世界でいちばんの母親と言われるまで | だれも書かない★ニューヨーク1%未満★

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日本からは見えにくい、知られざるニューヨークやニューヨーカーのこと、たまにプライベートなことを書いています。

「るみのお嬢さんは幸せね。こんないいお母さんに恵まれて」
時差の解消も兼ねて今週2回目のトレーニングにジムに行ったとき、そう言ってくれたのはパーソナルトレーナーのテレサです。
 
 
トレーニングの後、久しぶりに娘とランチを一緒にすると話したら彼女はそう言うのです。
 
 
 

 

 
 
どこでどう勘違いしてくださったのか。
私たちがとても仲がいいことから、そう思ってくれたのでしょう。
わたしがいい母親だなんて。
 
わたしは、娘が13、14歳の頃は、娘の心が見えず、とても苦しい時期がありました。
 
それから数年後、娘が夫に
「あの頃、マミはわたしが嫌いだったと思う」
と言ったと聞き、思わず涙が出そうになりました。
 
 
当時、わたしは娘の前でいつも不機嫌だったように記憶しています。
 
叱っているつもりが、いつしか感情的になって怒りに変わり、それを言っては彼女のプライドを傷つけるとわかっていても、その言葉を投げつけてしまうのです。
そしてどうにも止められなくなっていく。
 
 

 

 
 
だから彼女は、わたしの愛が見えず、それゆえわたしに嫌われていると思ったのでしょう。
 
 
娘が13歳、14歳の頃でしょうか。
本当にあちこちに頭をぶつけました。
親子でカウンセラーにかかったこともあります。
 
そんな経緯を知らないテレサは、続けます。
 
「きっとるみのお母様も温かい方だったのでは」
 
 
 
 

「あなただから正直に言うと、うちは決して温かいと言う雰囲気の家庭ではなかったの。母は世間ではとてもいい人で通っていたけれど、いつも仕事を優先し、父親も不在で、わたしたちは寂しい思いをいっぱいしたの」

 

「お友だちが母親と楽しく過ごした話を聞くと羨ましてくて辛かった」

 

「だから温かい家庭を築きたいと断固決めても、具体的にどうすればいいか、ディテールではわからないことばかりで、娘が思春期の頃は全然いい母親とは言えなかったのよ」

と、正直にいいました。

 

「もし、あなたがわたしをいいお母さんだと思ってくれるなら、それは娘が本来もつ思いやりや優しさ、許す力のおかげだったと思っている」
 
わたしは続けました。
 
「テレサ、あなたこそきっと温かい母親になれるタイプよ。お母様はきっと温かい方なのでしょうね」
わたしがそう言うと、彼女は
「ありがとう。ニュージャージーに住む母とは毎日電話で話しているわ。そう、母は本当に素晴らしい人だし、わたしは恵まれていると思う。でも、うちの母もあなたと同じで、良い母としてのロールモデルが身近なところにいなくて苦労をした人なの」
と、答えました。
 
テレサのお母様のお母様は、両親を早くに亡くし、親戚をたらい回しにされた挙句、孤児院で育った方なのだそうです。
仲が決していいとは言えないお父さまとの間に、彼女の母親を筆頭に7人の子供ができたにもかかわらず、子育ては、長女のテレサの母親任せ。
 
感情の起伏が激しく、他人にも家族にも不信感が強い人だったそうです。
 
そんな母親を見て育ったお母様は、自分は何としても温かい家庭を築くと決心したのだそうです。
けれど、理想的なロールモデルが身近になく、やはりすったもんだしながら子供を理解しようとしたそうです。
 
 
それから突然彼女がこう言いました。
 
「毒親の血筋を完全に断つには3代かかる、と専門家は考えているらしいわ」
 
 
わたしの母は毒親ではなかったけれど、家庭はどちらかと言うと冷たい雰囲気でした。
遡ってみると、母もまた幼少の頃は数年、両親と離れて彼女自身の祖母に預けられ、寂しい思いをしているのです。
 
彼女自身も自身の母親との間に温かい関係は築けないで大人になったのです。
その流れを断ち切るには、やはりよほどの覚悟と努力がいるのかもしれませんね。
 
お手本にすべき母親像がないまま、模索し、相当に自分も娘も苦しかった時期を経て、今こんなにいい関係が築けるようになったのは、ある日、夫の友人カップルのアドバイスで劇的に方向転換をしたからです。
 
 
アメリカ人の親子は、圧倒的に家族の会話が多いです。

また、ベタベタしてて気恥ずかしいぐらい子供を褒めまくります。

 
「〇〇ちゃん、綺麗になったわね」
と言われたら、日本人なら
「いえ、いえ、とんでもない」
と答えるのが正しいでしょう。
 
けれど、アメリカ人なら
「ありがとう」
と、褒め言葉は否定せず、笑顔でお礼を述べる。
 
わたしもここからのスタートでした。
 
そしてこんなことや、

 

こんなことをして行くうちに、だんだん娘も心を開いてくれるようになりました。

 
 

 

ただいま、25歳、
立派な大人になっても
臆面もなく、世界1の母親とまで言ってくれるようになりました。
 
欠点だらけのわたしには勿体無い言葉です。
 
けれど、その言葉をしっかりと受け止め
これからは、「かなり年上の親友」として
この関係をずっとずっと紡いでいけたらいいなと思っています。
 
 
昔から、娘のことを考えると
いつも胸がキュンとなります。
 
世界は自分を中心に回っている
このわがまますぎるわたしが、
娘に対してだけは
自分より最優先できてしまうことに戸惑い
怖くなった時期もありました。
 
今はとにかく1日も長く
この宝物のような関係を続けて行くために
とにかく健康でいつも上機嫌で暮らして行こう。
 
そんなことを決心した娘とのランチでした。
 
 
 
 

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