っていました。

 

 

遺書のこと、家の中の整理のこと。

遺品となるものはどう処分するか。

そのいちいちをリストアップして

行き先を考えたそうです。

 

 

 

また、今後、どんなふうに

健康が衰えていくのか、痛みは。。。

考え始めるとキリがないですよね。

 

 

 

そしてとうとう結果が出ました。

 

さまざまな検査を受け、

4人のその道の権威が

結論を出してくれたそうです。

 

 

最初の1人の先生だけが、

B細胞リンパ腫を疑い、

残りの3人の先生は

それは間違いであると判断。

 

 

 

長い話を短くすると、結局、

癌ではないとの結論が出ました。

 

 

 

ああ、本当によかった!

 

 

 

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ミシェルたちが住むところまで行き

4人ディナーでお祝いしました。

 

 

 

 

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パンアジアンサラダ。

てんこ盛りアメリカらしい大盛りですが

アボガド、マンゴーなども入っていて

なかなか美味しかったです。

 

 

 

 

 

 

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このバーのある建物は高層ビルが建つため
取り壊しが決定。
近所のリタイアしたおじちゃんが
みんな寂しがっているお店だそう。
 

 

 

 

でも、それにしても、この誤診は許しがたい!

待っている間彼女が味わった

心理的苦痛はかなり大きいはず。

 

 

 

実はわたしも数年前日本で、

ある肺の不治の病の診断を受けました。

しかも2箇所の病院で。

 

それはゆっくり時間をかけて

肺が衰えていき、

特効薬がないため

最期は死に至る病気です。



日本での権威である

国立病院まで行ったのですが

はっきりしたことはわかりませんでした。

 

それではるばるミネソタにある

メイヨークリニックで

調べてもらうことにしたのです。

いろいろな病院を

タライ回しにされるぐらいなら、

どんなに遠くても、最初からポンと、

アメリカNo1の誉高い病院に行こう、

ということになったのです。

 

2ヶ月待ち、ミネソタまで泊まりがけで行き、

3日間にわたる検査をした結果、

誤診であることがわかりました。

 

 

 

思えばわたしも、1年以上の

宙ぶらりんの状態におかれた間、

いつも「死」を意識していました。

こんなに健康なのに。。。

 

娘は、わたしが

孫をほしがっていることを知っており、

こうなったらとにかくなんとかして

赤ん坊を産まなくては、と

無謀なプランも考えたそう。笑

 

 

今だから笑い話ですが。

 

 

 

何か心当たりの症状があれば別ですが、

そうでない時に、

人間ドックや健診を受けるのって、

全く怖くないと言ったら嘘になりますよね。

 

 

 

しかもわたしたちのように

誤診で打ちのめされる可能性だってあります。

 

 

わたしは他にも二度も

日本の検診でマンモで引っかかり、

以来、ニューヨークの

放射線専門の先生のところで

診てもらうことにしました。

 

 

この再検査、そして

その結果待ちのなんとも言えない気持ち。

何度やっても嫌なものです。

 

でも、それでも。。。

 

やっぱり定期的に健診を受けることは

大事だなと思います。


 初期に見つかれば

完治したり寛解する可能性が

運と高くなります。



わたしが真面目に

健診を受けるようになったのは、

娘みたいな年齢の友人が、

お誕生日は人間ドックの日と決めて

一年前から予約をすると言っていたのを聞いて

刺激を受けたのです。

 

 

 

 

それから忘れがちなのが

目のチェックアップです。

 

 

少なくとも1年に一度は

眼科にいくようにしています。

目、本当に大事だなと思います。

 

 

 

 

 

!メイヨークリニックとはこんなユニークな病院です。

 

 

 

 

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