とある授業で
中学生の子が話してくれたことがありました。
「お母さんのことは好きだし
とても大切に思っているんだけど…
勉強のことをいわれると
どうしても心がカーッとなったり、モヤモヤしたりして…
うまく整理ができないんです」
と。
中学生の子が
自分の気持ちをここまで話してくれたことが
すごく嬉しかったですし
自分の中に相反する気持ちがあることを
自覚できているなんて
素晴らしいことだと思います。
葛藤した気持ちを抱えている子が多い
この子は
「それって変ですか?」
と聞いてきたので
「全然ヘンじゃないよ!むしろ普通!みんなそう!」
ということを伝えておきました。
自分の状態を意識できる人は少ないけれど
無意識下で
このような思いを抱えている中学生は
「もしかしたら自分がヘンなんじゃないか」
というネガティブな気持ちも同時に抱えていたりします。
でも、親や学校の先生など
近しい関係の人には聞きづらかったりするんですよね。
第三者の大人の役割
そういうときに
・今年の担任じゃないけど、好きな先生
・塾や家庭教師の先生
・習いごとの先生
・年上の従兄弟
など
親や学校の担任ほどじゃないけど
気軽に話したいことが話せる
【第三者】のような大人がいることで
自分にはなかった目線での回答が得られたりして
また前に向かっていけるときがあります。
私としても
授業や休憩での何気ない一言から
生徒の気持ち、
もっといえば【本音】を
拾っていけるように注意深く聞いていたりします。
先ほどの子の例でいえば
【この子は、なぜ自宅で勉強しづらいのか】
ということが読み取れたりして、
お母さまにプリント印刷まで依頼するのはOKでも
マルつけ依頼するのは難しいな、とか。
友だちとの勉強会は
禁止するよりOKにするほうがいいんだろうな、とか。
勉強に関しては
お母さまと距離がとれる関係のほうが
集中できるのかもしれない、ということがわかります。
(親子関係は、見ている限り問題ありませんでした)
もし、お母さまとして
「この子はなにを考えているんだろう」
「話してくれない…」
と気になるようでしたら
学校の担任はもちろんですが
お子さまの周りの大人たちにも聞いてみると
ヒントが得られるかもしれません。