美しい日本語を話す人の美しい英語 | だれも書かない★ニューヨーク1%未満★

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日本からは見えにくい、知られざるニューヨークやニューヨーカーのこと、たまにプライベートなことを書いています。

数年前、JFK空港のラゲッジクレームで黒柳徹子さんをお見かけしたことがあります。
その時、まだラゲッジクレームに他の人がいなかったため、つい話しかけてしまいました。
 
 
 
「黒柳徹子さんですか?」
気さくにお返事をしてくださいました。

飛行機の13時間以上の長旅にあって、メイクもきれいにされていました。

 
その時は国連に何かご用事があっていらしたそうです。
長寿番組をこなしながら国外でもいろいろなご活動をされているご様子でした。
 
黒柳徹子さんといえば、彼女が40代の頃、アメリカのトークショーにゲストとして呼ばれてらっしゃるんですね。
「窓際のトットちゃん」のプロモーションの一環でインタビューを受けてらっしゃるのです。
 
しかも通訳なしの英語です。
とても流暢で堪能です。
 
ご自身はたまに単語につまると
「ごめんなさい。英語が下手で」
とおっしゃるのですが、トークショーのホストは
「とんでもない。とてもお上手ですよ」
と答えます。
いや、実際、驚くほどお上手なのです。
 
 
 黒柳徹子さん
38歳の時1年ニューヨークに演劇留学をされた時のお写真
セントラルパークウエストの
ワンルームに住んでいらしたそうです。
クレジット/
 
 
その件を、TOKYO WOMAN'S シングルライフを書かれているあきさんが記事にされています。
 
あきさんが探してくださった、徹子さんがユーモアたっぷりに英語を話されるその模様をYou Tube で見て、ふと思い出した人がいます。
 
 
 
日本人初の国連難民高等弁務官で国際政治学者の緒方貞子さんと、わたしが子供の頃から「世界の窓から」という長寿番組を担当されていた兼高かおるさんです。
 

緒方さんと兼高さんの英語は、徹子さんの英語にとても似たものを感じたのです。

 
金高さんは1927年、緒方さんは1928年生まれ、黒柳さんが1933年生まれです。
三人とも年齢が近いこと以外にも、日本語も英語もとても美しく話される共通点があります。
 
image
兼高かおるさん
 
 
 
 

 

兼高さんの英語は、テレビではるか大昔にお聞きしただけですが、緒方さんの話される英語はニューヨークのある集まりで直接目の前でお聞きしたことがあります。
 
 
 
彼女たちの英語の発音は、私たち日本人にはとても流暢に聞こえます。
日本語同様とても上品でなめらかです。

日本人が苦手なRとLの使い分けもとてもお上手です。

 

が、ネイティブな人が聞けばかすかですが、日本人のアクセントがあるとわかるはずです。

 
 
彼女たちの英語が圧倒的にすごいのは、特別な理由があります。
 
小さい頃から英語をアメリカ人かイギリス人の、しかも教養のあるきちんとした人に長期間習ったバックグラウンドがあることです。
 
日本人の英語教師から学んだ教科書英語ではなく、耳から学んだ英語なのです。
 
これは、残念ながら、わたしのように英語は中学1年生から日本語訛りの日本人の先生から学んだものには、逆立ちをしても話せないレベルかもしれません。
 
カッコいいな〜。
惚れてまうで〜。
 
特に徹子さんは、長い人生のうち、海外に住んだのは38歳の時ニューヨークに滞在した1年だけ。
ずっと日本にいながらにして、あの英語力をキープされているのはすごいですよね。
 
 
 
 
 
わたしはニューヨーク生活33年になり、英語圏で生まれ育った夫と25年連れ添っています。
夫の日本語力はゼロに近いため、日々話す会話は英語です。
 
 
でも、いくら長く住んでいても、パートナーがネイティブでも、それだけでは語学は上達しないのです。
美しい日本語を話すには、それなりの訓練が必要なように、美しい英語を話すにも訓練が必要です。
 
これがね、なかなか上達しない。
 
 
 
 
けれど、ニューヨークで暮らしていると、英語が第二外国語の人にたくさん会います。
美しい英語を話す人が、必ずしもアクセントがない英語が話せる人ではないこともわかってきました。
 
アクセントはあっても、きっとこの人は、母国語も知的で教養深い人に違いないと想像がつく人はわかるようになりました。
 
それは、どこで判断できるかというと。
 
「文法の正しさ」
 
「語彙の豊富さ」
 
「話題力」です。
 
つまり、ただその国に住んでいて、耳から聞くだけで習得できるものではなく、語学は、ネイティブのアメリカ人でさえきちんと「勉強」する時間を割いてこそ身につくものなのです。
 
 
わたしの英語は、30年経っても日本人特有のアクセントは消えません。
でも、語彙を増やすことや、正しい文法で話すことは、訓練でできるようになるはず。
 
 
最近わかって来たのですが、日本人特有の訛りは恥ずかしいものではなくて、反対に「得する」ものだということです。
 
もし、まったく訛りなく話せてしまうと、この人はアメリカ、もしくはイギリスなど英語圏の国で生まれ育った人だと思われてしまうでしょう。
 
けれど日本語訛りがあれば、第二、もしくは第三外国語として学んだことを察知してもらえます。
ということは、それで少し手加減してもらえるのです。
 
 
例えばアメリカ人が子供の頃見て育ったTvドラマにまつわるギャグを知らなくても、アメリカ人なら誰でも知っている政治家を知らなくても許されます。
 
難易度の高い語彙はあえて使わず、安易な単語に置き換えてもらえるでしょう。
 
娘の友人もアメリカの大学に留学できて、そのままニューヨークで仕事に就いた子がたくさんいます。
 
みんなもちろん英語は流暢ですが、お国訛りはあります。
 
でも、ニューヨーカーは外国人が話す英語に慣れているので、それがディスアドバンテージになることはありません。
 
反対に、第二外国語なのに、難易な言い回しができ、語彙が豊富で、文法が正しいと高く評価されます。
 
 
それにはひたすら本を読むしなかいんですよね。
 
 
アメリカ人の間でも、定期購読して読んでいると「おお〜」と思われる雑誌があります。
知的な話題も広がり、英語のさらなる上達に効果抜群の雑誌です。
 
我が家でも何年も購読しています。
が、わたしは1つずつのコラムが長いのがネックでなかなか手が出せませんでした。
 
けれど一念発起してぼちぼち読むようになりました。
わからない単語はいちいち調べながら。笑
 
 
パンデミック中の号の表紙。いつもユーモアのセンスがあります。
 
 
 
 
娘との共通の話題を作るためにも。。。
まずは1冊、1コラムだけでもいいので、頑張って読み、娘との話題も広がり、少しでも知的で美しい英語ができるように。
 
 
今更ですが、英語、頑張りたいと思います。笑
 
!英語いまだに苦労しています。
 
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