四児の幼な子を遺して母親が亡くなった20年後 | だれも書かない★ニューヨーク1%未満★

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日本からは見えにくい、知られざるニューヨークやニューヨーカーのこと、たまにプライベートなことを書いています。

 

今朝、多くのみなさんもご存知の居原田麗さんがお亡くなりになったとのニュースを、麗さんのご主人の更新で知りました。
心からご遺族の方にお悔やみを申し上げます。
 
 
長く闘ってこられた痛みから解放され、今は安らかに天国に召されたと信じ、心よりご冥福をお祈りします。
 
 
 
お写真をお借りしました。
 
享年42歳。
若すぎます。
 
わたしは、麗さんぐらいの子供がいても不思議ではない年齢であることから、ついついご両親やご主人様の心の痛みや辛さを考え涙が止まりません。
 
4人の子供たちもどんなに寂しくて辛い思いをするのか。
それを考えると同じ母親として、胸がキリキリ痛みます。
 
 
大好きな方で更新されるたびに必ず拝見し、後半は祈るような気持ちで応援してきました。
 
 
居原田先生こと麗さんは滋賀県麗ビューティ皮膚科クリニックの女医さんです。
ブログでは精力的に、わたしたち女性がきれいになれる有益な情報をたくさん流してくださっていました。
 
また、小さなお子さん4人の母親でもいらっしゃいました。
 
余命1年を宣告された際には「まだまだ小さい4人の子供たちを残しては死ねないから、どんな辛い治療でも頑張る覚悟です」と前向きに治療に取り組んでいらっしゃいました。
 
 
外見の美しさだけではなく芯の強さ、最期まで癌と闘い、共存を試みるそのお姿は、たまに見ているこちらが辛いほどでした。
夫の河原さんは
「彼女は本当に優しくて、強くて、でも時折見せる女性的な所もある素敵な女性でした。
そんな、素敵な女性がいたということを皆様の心に残していただければきっと彼女も喜ぶと思います。本当にありがとうございました」
 
もちろんです。
忘れませんとも。
 
こちらこそありがとうございました。
 
 
 
 
振り返ると。。。
 
2020年2月に子宮のとても珍しい腺癌が発覚。
余命1年の宣告を受けながら4年近く闘病生活を続けられ、その間積極的にご自身の癌の治療についても医者だから書ける詳細な内容をわたしたちとシェアくださいました。
 
中には、まだ民間治療の一環で、保険が効かない自家癌ワクチンなども積極的にトライされていました。
 
同じような病と闘う人を勇気づけたいというお気持ちが強かったとご主人様が書いておられ、涙なしでは読めませんでした。
 
 
 
 
これまで元気だった若い人が突然の癌に倒れる。
この不条理をどう理解したら良いのでしょう。
 
 
わたしの夫の親友グレッグの奥さんクリスティーンも、20年以上前、39歳の若さで4人の子供を遺して亡くなりました。
膵臓癌でした。
 
どうも様子がおかしいと分かった時は、一番下の双子ちゃんをお腹に宿している時でした。
ただ、積極的な治療をするには、お腹の子供を犠牲にするしかない。
子供を犠牲にして手術をうけ、抗がん剤治療をするか。
そんな選択を迫られました。
 
周囲は治療を進めたのですが。。。
彼女にそのチョイスはありませんでした。
 
子供たちが生まれるまで待って、治療に入りました。
ただ、妊娠中、どんどん彼女は疾病し、彼らが生まれて半年後には世を去りました。
 
下の二人はお母さんの記憶が一切ありません。
上の二人は朧げながら母親の記憶があり、特に2番目のリズがお母さんが恋しくてよく泣いたとグレッグが言い、みんなの涙を誘っていました。
 
その彼らも23歳、その上のリズが25歳、そして長男は26歳になりました。
 
クリスティーンはまさに健康優良児が服を着て歩いているような女性でした。
スポーツ万能。
お酒もタバコもなし。
食べるものに気を使い、いつも元気いっぱい。
 
今でも浮かぶのはパワフルな笑顔の彼女でした。
なぜ、彼女があの若さで癌に。
これは今でもだれにも理解できないことです。
 
 
 
 
麗先生のまだ小さなお子さんたち。
大丈夫だろうかと多くの方がご心配されていると思います。
 
 
だから今日、ここでどうしても書いておきたいことがあります。
 
 
グレッグは見事に4人の子供たちを育て上げました。
4人とも、本当に本当に素晴らしい子供たちに育ちました。
 
その背景には、彼の義両親、つまりクリスティーンの両親が近所に引っ越してきて、4人の孫たちの育児を無条件で協力したことがとても大きいと思います。
 
きっと麗先生やご主人様のご両親も全面的にご協力されると思います。
 
 
グレッグにはすぐにガールフレンドができ(彼女のほうからモーションをかけてきた)15年以上子供たちの母親代わりを立派に務めました。
 
また、二交代で雇っていたベビーシッターズの貢献も大きいです。
 
 
一人で抱え込まず、周囲の助けてくれる人たちの好意を受けて、父親としての役目ばかりか、時には母親の役目も果たしていました。
 
詳しいことは下の過去記事に譲りますが。
 
一つだけ特筆すると、
 
グレッグは子供たちがある特定の年齢になると、その一人だけを連れて、本人が行きたい場所に1週間旅行をしていました。
 
その1週間は父親を独占できる時間です。
これは素晴らしいアイディアだと思いました。
 
そのアイディアをいただき、我が家でも娘と夫、娘とわたしだけの旅行を何度かしました。
これは子供との絆を深めるとてもいいアイディアだと思ったのです。
 
子供たちに両親が揃っているのはベストですが。。。
万が一そうではなくても、子供って、周囲に自分を心から愛してくれる人がいれば大丈夫。
本人たちにもそれはしっかり受け止めるし、その愛は、母親が亡くなったその時点からの空白をきちんと埋めてくれる。
 
わたしはそう信じています。
 
 
 
 
 
 

 

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