最難関を突破するまで流した汗と涙 | だれも書かない★ニューヨーク1%未満★

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日本からは見えにくい、知られざるニューヨークやニューヨーカーのこと、たまにプライベートなことを書いています。

先週はアメリカのMatch Dayでした。

 

これはアメリカのメディカルスクールを卒業し、研修医や特別研究員として羽ばたくドクターの卵たちが、全米のどこの病院とマッチするかをいっせいのせで発表される日です。

 

 

このブログでもお馴染み、娘の大学時代からの親友Bちゃんが研修医としてどこに決まるか。

その病院が発表される日でもありました。

 

彼女はもちろん、娘も、前の晩からドキドキしてよく眠れなかったそうです。

 

娘は、彼女をサポートしたくて彼女の通っていたコーネルメディカルスクールに行きました。

医学生たちが集まる中、それぞれに白い封筒が渡され、開封して内容を確認する瞬間に立ち会いたかったのです。

 

 

結果は。。。。

 

 

ハーバード大学病院であるマサチューセッツ総合病院に決まりました!

彼女のトップチョイスでどうしても行きたかった病院の児童精神科です。

 

Bちゃん、本当に本当におめでとう!

 

このマッチングは、医学部での成績、インターン先でのそれぞれの評価をアルゴリズムではじき出し、それに呼ばれた病院での面接と掛け合わせて決定されるそう。

 

彼女は、医大で成績もトップ、しかもインターンとして行く先々の科で、患者さんの評判もよく、英語がわからず困っている患者さんを見つけると、フランス語やアラブ語で通訳もかってでたりしていて、先生たちの評価も上々でした。


 

また、過去記事にも書いたように16歳ぐらいの頃から、夏になるとシリアとレバノンの国境あたりにある難民キャンプに行って、6歳から13歳ぐらいのシリア難民の子供達たちに、アート、勉強、スポーツを教えるサマーキャンプを主宰していました。

 

それを医学部に通っている時もずっと続けていました。

こんなBちゃんに感銘を受けないドクターはいないでしょう。

 

 

 

 

ドクターBちゃん初公開!

小さな体に

桁外れに大きなハートを搭載したドクター

実はこんな美しい魅力的な子なんです。

 



 

 この日は大学時代からの友人たちが
世界中からZoomでつながり
彼女の発表を固唾を飲んで見守りました。
 
彼女が封筒を開封し
そこに彼女が夢に見た病院名が確認されると
Zoom画面は割れるような
大きな喝采に包まれました。
 
 
 
数々の型破り伝説の持ち主のBちゃん。
彼女はどちらかというと天才タイプです。
 
しかも彼女がすごいのは、もともと頭がいいのに、さらにものすごい勉強量で自分を追い込むことです。
 
アメリカってすごい国かも、と思うのは、彼女のようにもともと出来るのに、尋常ではない勤勉さで勉強する超人が世界中から集まってくることです。
 
すでに秀でているのに、そこに甘んじることなく、もっともっとと自分の限界に挑む。
アメリカのそれなりの大学や職場にいるとそんな人に出会う確率が、すごく高い気がします。
 
 
勉強ばかりではありません。
例えば、大谷選手もその一人と言えるでしょう。
 
大谷選手は、二刀流でもともとがすごい選手なのに、他の選手たちが遊んだり飲みに行ったりしている間も、一人黙々と練習に打ち込むと読んだことがあります。
 
みんなで食事に行っても、食べるものにも気を遣っている。
いつ何時も、自分を律するその手綱を緩めない。
 
大きな一つのことを手中におさめるために、彼、彼女たちが犠牲にしてきたことも実はたくさんあるんですよね。
その取捨選択ができるかどうかも、桁外れの達成者に求められることなのかなと思います。
 
 
 
 
Bちゃんは、大学時代、試験前ともなると24時間開く図書館に住み込み、16時間ぶっ続けで勉強するのは当たり前でした。
 

医大受験者の共通一次試験的MCATを受ける時も、どこに行くにもあの分厚い本を抱えていき、卒業間近ともなるとルームメイトたちが楽しそうに遊んでいる傍ら、彼女だけ勉強の追い込みがあるため、わざわざホテルに缶詰になって取り組んだり。
 

コーネル医大に合格してからは、60点以上取ればいい試験も毎回全力で100点を目指してしまうのが彼女。
インターンが始まると、朝7時までにコネチカットの病院に行き、病院では人が死ぬ生きるの怒涛の時間を過ごし、心身困憊し、遅く帰宅してさらに試験に備えて遅くまで勉強。
 

その頃から娘がなかなかBちゃんに会えないというようになりました。
 
そんな毎日を過ごすうち、気がつくと食べられなくなり10キロ痩せてしまい、娘やわたしは、とても心配したことがありました。


病院での壮絶なシーンに慣れないうちは、お世話した患者さんにとことん感情移入してしまい、彼女のメンタルもやられそうになったのです。
 

結局、自分には脳外科ではなく子供たちを専門に扱う精神科が向いていると方向転換をするまでは、彼女自身がセラピーに通っていました。
 

脳外科では、手術のたびに人が亡くなることが多く、これでは心が折れてしまうと、方向転換をしたのです。
 
 
実はBちゃんには3年以上おつき愛していて、結婚も考えているボーイフレンドがいます。
彼がニューヨーカーなので、研修先の病院もニューヨークにしようと最初は考えていたようです。
 
けれど、ハーバードのMGHで面接を受けた時、ここで働きたいと思ったのだそうです。


彼とも話し合い、ボストンとニューヨークは行き来が簡単にできる距離なので、自分が本当に行きたい病院に行くと決めたのです。
 
 
けれど、これで娘の大学時代の友人は、全員がニューヨークを離れます。


娘にとっては寂しくなります。
 
 
それでも今の時代、SNSもあるし、Zoomもface timeもある。
世界中どこに住んでいても、大学時代の友情は一生続くことでしょう。
 
来月は、Bちゃんのお祝いとお別れも兼ねて女子だけのランチ会を企画しようと思っています。
 
 
 

 

 

 

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