酒井美意子さん流子育て | だれも書かない★ニューヨーク1%未満★

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日本からは見えにくい、知られざるニューヨークやニューヨーカーのこと、たまにプライベートなことを書いています。

こんにちは、コモンるみです。


どうやら、この本、すでに入手が難しい状況になっているそう。

それで、今日は、酒井美意子さんが書かれた本の中から心に残った部分を抜粋します。

花のある女の子の育て方―強く聡明なレディのための42項 (PHP文庫)/酒井 美意子
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まずはわかりやすい言葉だけを拾ってみることにしました。




男のように考え、レディのようにふるまう人間に育てなさい


親から愛されて育った子供ほど逆境に強い子供になります


子供に向かって夫や義母の悪口や愚痴をいうことは禁物です


女の子には等身大の鏡と可愛いコンパクトをプレゼントしましょう


愛情にかこつけて、欲しがるものをむやみに与えてはなりません


反抗期にこそ、子供にこびることなく、大人の尊厳を示しなさい


子供は、親の卑しい競争心や嫉妬心を敏感に感じとります


惜しみない褒め言葉が、女の子に自信を与えます


すぐ白黒つけたがらない賢さは人生を切り開く大きな武器です



いかがでしょうか。

何度も繰り返し読んだ言葉たち。

それでもまだ、わたしは花のある女の子に育てる具体的なビジョンが浮かびませんでした。


そこで自分なりのレベルで、美意子さまの子育ての基本である美意子さまがお持ちの「強靭な心身を作るため」にはどうすればよいかを考えてみました。


体を鍛えるにはやはりスポーツです。しかも団体スポーツを通じて、個人プレーを超えた喜び、友情を育む大切さを教える。

特に同性との関係を健やかに持てる女の子にしたいならスポーツは心を通わせるツールとなりそうです。

また、心を鍛えるには、家庭、学校での教育の枠を超えて、いかに多くのことを学ぶかが勝負です。ですから、本を読むことを習慣にすることが非常に大切だと思われます。




旗「小さいうちの教育は暗示・洗脳に近いね」と夫がよく笑いますが、その通りですよね。


旗そして一番大切なことは、「女の子なら気品・男の子なら品格」をいかに教えるか。




これは難しいですね。




親であるわたしたちにそれがなければ、子供に教えようがありません。


特に弱音、愚痴、悪口、噂話、嫉妬、妬みというようなネガティブな気持ちから、いつも開放されているのは並大抵のことではないのではないでしょうか。



ですが、ある日、わたしはNYの友人、ジャネットを見ていて思わずひざを叩いてしまいました。


ジャネットは、笑顔がステキで、パーティや楽しいことを企画すること、家の中をセンスよく快適に整えることやお料理がとても上手な女性。でも、勝気な中に脆い弱さも秘めていて、昔のわたしそっくり、感情の浮き沈みの激しいところがある人なんです。


落ち込むと連絡が途絶えるのですぐにわかります。


ある日、こんなふうに言ってみました。

「わたし、あなたの友だちのつもりよ。わたしに何かできることがあったら言ってよ。愚痴を聞くだけでも力になれるものなら」




でも、彼女はこういいました。

「何言ってるの。わたしの愚痴なんか聞いたら、きっともう友だちでいたくなくなるわよ。だからシュリンクのとこ、行くんじゃない」


シュリンクとは、心理学を専門にしているカウンセラーのことです。


つまり、ネガティブな感情を夫や身内、親しい友人に垂れ流しにしないために、カウンセラーを雇っているんです。


これがニューヨーク式なんですね。

自分の弱みは素直に認め、むやみに頑張り続けてストレスをためないで、自分なりのいい解消法を見つける。

そして、そのカウンセラーも概して優しいんです。


たとえば、子供の前でつい夫の悪口を言っちゃったらどうするか、と聞けば、こう答えてくれるでしょう。






旗「人間だもん、そういうことだってあるわよ。親だって完璧じゃないことを子供も学ぶいい機会です。一番大切なことは、自分の非を認めて子供に謝ることができる勇気をもつこと。大丈夫、それで親の尊厳が崩れることはありませんから」






どぉですか? 少しは気が楽になった? できそうな気がしませんか?