器の大きな男が選ぶ、いい女 | だれも書かない★ニューヨーク1%未満★

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日本からは見えにくい、知られざるニューヨークやニューヨーカーのこと、たまにプライベートなことを書いています。

こんにちはコスモス

 

このブログでは、NY上流1%以下のことを書いてるんじゃないの? とお思いのみなさん、そうでございます。そうなんです。

 

どうしてそれが、酒井美意子さんなの????との疑問にまず、お答えします。

 

美意子さんの書いてらっしゃる教えは、日本では例外的に(と批判を承知であえて言い切り、その理由はあとで書きます)、視野がとてもグローバルで、欧米の上流が求めているものと完全に一致するからなんです。

 

 

チューリップ赤華のある女の子とは・・・チューリップピンク

彼女が慕っていた兄貴分、三島由紀夫はこんなふうにどこかで書いていたと記憶しています。

 

旗長屋の、目鼻立ちがきれいでもこれといった雰囲気のない女より、優雅で気品のある女のほうにより惹かれる。

コレに尽きると言えるでしょうか。

いえ、これだけでは、男が恋に陥るところまではいっても、長続きする、しないは、別物かもしれません。

それでは一体、何が決め手になるのでしょう。

わたしはこんな風に考えてみました。

たとえば、白洲次郎、

 

 

ケンブリッジ留学中は、イギリスの貴族階級にも親友を作るほどその社会に溶け込み、当時まだ珍しかったブガッティやランチアを乗り回し、身につけるのはルイ・ヴィトンをはじめとする一流品、身長は180cmを超え、知り合った正子さんには

 

You are a fountain of my inspiration

なんて英語でカード書いちゃう。

 

そしてご存知、占領時代には吉田茂と二人三脚で占領軍と対決した男。

 

しかも英国式ノブレス・オブリージュの気持ちは終始大切にした。

 

こんな最高の男にふさわしい女ってどんな人だろうかと。

 

 

それはまさしく妻、白洲正子さんですが、それでは正子さんの、次郎氏を惹きつけてやまなかった魅力とはなんでしょう。

 

 

実は、その答えはすべて酒井美意子さんの「花のある女の子の育て方」にあります。

 

 

それは、パメラ・ハリマン、美意子さんご本人にも共通したものと言えるでしょう。

 

 

旗彼女の家の教育の中には「負け犬の姿をさらすな」「敗者のみじめさを見せるな」ということが筆頭にあって、女の子も同様に、勝ち抜くことが至上命令だったそうです。

 

 

何に対して勝つのか。世の中の邪悪に対して。

 

 

自分の弱気に対して。

甘んじてはならぬ。

 

堂々と主義主張を述べよ。

 

名誉を尊べ。恥を知れ。愚痴を言うな。

 

弱音を吐くな。空威張りをするな。弱いものいじめをするな。

 

羨望や嫉妬を言動に表すのは醜いことと知れ。

 

自分より劣った人間と同じ土俵で相撲をとるな。取るに足らない人間は無視し、黙殺せよ。

 

ちょっと待って。コレって全部、いい男の条件にも当てはまるんじゃない?

 

 

旗女の子はつつましく、素直に、男性に従って生きよ、などとは一言も教えられなかったそうです。

 

芯は強く、絶対にへこたれず、しかし表面はソフトに優しくスィートに、花のようにほほえんで、エレガントな仮面をかぶり、華やかにも粋にも衣装で仮装し、貴婦人らしくふるまう。

 

 

そうです。まさに正子さんです。

そして酒井さんご自身でもあります。

 

 

白洲次郎級に器の大きな男は、やはりこんな女性が好きなのでしょうね。

 

 

続く・・・・