メンタリティこんなふうにギアを切り替える | だれも書かない★ニューヨーク1%未満★

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日本からは見えにくい、知られざるニューヨークやニューヨーカーのこと、たまにプライベートなことを書いています。

みなさま、こんにちは。




今日は、わたしが大尊敬するニューヨークの親友夫妻のちょっと元気が出るお話をいたします^^。



いや~、いつも危機一発、これはヤバい! って状況に陥るたびに、

目からぽろぽろウロコが落ちることをして見せてくれるのが、アメリカ人の友だち。


今回は、そんな感動ぽろぽろなお話です。

ぜひ聞いてください。




わたしには、リンダという親友がいます。

今朝、その彼女と電話で話していて、思わず、目からうろこが。

ぜひそれをみなさんとシェアしたいのです。




彼女とご主人に関する武勇伝は、拙著でもご紹介しているので、ご存じの方も多いかもしれません。



彼女たちは、2001年の同時多発テロの直後に、なんとLAからNYに引っ越してきちゃったという奇特なカップルです。



しかも、彼はそのためにLAでの花形職業を棒にふったのよ。

彼がよりによって9・11の後にNYにこようとおもった理由はただ一つ、

文字通り命がけで、グランドゼロ再開発のお手伝いをする使命にかられたのです。



たまたまNYで彼にうってつけの仕事も見つかりました。

すぐにダウンタウン再開発委員会「ダウンタウンアライアンス」のボードメンバーにも名を連ねます。


二人には当時5歳のお嬢さんがいました。

つまり、子連れであの、追加テロに怯える戒厳下のニューヨークに引っ越してきたのです。




ニューヨークの教育レベルは全米でトップクラス、

とはいえ、安全性は確保できるのか、あの時点では100%太鼓判を押すことができなかった。




それでもNYで、夫の意思をサポートし、子育てもすると腹をくくったリンダ。




ひょぇ~っ  て思いませんか? 





夫にニューヨークに行く! と宣言され、

「正直、ものすごく怖かったわよ」と、告白するリンダ。

でも、彼女は夫の提案に対し、Noとは言わなかったのです。



彼の決断が岩をも動かすであろうほど強いことを知り、

「よっしゃ~っ」って、まぁ日本語に置き換えればそんな感じで夫をサポートすることにしたわけよ。



実は、わたしが数年かかわっているInwood House というニューヨークで貧困撲滅を目指して闘うNPOにインボルブするきっかけも彼女でした。



また、Room to Read ジャパンを立ち上げた、グッゲンハイム一族のお嬢様、スーザンと知り合ったのもリンダのおかげ。




そうそう、リンダのご主人は、つい最近の記事でもご紹介した、現在は米大手企業で、全世界の自社ビルと不動産関係の総責任者として活躍しているあの彼です。





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たまたま東京出張中で、拙著出版記念パーティにもかけつけてくれたリンダのダンナさま。
往々にしてこういういい男の嫁は楽ではないってことですよね。笑






このたびの東日本大震災の折りは、東京オフィスを一時閉鎖するか、西に移転するかという夜も眠れない大決断を迫られた彼。



万が一の事態に備え、社員の安全を確保するため、大阪にホテルを貸し切ったりはしました。

が、結局最後までオフィスは閉鎖することなく乗り切りました。



社員に万が一のことがあっては許されるものではありません。

ですが、パニクって後先を顧みない行動をして、日本で米国企業、米国人としての汚点を残すわけにもいきません。



その兼ね合いは、すごく難しかったことでしょう。

その大変さが分かるだけに、

なんか、あの時は、しみじみ彼の勇断が日本人としてうれしかったな~。



しかも、彼の会社は、日本赤十字へ献金するためのファンドをすぐに立ち上げました。

なんと、個人で2万ドルまで会社がマッチングしてくれ、世界の社員たちから寄付を募ったのです。




リンダと彼が、最高限度枠の2万ドルを寄付してくれたことはいうまでもありません。

ホント、こんなうれしいジェスチャーもありませんよね。




さて、このリンダ、実は6月に2週間日本でバケーションをとる予定を立てています。

1年前から計画したもので、わたしも彼女たち家族と東京で合流することを心より楽しみにしていました。




ですが、ここ数日、また大きな地震がありましたよね。


このままじゃ、6月までに余震が終わりきる可能性はかなり低くなってきています。





せっかくバケーションで日本に来て、いつも地震に怯えてなくちゃいけないとしたら、

地震に慣れてないお嬢さんがすごく可哀そう。




そこで今朝、わたしは彼女にこう言ったのです。



「6月のバケーションは、延期したら?」


「まだまだ地震は続きそうだし、それに、節電で東京の夜は暗いわよ。

 どこに行っても、楽しい雰囲気はないかもよ。イブが怖がったら可哀そう」



するとリンダは落ち着いてこう言いました。



「そうね、地震はまだ続きそうね。

でもね、今は結論を出したくないわ。今キャンセルするなんて、こんなに祈る気持ちで復興を応援しているのに、日本に対して申し訳ないじゃない」


と、Disgraceful という単語を使っていいました。



いや~ん、こういうところなのよ。やっぱりこの人とずっと友だちでいなくっちゃって思う理由は。



「何言ってるの。たくさんご寄付もしてくれたあなたが、Disgracefulだなんてだれも思わないわよ。それに家族で観光で来るんだもん、楽しめないなら意味がないわ」


と、わたし。


彼女も日本で外国人観光客のキャンセルが相次いでいることはニュースで知っています。


それでも、こう言ったの。


「もう少し様子をみるわ」



そして、ふふっと小さく笑い、こう付け加えました。



「わたし、6月までにかなり事態が好転するほうに賭けるわ」



いや~ん、さすが。



やっぱ、この楽観性があるからこそ、9・11の直後にLAからニューヨークに引っ越してこられたのよね?


そして3・11の後に日本に観光に来られるんでしょうね。




しかも、目が点になったのはここから。

彼女はこうも言ったの。



「今、日本の不動産は買いね」






ひゃだ~><;  うれしすぎ~!




そうよ、絶対そうよ。長い目でみるならば尚更。



しかもこれ以上の円高は可能性低しということで、すでに円を持っている人、尚よし!




日本の多くの財界人たちでさえ、資産を海外に逃がし、ついでに自分も逃げることを考えているこの時期に、

こう言えるなんて、さすがに唸ってしまいました。




これも過去記事に書きましたが、わたしのニューヨークの友だちにはどうもこの手のタイプが多いのよ。





あの、多くのみなさんの涙を誘ったグレッグも、リーマンショックの後、かなり資産に損失を計上しましたが、ひるまずに、株や債券を買い、昨年は短期間で過去最高ぐらいの結果を出したと喜んでいました。





思うに、地震はとっても怖いけれど、これを教訓にきっと日本はさらなる万全の備えをするはず。

いや、してもらわないと困る。



わたちたち日本人は、長~い間、津波や地震もひっくるめた自然と寄り添って生きてきたんだもの。

今度だってきっと何らかの方策を見つけ共生する道を見つけると思うよ。





加えて、原発の危機だって、きっと乗り越えられると思うの。



何せ、原発に代わる代替燃料の開発は、今じゃ、世界中でお尻に火がついているわけです。


この危機を目の当たりにし、さらなる拍車をかけてどの国もがんばるだろうし、成功すれば莫大な財を築けることはだれの目にも明白。


日本の危機は、今や地球全体の危機です。

みんなが必死で助けようとしているんだから、それにありがたく頼るべき。



加えて、政府と東電の自民党時代からの利権がらみの癒着は、民主党が政権を握っている今こそ、ばっさり断ち切るいい機会じゃないですか。



さらに家庭太陽光発電などの認可のハードルをもっと低くし、余剰燃料の買い上げをどんどん奨励するなどできることはたくさんありますよね。


きっとこういう分野日本人は得意だと思うのです。


って考え始めたら、リンダの発言のおかげで思いっきり元気になれたわたし。



そして、わたしも彼女たちのような行動ができるレベルに早く成長したいな~としみじみ思います。


まだまだだな~^^;


最後に、目からウロコといえば、この方もセットでいかが? 笑

ダブルパンチで、きっと元気でますよ。







ベル緊急お知らせ!4月22日、ぜひお見逃しなく!


こちらも、メンタリティのギアを切り替えるいいチャンスです!



4月22日ぜひ東京でお目にかかりましょう!!!






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