ずうっと放ったままになっていた自分の投資。
最近、オンラインステートメントや送られてくるものをじっくり見て驚きました。
夫と知り合ってすぐ、彼の勧めで始めた私だけ名義の「ささやかな投資」。
気がついたら、全然ささやかじゃない金額になっていました。
13年前に起業した際、いざ会社のお金が回らなくなった時、銀行に借りないで、自分でさっとお金を投入できることも目指してずっと地味に続けてきたのです。
一体何をどうしたのか。。。
早い話が、アメリカでも日本でも、夫のアドバイスでミューチュアルファンドと投信に加入し、ずっと忘れて過ごし、たまに資金があるときはまとめてお金を投入してきただけです。
本当にそれだけ。
倹約に関しては天才的な夫。
しかも、彼流の投資は正しかった!
唯一彼が間違っていたのは
「バッグに大枚をはたくのはおばかさんだ」論でした。
15年ほど前勢いとミッドライフクライシスで買ったバーキン。
(今では正規のエルメスですぐに買えるなんて夢の夢ですよね)
あの時はやっちまった、と思ったものの
今考えるとすごくいい投資だったかも。
今でも買った当時より高く売れるようです。
お財布もしかり。
締まり屋さんの彼と暮らすこと27年。
思えば、「気分は毎日が不景気やん」と思ったことも多々あった日々。
特に、全米でも類を見ない富裕層が凝縮して暮らすアッパーイーストに住んでいると、そんな気分になるのよ。
部下たちがビジネスクラスで悠々バケーションをとっていても、娘の友人たちがプライベートジェットで家族旅行していても、我が家はガンとエコノミークラスでした。
1999年、ほんの数年住むつもりで、数年後にはもう少し大きな場所に移るつもりで買った今のアパート。
(当時は子供3人ぐらいできる予定だったので)
結局、ブーブー言いながら数年前リノベーションをして、今でもそのまま住んでいます。
その夫がセミリタイアしたのが昨年でした。
うわ〜、もっともっと締まり屋さんになるのかしら。
どうしよう、、、と戦々恐々したものでした。
でも、蓋を開けてみたら。。。
「さぁ、節約はもう終わりだよ。これからはしたかったことをして、書いたかったものを買おう!」
と高らかに宣言。
それからも、マイレージなんかは上手に使うものの、エコノミークラスからは卒業!
もう、無理なくできる「節約」方法がすっかり骨身にしみついたため、想像以上に楽しくやっています。
で、今日こそ、これをみなさんとシェアしたいです。
そんなわたしの長年の経験から。。。
[お金は、貯めるより稼げ]への反論。
[お金は循環させればさせるほど戻ってくる]わけがない。
資本主義経済原理はそんな単純なもんじゃない。
もっともっと複雑です。
だからみんなお金で苦労するんでしょ?
今日は久々に辛口で失礼します。
バブル時代、わたしは物欲の塊の20代でした。
世の中は浮き足立っていて、不動産価格は怖いほど上昇の一途。
一夜にして大金を手にした人は土地転がしをうまくした人が多かった時代。
身近なところにフェラーリを乗り回している人、何人もいました。
でもね、わたしはその人たちのその後も知っています。
夜逃げ同然で会社と共にいなくなった人
愛人に売り掛けで莫大な貢物を買っていたのに支払いが滞り、愛人もマンションを変わり連絡を取れなくなった人
あの頃、フェラーリやランボルギーニに乗っていて、今も堅実に会社を回している人、何%でしょう。
稼いでも破綻するケースをたくさん見てきたから、これは言えます。
稼ぐだけではダメなのです。
身につけないとすぐに羽を生やして飛んでいってしまいます。
ニューヨークのビリオネアは、ほぼ自分個人のお金は「ファミリーストア」と言ってお金を運営してくれるティームに回してもらっています。
もちろん、それには高い手数料を払うのですが。
稼ぐだけではダメなんです。
やっぱり貯めたお金をきちんと運用していかないと。
それさえきちんとすれば、それほど稼いでない人でも、いずれかなりのお金を手元に残すことが可能になるのです。
結局、これなんです。
蛇足ですが、すっかり夫のDNAを受け継いだ娘。
それなりに高給取りなのに、こんな具合です。
「わたし、マンハッタンのバーでは絶対お酒は飲まないの。だって高すぎるもん!」
「ブルックリンに行って、帰りのウーバーが高いから、友だちの家の地下に泊めてもらうの」
「レストランに食事に行くと高いし2時間ぐらいしかいられないから、うちでお食事会をするの。それならいつまででもみんなにいてもらえるし」
旅行? もちろん格安チケットです。
2年前にアパートを買って家具などに全貯金を費やしましたが、すでに年収ぐらいは溜まったようです。
「10年後にはマミたちのお金もわたしが運用してあげるからね」
これには笑っちゃいましたが、頼もしい限りです。
別ブログでファッションのことや旅の思い出、ちょっとプライベートなことも書いています。